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  • 銀座ウエストさんの炎上(アッパー店舗とお子様問題)考察その1

    こんにちは!ニシワキです。

    最近、お店で食べるランチをすべて超大盛りの「フジヤマ盛り」にて注文しています。自称「オシャレカフェ」のEMPORIOですが、ガッツリメニューにも対応しています。ぜひご利用ください。(私にはフジヤマ盛りはちょっと多すぎるのですが、インスタ映えを狙った写真のため頑張ってます!)

    さて、少し前の話ですが、銀座ウエストさんが公式ツイートで子連れ客のマナーについて投稿し、ネット上で話題となりましたね。「小さなお子様をお連れの喫茶室ご利用のお客様へのお願い」と銘打たれた投稿は「炎上覚悟で申し上げます」という言葉を添えて始まっていました。

    これに対し、ネット上では様々な意見が飛び交いTVにも取り上げられかなり大きな話題となりましたが、多くの意見はお店の見解を肯定していたように思います。

    とは言うものの、結果として叩かれているのは”騒いでいる子供”ではなく、
    それを沈静化できない、躾が出来ていない、そういう場所につれてくる親御さんに対しての批判が多いように見受けました。

    私自身、5歳男児の父親なので身にしみて解りますが、子供は注意しても聞かない場合もありますし親の意に反した行動を突然取る場合もあったり予測不可能な部分もあり、親の役割も日々勉強だと感じています。正直なところ、親の躾や教育の仕方や忍耐力や人間性に拠る部分もあるとは思いますが、子ども自身が持って生まれた資質的なところもありますので、この問題を俯瞰した場合には「親が悪い!」の一言で済ませるのは難しい問題である事も理解できます。

    が、しかし、
    飲食店の現場で、落ち着いてゆっくりしたいお客様が多く居る場所において一部の子供が騒いだり走り回ったりする事に関して、その場で保護者の方の対応がない、またはお店が期待したものではない場合、お店側はなんらかの対策を打つ必要はあると思いますし、そのやり方如何ではお店のファンを増やす事にも減らす事にもつながるでしょう。それは、騒いでいる側のグループに対しても、それを不快に感じているグループに対しても言えることですし、様々な配慮が必要な部分でもあります。

    ■どうすりゃいいのよ?
    そもそも、きっかけとなったTWは、「大きなお声を出したり、走り回るなどのお子様の行為が周囲のお客様へ多大なご迷惑となっている場合がございますので、くれぐれもご注意の程何卒お願い申し上げます」という程度で、しごく当然のことをTWしただけの話です。

    一般論として、他のお客様のご迷惑の度が過ぎる場合にはお店として当然”注意”すべきです。が、お店がお客様に”注意する”という表現はやや高圧的に感じ不快に感じる可能性も高いので、当然の配慮としてお客様に「お気遣いいただければ」というニュアンスでお伝えするのが通常です。その場でお店として出来ることはその程度で、それでも納まらない場合にはご退席いただくとか、他のお客様にお店のスタッフが謝ってまわるとか、そういう対応しかできないでしょう。それから導き出される結果はご想像の通りあまり芳しいものではありません。では、どうすりゃいいのよ?

    そうならないために事前にできる事を準備しておく!
    もちろん、お子様連れを入店させない。というのもひとつの方法でしょうし、お子様をウェルカムにしているのであれば走り回らないための工夫(絵本や図鑑など興味を持ってくれるアイテム)というのもひとつの方法でしょう。はたまた、お子様メニューは注文したらすぐに出せる準備をしておけば、騒いでいる暇はないかもしれません。

    例えば、お子様用に小さなフルーツジュースを低単価、あるいは無料とかですぐに提供してみてはどうでしょうか?お店の立地や雰囲気などによって良し悪しはあると思いますが、親の話を聞けない(理解できる年齢ではない)くらい小さなお子様なら、飲むのにもそれなりに時間を必要とするでしょうし、ジュース飲んでる時間は騒いだり走ったりするのは難しいですよね。もちろん、フードやデザートに関してもお子様メニューを用意しておき、注文があればすぐに提供する。といった対応も可能かもしれません。

    とは言うものの、食べる早さもお子様によってかなり差はあると思いますし、親御さんが滞在される時間にも差はあるでしょう。そこで絵本などのアイテムが登場するわけです。飲食店らしく食べ物に関係している本や図鑑などなら、親御さんとの会話も弾むかもしれませんね。また、塗り絵や落書きができる色鉛筆やスケッチブックなど置いておいても良いかもしれません。スケッチブックならいろいろなお子様の作品がひとつに集まるので、見る方も面白いかもしれませんね。親子で楽しめる折り紙を置いているお店もありますし、お子様に興味を持ってもらえそうなアイテムを置いておくのは一考に価するでしょう。

