映画「博士の異常な愛情。または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」
1960年代の、キューブリック監督作品です。
冷戦下を舞台に、偶発的な原因で核戦争が勃発しそうになり人類滅亡の危機が急迫するという状況で、大半が利己的な俗物(一部は異常者)である政府や軍の上層部が右往左往するというシニカルで意地の悪いコメディである。また、キューブリックの最後の白黒作品である。上映時間は93分。本作品はピーター・ジョージの『赤い警報』 (Red Alert) という真面目な本を原作にしているが、キューブリックはストーリー構成段階で題材の観念そのものが馬鹿げたものだと思い直し、ブラック・コメディとしてアプローチし直した。Wikiより
皮肉たっぷりで、コミカルな感じでもあるのですが、その奥には、なかなか深いものがあり、気軽に見れる割りには、考えさせられるような面白さがあります。
ゲーム理論で言う、「ハッタリ戦略」や「瀬戸際戦略」など、さまざまな各人・各国の思想や行動が複雑に交錯しつつ、ゲームは展開されていきます。
キューバ危機の時代背景を知ってから見ると、面白さも倍増かと。
こちらの映画は、戦略系の書籍にもたびたび紹介されているので、時間あれば、いちどご覧ください。
冒頭にアメリカ空軍により、映画はフィクションであり、現実には起こりえないとの解説がついています。