    また、こちらもお店によりけりだと思いますが、
    EMPORIOカフェにも置いてある、小さなお子様でもすぐに遊べるゲームなどはいかがでしょう?、Dobbleというドイツ発祥のカードゲームなどはどうでしょう?こちらは活発に動き出すいわゆる魔の3歳くらいから遊べる単純なカードゲームで簡単なルールですぐにはじめられ3~5分で終われ、しかも面白いという優れものです。まぁ、ゲームが盛り上がりすぎると騒がしくなり、他のお客様のご迷惑となる可能性もありますので注意は必要ですが、そういった小道具をそろえる事により、お客様に対して注意が必要になった場合でも、スタッフの言い方や促し方にレパートリーが増えるので、対応がやり易くなるケースもある。と考えられます。

    親御さんが無関心な中騒いでいるお子様が居れば、子供に直接「お店では騒いじゃダメだよ。こっちに絵本があるよ?なにか見たいのない?」とか、このゲーム面白いよ!とか、他の事に注意をそらす手段を増やせれば静かにしてもらう可能性も高まります。

    親御さんに伝える場合でも、「静かにさせてください!」ではなく、他のお客様のご迷惑になっている事を気づかせる事を目的に、絵本やゲームなどの「提案」をする事により、気づいていただける可能性を追求する感じですね。

    その上で、
    どうしてもお客様に注意しなければならないような状況になった場合でも、出来るだけ高圧的にならないような、言い回し、文言、対応など、スタッフの間で共有して練習しておくのも良いかもしれません。

    何より大切なのは、こういった「予測可能な問題」に関しては事前に準備をしっかりしておく事が無用なトラブルを減らす事につながる事を理解し、可能な限り事前対応しておく事です。もちろんそこには、それぞれのお店の方針や立地条件、またはそれに伴うコストという部分も関係してきますのでどうするのが最善!というのは一概には言えませんが、事前にシミュレーションしておくに越した事はないですよね。

    と、この話題から飲食店が学ぶ事は上記のような感じだと思います。しっかりと検討、シミュレーションした上での話しですが、回りの迷惑などまったく気にしていない親御さんもいるかもしれません。いろいろ提案をしても聞く耳を持ってくれない方や、お金を払うんだから何しても良いと考えている方もいるかもしれません。どうしようもない場合には、しっかりとお店の意見を伝える必要があるケースも出てくるでしょう。そういうケースバイケースにおいての対応は、それこそお店の責任者さんの判断に任せるところだと思いますが、そこに至ってしまわぬよう、できる限りの策を講じておきましょうね。って事です。

    こういった炎上(トラブル)から学ぶ事は多く、それこそ、大人だけのお客様も、お子様連れのお客様もそれぞれ居心地が良い空間や時間を提供できれば、それぞれにしっかりと満足感を与える事ができれば、お店の売上は向上しますので、難しい問題だから、とか、それはそれぞれの親が頑張る事で片付けるのではなく、お店として出来る限りの対応策を検討し実施して行く事により、より良いお店作りができるのではないか?と考えます。日々精進ですね!

    そしてもうひとつ、
    この話題において、私が一番気になった点、勉強になったと思う点は、「炎上覚悟で申し上げます」の部分です。先にも書いた通りその後に続くTWの内容はしごく一般的な「親御さんは子供が騒がないように注意してね」くらいの事なので、それをTWするのになぜ「炎上覚悟」なのか?

    普段どのような内容をTWしているのかはわかりませんが、あえて「炎上覚悟」と書いた背景には「炎上」させる意図もあったのではないか?と思います。「親御さんは子供が騒がないように注意してね」という99%方が「当然」思う意見をあえて「炎上覚悟」というキーワードを添えたおかげで、お店の意見に肯定的な状況にてバズらせる事に成功した。と見ても良いのではないか?と。あくまでこれは、ニシワキの個人的な見解なので、意図的かそうでないか?の本当のところはわかりませんが、結果として大きな話題になりお店の味方も多数獲得できたので、ビジネスという観点からみた場合においては、このツイートはとても秀逸だと感じました。

     

    現代の情報化社会において、SNS関連を利用してのお店の宣伝や販促は避けて通れない部分でもあります。たった一言「炎上覚悟」というキーワードがあるかないかで拡散力が段違いというのを感じると、飲食店として美味しい料理や飲み物は当然として、言葉や文字の重要性というのも改めて思い知らされた一件でした。

    文章というか、キャッチコピー的な勉強もした方が良いのかな?

    そして、このお話には続きがあります。その2にてその後の展開(炎上)についても。
    ではー。

    UPDATE:
  • 開業&起業読本(カフェとか会社とか)その4 経営者になるために学ぶこと

    ■4 それでも開業するなら勉強しないとね。

    起業するにあたって、知っておいた方が良い知識はたくさんありますが、大きく二通りに分かれます。ひとつは守りの知識。基本的な経理の事、税金の事、法律の事、そういった「事業者」に課せられる義務の部分。従業員を雇うなら、労働基準法や社会保険についての知識もあった方が良いでしょう。もちろん、税理士さんや社労士さんに頼むのもひとつですし、私もそれぞれ専門家を顧問にしていますが、それでも代表者たるもの多少の知識は必要です。顧問の報酬を毎月何十万円も支払うのであれば、専門家たちはあなたの組織の事、会社の事について、かなり一生懸命考えてくれるかもしれませんが、必要最低限の報酬の支払いであれば、受けられるサービスも必要最低限になると考えるべきで、そうであれば自分の組織は自分で守らなくてはなりません。とは言っても、このnoteではそういう「当然知っておくべきこと」かつ「検索すればいくらでも出てくる」内容に関しては、割愛させていただこうと思いますので、ぜひご自身で勉強してみてください。

    守りの知識が上記であるならば、もうひとつは攻めの知識です。ビジネスをしていく上で、知らなくても問題にはならないが知っていれば得するような、そんな知識。このあたりを勉強しておきたいですね。あなたがどのようなジャンルで起業するかにもよりますが、一般顧客を対象とするビジネスの場合には、
    ・行動経済学(価格戦略やメニュー構成に多大な影響)
    ・ゲーム理論(交渉事が多いようなら)
    ・フェルミ推定(新しい事に挑戦するなら)
    ・確率論(起業なんてギャンブルですから)
    ・統計学(ある程度、数が取れるようになってから)
    あたりがとても重要になってきます。特に、行動経済学はお勧めです。なぜなら、あなたがビジネスをするという事は、商品やサービスに価格を設定するでしょうし、その価格設定という作業ひとつで、利益が何倍も変わる可能性があるからです。同じ商品、同じサービスでも、利益が出たり出なかったりする現実があるので、商品構成や価格設定はとても重要で、ぜひ学んでおいて欲しい部分です。

    ○4-1 行動経済学(お店が得する価格設定)
    行動経済学の専門書も沢山出ているので、ぜひいくつかの本を読んでいただきたいのですが、中でもお勧めは、「予想通りに不合理・ダンアリエリー」という書籍で、入門書としても優れていますし、結構奥深いので1冊読むだけでも、即座にビジネスに役立つと思います。ここでひとつ例を挙げましょう。

    A_あなたが欲しいと思っていた「ボールペン」が、今いるお店に¥1,000円で置いてありました。あなたはそれを手にとってレジに行こうと思った矢先、あなたの友人が、「そのボールペン、少し先の店でセールやってて¥500円で売ってたよ。」と言ったら、あなたはどうしますか?気にせずそのままレジへ行きますか?それとも、少し先の店(歩いて5分くらい)に行きますか?

    B_次に、あなたは以前から欲しかったPCを買おうとショップに来ました。店員さんと交渉の結果、10万円までまけてくれる事がわかりました。とその時、あなたの友人が、「少し先のショップ(徒歩5分)で、同じものを¥99,500円で売ってるよ」と言ったら、あなたはどうするでしょうか?

    AとBで回答の違いはありましたか?この際、細かな条件の設定はあまり気にせず、重要な点だけ考えるようにしてください。合理的に考えるとAでもBでも回答は同じになるはずです。なぜなら、考えるべきは徒歩5分と500円という2つの条件だけだからです。

     

    その際、¥1,000円のものを買うのか、¥10万円のものを買うのかはまったく問題ではありません。そこに至るまでどんなに頑張って交渉していたとしても、それも終わった事です。

    あなたの回答を聞いてみたいですがそれはできないので、あくまで一般論を申し上げると、Aの場合は5分歩いて次の店に行き、Bの場合は移動せずそのまま購買する。という人が多いというのが現状です。なぜそうなるのが一般的なのでしょうか?それは、値引率が影響しています。Aの場合は50%OFF、いっぽうBは0.5%OFF。Aはとても得する感じがしますし、Bはそれほどでもないような印象を受けます。印象としてはそれが正解なのでしょうが、本来考えるべきなのは、5分歩けばあなたのお財布に歩かない場合に比べて、500円余分にお金が残る。という事です。つまり、あなたの5分に500円以上の価値があると考えるなら歩くべきではないですし、そこまでの価値はない。と考えるなら5分歩くべき。という判断をするのが合理的です。つまり、多くの人は、そのように常に合理的に行動する訳ではなく、印象やイメージ、雰囲気に結構左右されるよ。って事なので、それがどれくらいなのか?どのような場合にそうなるのか?なぜそうなるのか?とかをテーマにしているのが行動経済学です。

    ぜひ、興味を持ってもらいたいので、もうひとつだけ例題を。
    あなたは夏休みの休暇を利用して、パリかローマ、どちらかに行きたいと思っています。どちらの都市もそれぞれとても魅力的で、スケジュールの関係でどちらか一方しか行けません。そこで、なにか良いツアーはないかと旅行代理店に足を運びました。そこのスタッフさんが提案してくれたプランは2つ。

    A・4泊6日 パリ旅行 20万円
    B・4泊6日 ローマ旅行 20万円

    あなたは悩みます。上記2つは元々考えていたとおり甲乙つけがたく、価格も同じですし、宿泊予定のホテルもそれぞれ魅力的です。なにより、パリとローマにはそれぞれ別々の魅力があるので、合理的に比較検討できるような対象ではないからです。

    そんな時、スタッフさんがもうひとつプランを出してきました。

    C・4泊6日 ローマ旅行 20万円(朝食付き)

    「朝食が付いている・・・」

    いまさらですが、AとBには食事は付いていません。唯一Cだけが朝食付きです。

    さて、あなたはどのような印象を持ったでしょうか?
    「何も変わらない」「判断材料に変化はない」でしょうか?それは解りませんが、ひとつだけ確かな事があります。それは、

    「ローマ朝食付き」は「ローマ朝食無し」に対して、確実に優位に立っている。という事です。(せっかく旅行に行っているのに、朝ごはん食べないとか、朝起こされたくない。とか言う人はこの際無視してください。)

    ここで、再度整理して見てみましょう。

    A・4泊6日 パリ旅行 20万円
    B・4泊6日 ローマ旅行 20万円
    C・4泊6日 ローマ旅行 20万円(朝食付き)

    BとCを比較した場合、明らかにCが優位に立っているように見える場合、Cを選択する可能性が高くなる傾向にあります。もちろん、AとCには具体的に比較できない要素が沢山あるので、たかだか4日間分の朝食が付いたからと言って差が明らかになる分けではないのですが、それでも、C>Bになった場合、先ほどまでA=Bで検討していた人にとっては、C>B=Aという印象を受けてしまうことが多いのです。

    実際のところ、これを読んでいるあなたがどのような印象を持ったかはわかりませんが、あなたがもし旅行代理店を営んでいて、パリ旅行よりローマ旅行を販売した方が利益が大きい(朝食分など気にならないくらい)のであれば、顧客が判断に迷った場合にこの方法(戦略)が使えると、少しでも利益を増やす事が可能となります。

    もちろん、このような小細工をしたからと言って、全員がローマを選択するわけではありませんが、このような対応をしなかった場合よりはローマ旅行を増やす事につながるのは間違いないでしょう。

    同じ営業努力をかけるのであれば、儲かった方が良いですもんね。

    6/19 2018 追記
    ○4-2 ゲーム理論(交渉事を有利に進めるために)

    今回は、仕事で役立つ(プライベートでも)ゲーム理論というのをご紹介したいと思います。

    ゲーム理論とは、交渉事で「相手の立場に立って考える」事により、自分に有利な戦略を立てるための考え方。とでも覚えておいていただければ良いかとと思います。

    MITにおけるMBAの授業でも、とても人気があり、ビジネスを学ぼうとする人々にとってはぜひ知っておくべき知識なのですが、結構おくが深い話しになってきますので、あくまでここは「エッセンスのご紹介」程度にして興味を持っていただき、もっと知りたいという場合には、専門のHPや、書籍などで知識を深めていただければと思います。ゲーム理論に関する私のお気に入りの書籍は「戦略的思考とは何か―エール大学式「ゲーム理論」の発想法」というもので、今アマゾンを見たら、2006年に購入していたようです。ちょうど起業した年と同じでした。

    さて、前置きが長くなりましたが、ゲーム理論とは、合理的に未来を推量し戦略を立てるための手法、考え方の体系の事です。難しい言葉ばかり並べても仕方ないので、ここで簡単に例をあげてみようと思います。

    ここに、二人の子供がいます。その前にケーキが1つあります。仲良く半分こして食べて欲しいのですが、お母さんが慎重に切っても、「こっちの方が大きい!」と、すぐに喧嘩になってしまいます。さて、どうしたものでしょうか?

    もちろん、じゃんけんで勝った方が先にケーキを選べる。というのもフェアな方法かもしれませんが、できるだけ二人の不満を減らし、満足度を向上させるため、もう少し方法を考えてみましょう。

    まず、じゃんけんをして、勝った方が「ケーキを切る」ことができ、負けたほうが「切られたケーキのどちらかを選ぶ」事ができる。というルールにした場合はどうでしょう?

    じゃんけんに勝って、ケーキを切れる立場になってもケーキを獲得できるのは負けた人の後なので小さいほうが残るのは確実です。となると、じゃんけんに勝った人はできるだけ慎重に「等分」されるようにケーキを切る「必要性」が出てきますし、これはとても「合理的」な考え方と言えます。じゃんけんに負けた人は、勝った人より先にどちらかのケーキを選ぶ事ができるので、自分が小さい方のケーキに当たる可能性はほぼありません。

    このケースでは、最初のじゃんけんに「負ける」方がじゃっかん有利かもしれませんね。なぜなら、子供の場合は思ったとおりにちゃんと切れない可能性も十分に有り得ますから。

    とは言っても、この考察はこれでは終わりません。

    上記の考え方はあくまで、「大きい方のケーキが欲しい」というメリット(利得)を二人の子供が同じように持っている場合。には成立しますが、例えば二人とも、ちょっとしたケーキの大きさの違いは特に問題ではなく、実は、「ケーキを切る!」という行為そのものにも魅力を感じている場合もあります。

    子供というのは、実に意味不明なこだわりを持っている場合も多く、右足から階段を昇りたかったのに、ついうっかり左足から昇っちゃった。というだけでギャン泣きしたり、もう一度やり直そうとしたり、この世の終わりかのごとく振舞ったり、それはもう理解の範疇を超える行動をとったり要望があったりします。

    このケーキの例の場合、母親が企業側(顧客に満足を与えたい)で子供二人が顧客側としてですが、個客満足を高めるためには顧客のニーズをしっかりと把握しておいた方が良い事が伺えます。

    もちろん、
    ・大きいケーキ
    ・ケーキを切る事そのもの
    ・イチゴが乗っている方
    ・クリームが多い方

    などなど、要望もそれぞれですので、まず第一に考える事は、「大きい方が良い」という一面的な「利得」だけではなく、あなたの顧客が本質的に「利得」と考え求めているものはいったい何か?をしっかりと検討した上で、双方の利得が重なる部分は、お互いが妥協できる方法にて上手に分ける。利得が重ならない部分はそれぞれが満足するように、それぞれに分ける。もちろん、イチゴがゼロでもクリームがゼロでも良い事はないので、分け方のバランスや方法、選択の順番などを考慮して「ルール」を設定し、ゲームを開始させる。という事を念頭に置いてから、テーブルにケーキを登場させる事をお勧めいたします。

    ここで、出てきたキーワードの中からとても重要なものを少し整理してみます。
    ・利得
    ・ルール
    ゲーム理論において重要なのはこの2点です。

    一般的に「利得」は、ビジネスの世界に置いては「お金」および「時間」である事が多いです。
    貰うお金は多い方が良い。支払うお金は少ない方が良い。無駄に使う時間は少ない方が良く、楽しい時間は長い方が良い。

    一方、ルールはいくつかあるのですが、
    ・法律
    ・社会的な規範やマナー
    ・企業や店舗が独自に設定するもの(食べ放題の時間制限とか)
    ・そのゲームを楽しむため設定するもの(サッカーは手を使わないとか)
    などなどです。

    ゲーム理論の初歩の段階では、「利得」=「お金」という考え方で進めて行き、理解が深まってきたらその先の「満足」という感情の部分まで考えるようにすると、いろいろと使えるようになってくると思います。また、ルールに関しては、自分がルールを設定する立場になる事もしばしばあり、そのルール次第ではとても優位にビジネスを進める事も可能となってくる場合があります。

    逆の言い方をすると、そういう状況になれるように戦略を立てて行動する事が、ゲーム理論を上手に利用している事になりますので、自分がルールを決められるチャンスは逃さないように注意が必要ですし、ルールを設定する際はできるだけ慎重に対応する事が重要となってきます。

    では、もう少しビジネス寄りなゲーム理論の考え方について考察して行きましょう。

    ○ 神の見えざる手
    アダム・スミスという人が書いた「国富論」という本の中に「神の見えざる手」という有名な言葉が出てきます。簡単に説明すると、企業や店舗などが自由に競争する事により、消費者にとってお得な価格、かつ、企業にとって利益が出る価格になり、もちろん品質も消費者が満足行くレベルになる。って原理が働くよ。企業や店舗は自分のため、消費者も自分のために行動すれば、自動的(神の見えざる手によって)に求める品質、求める価格に収束していくよ。って事を例えているフレーズだと思ってください。

    それを念頭に、次に進みたいと思います。
    あなたは、A店という電気屋さんの店長さんです。近隣に、B店とC店という同規模の電気屋さんもあり、最寄の「Z駅」からの距離はほぼかわりません。

    話を単純にするために、A店~C店を利用する顧客は、安ければどこでも良いと考えている。アフターサービスなどは気にしない。という状況を想像してください。また、電気製品というのはメーカーが作って販売店で消費者が購入するのが通常なので、どこで買っても品質は一定です。また、お店の情報は一瞬にして見込み顧客に知れ渡るとして下さい。

    さて、
    ここに話題の高性能掃除機「スーパーお掃除君」という商品があります。この「Z駅」近辺では、毎日300人「欲しい!」という顧客がおり、必ずA店~C店のいずれかで掃除機を購入します。

    もちろん、価格は安い方が良い。と全ての顧客が考えています。

    それぞれのお店で、¥10,000という価格設定で売られており、本日の販売実績は、
    ・A店 100個 100万円
    ・B店 100個 100万円
    ・C店 100個 100万円
    となりました。

    A店の店長さんであるあなたは考えます。
    「Z駅周辺の顧客は価格にとても敏感だから、9,900円という価格に設定すれば、全員A店で買い物してくれるんじゃないか?」「そうすれば、めっちゃ儲かるやん!」と。

    次の日、あなたは「スーパーお掃除君 ¥9,900」というPOPを店頭に掲げ、販売を開始したところ、通常の3倍の売上げとなりました。まさしく狙い通りです。この日の売上げは、
    ・A店 300個 297万円
    ・B店   0個   0万円
    ・C店   0個   0万円
    となり、あなたはウハウハですが、B店C店はたまったもんではありません。

    さて、A店の店長さんであるあなたは、この掃除機の価格を明日は幾らに設定しますか?

    B店、C店の店長さんもバカではありませんから、それぞれの店長さんの気持ちになって考えた上で、明日の価格を設定しなければなりません。

    朝、開店と同時に各店の価格が明らかになりました。
    ・A店 ¥9,500
    ・B店 ¥9,800
    ・C店 ¥9,000

    1日が終わって、結果はどうなったかと言うと、
    ・A店   0個   0万円
    ・B店   0個   0万円
    ・C店 300個 270万円

    となりました。では、明日はいくらに設定すればお客さんを全員奪えるのでしょうか?と、A~C店の店長は考えます。

    これがいわゆる「神の見えざる手」の効果で、A~C店それぞれが限界まで価格をおさえ、経費を節約し、ギリギリの価格に設定するようになる。さらに、実際は価格以外の部分でも顧客満足を見出し、駐車場を完備したり、わかりやすい説明のPOPがあったり、店員さんのサービスが良かったり、配送が無料だったり、保証が付いていたり。と、顧客満足を向上させるために日々努力している。また、実際には店舗の情報が見込み顧客全員にスムーズに行き渡る分けでもないので、少々の価格差なども大きな問題でもない。
    というのが、自由競争の原理です。
    ですが、これはほんの一面に過ぎません。

    ・合法的に、合理的に状況を変化させる

    こういった状況の中、キレもののB店の店長さんは考えました。

    今までは3店が仲良くバランス取ってやっていたのに、A店が¥9,900という価格を設定してきたばっかりに、競争が始まってしまい、結果として3店共に利益を失う格好になってしまった。このままでは3店共に利益がほぼなくなって疲弊してしまう。どこかが潰れるまで競争を続けるのか?それは厳しい。

    また、以前のように3店共にしっかりと利益を出せる価格にするにはどうすれば良いのか?

    もちろん、3店の店長が話し合いをして価格を設定すれば、それは「談合」という事になり「独占禁止法」という法律に違反してしまうかも。
    (ルール違反)(法的に、バレた場合顧客の信頼的にも・・・)

    そんな中、B店の店長は起死回生のナイスなアイデアを思いつきます!その方法とは・・・、

    次の日の営業前、B店のチラシがZ駅近辺に出回りました。そこには、

    B店
    スーパー掃除機君 ¥10,000
    もし、他店の価格がこれより安ければ同額まで値下げ対抗します!
    さらに、もし他のお店の方が安ければ、次回使える¥500のクーポンもプレゼントいたしますので、ぜひB店にてお買い求め下さい!

    とあります。
    A店の店長さんであるあなたも当然、営業前にこのチラシを目にします。

    もし、あなたが¥8,000という価格設定にしても、その価格を見たお客さんがB店に行けば、¥8,000で掃除機が購入でき、さらにB店で使える¥500のクーポン券まで貰える。¥7,000にしても同じ事。。。

    であれば、A店の店長さんはどうするのが「合理的」なのでしょうか?答えはもちろん、B店と同じ¥10,000という価格に設定するのが得策です。こうすれば、当初と同じようにA店で買う人、B店で買う人が分散するようになるからです。C店の店長もきっと同じように考えるでしょう。

    晴れてZ駅近辺の電気屋さん3店では「スーパー掃除貴君」は¥10,000という価格にて落ち着く事となりました。顧客は3店に分散して購入するようになります。さらには、他店対抗価格という、なんかお得な感じがするチラシも出回っているので、安く購入できている気持ちにさせられ、満足度も向上しちゃうかも、です。

    B店の店長さんは、本当に他店対抗しようと思ったのでしょうか?多分、本当だと思います。と同時に、業界が疲弊するだけの値引き合戦に終止符を打って、3店共に共存しつつ利益を伸ばして行こう!という考えも裏にあったのかもしれません。本当の目的は見えませんが、B店の店長さんは、法律や社会的なルールを変更する事なく、他の2店と相談する事もなく、値引き合戦の応酬という状況をチラシ1枚、情報ひとつで変化させる事に成功し、自店のみならず他店の利益UPにも貢献したのは事実です。

    もちろん、A店(あなた)もC店も、合理的に考え行動する。という期待の元に実施された戦略でもあります。

    このように、「他店対抗価格」が実施されるようになって、電気量販店は急速に成長しました。現在はあまり行われていない(行政の指導があったのかも)ですが、ゲーム理論的に非常に優れた戦略であった事は間違いありません。

    まだまだゲーム理論についてはお知らせして行きたい事がたくさんありますが、このnoteにおいては、とりあえずこれくらいで締めておこうと思います。

    ご興味もたれましたら、ぜひHPや書籍などで調べてみて下さい。交渉事において先読み推量は知っていて損の無い考え方です。

    UPDATE:
  • 開業&起業読本(カフェとか会社とか)その5 カフェの基本的な数字管理について

    ■5 カフェの基本的な経営(数字の管理)について

    カフェを始めとする飲食店はほぼ全て、資本集約型のビジネスです。お店という初期費用が結構掛かる「資産」をそれなりの資本(お金)をもって取得し、その「場所」を使ってビジネスをする。そういうのを全般的に資本集約型のビジネスと言います。 つまりは・・

    http://www.notforsales.net/  会社のWeb
    http://www.emporio.tv/ EMPORIOカフェダイニングWeb
    https://www.facebook.com/cafeEMPORIO/
    EMPORIOカフェダイニングのFB
    https://www.studio-gallery.tv/
    撮影スタジオWeb(カフェもスタジオとして利用)

    目次(前半 その1)
    ■1 そもそも、なぜ起業するのか、したいのか?
    ■2 独立、起業なんかやめた方が良い?
    ■3 独立開業やベンチャービジネスなんて、ほとんどギャンブル?
    ■4 それでも開業するなら勉強しないとね。
    ■5 カフェの基本的な経営(数字の管理)について
    ■6 事業計画は総合的なバランスで考える
    ■7 それらを踏まえた基本的な資金調達の方法について

    目次(中盤 その2)
    ■8 美味しい料理を出せばお客は増える?(商品開発の考え方)
    ■9 飲食店は立地で決まる?(物件を借りる時の注意点:普通の部屋も)
    ■10客数が先か?客単価が先か?
    ■11集客の方法を考える。
    ■12お客の喜ぶ商品、利益の取れる商品
    ■13売上げ確保の鍵はコミュニティにあった!

    目次(後半 その3:仮)
    ■14資金調達ができる事業計画書とは?
    ■15これからの時代に飲食店に求められるニーズとは?
    ■16法律は弱者の味方ではなく、知っている人の味方である
    ■17何が何でも融資を受けたい時の闇のマニュアル
    ■18それでも独立開業するの?しちゃうの?
    ■19借金との付き合い方
    ■20まとめ

    今日はカフェの基本的な経営(数字管理)について書こうと思います。

    ■5 カフェの基本的な経営(数字の管理)について

    カフェを始めとする飲食店はほぼ全て、資本集約型のビジネスです。お店という初期費用が結構掛かる「資産」をそれなりの資本(お金)をもって取得し、その「場所」を使ってビジネスをする。そういうのを全般的に資本集約型のビジネスと言います。

    つまりは、
    大きな初期コストを、長期にわたる売上げから少しずつ「回収」して行く必要があるため、持続的な経営をしていく必要がある。という事です。イベント事のような単発ではないよ。って事。

    では、一般的な飲食店の売上げと経費について。

    売上げを100とすると、
    ・原価(原材料費) 30
    ・人件費(お店で働いている人全員) 30
    ・家賃などの諸経費 20
    ・減価償却費(上にあげた初期コストの回収)10
    ・営業利益 10
    という感じです。

    もちろん、業種業態によって上下しますが、だいたいこんな感じです。カフェの場合は、何を主力にするかにもよりますが、
    ・原価 25
    ・人件費 25
    ぐらいまで落としつつ、
    ・家賃などの諸経費を 30にして好立地にて勝負した方が良い成績が出しやすい感じがします。

    このあたりからが、このnoteで伝えたいところなのですが、仮に、食材にこだわり、サービスにこだわって、原価35、人件費35という割り振りで行くとすれば、家賃などの諸経費を10まで落とす必要があり、光熱費や消耗品を除いた「家賃に充てられる部分」は、6~7程度になってきます。

    上記の数字に(万円)という単位を当てはめて考えた場合、
    人件費=給与=35万円ですから、1名+αくらいはなんとかなるかもしれませんが、果たして家賃7万円の物件(立地)において、どれくらいの人々が「カフェ」を必要としているでしょうか?

    お店がお客さんに利用されるには、
    ・A 利用したいと思った時に近くにある。
    OR
    ・B そのお店を利用するために、お客さんがわざわざ出向く
    のどちらかである必要がありますが、
    いわゆる好立地というのは「A」にあたり、食材やサービスにこだわるというのは「B」の状態にあたります。

    もちろん、飲食店たるもの日々精進して美味しいメニューを提供していくための弛まない努力は必要なのですが、その結果としての「他店との違い」いわゆる「差別化」されている部分はお客様に伝えるのが難しい時代であると共に、よほどの違い「特別な何か」がないと、わざわざお客さんが足を運ぶのは難しいのが現状であり、「特別」という事と「高単価」は決して同義語ではないのですが一般的な顧客心理として、500円のコーヒーのために情報を深堀りしていく人は少ないが、10,000円を越えるような食事をするとなった場合は、現代ではスマホを駆使して出来るだけ満足度を高めようと労力を注ぐ方が多いと思います。

    つまり、お客さんが時間をかけて「選ぶ」という作業をする「高単価」のお店や商品は、少々立地が悪くとも商品力やマーケティングの努力でその「違い」が伝わる可能性が高いですが、そもそも低単価のお店の場合はそこまで情報を求める場面も少なく、ちょっと座ってコーヒー1杯という早急的なニーズを満たしてくれるお店は、近くないとわざわざ行こうとしないのが本音かと思います。

    たとえば。とてつもなく美味しいコーヒーを淹れられるとしても、まず潜在的な「とてつもなく美味しいコーヒーを求めている人」の数がそれなりに居て、その人達が「美味しいコーヒーを飲みたい」と思った時に、自分のお店の情報にアプローチできる手段というのが必要となってきます。そして、自分のニーズとお店との距離=手間(コスト)とのバランスを検討し、まだ飲んだ事のない「とてつもなく美味しいコーヒー」を飲みに行くかどうかを意思決定する。という作業がお客さんの側で必要になってきます。

    それを乗り越えて来るお客さんがそれなりの人数居て、初めてお店として経営が成り立つ。というのは、なかなかハードルが高いビジネスだと考えますので、序盤に書いたとおり、そのコストを立地の方に割り振った方が良いと思っています。

    ちょっと数字管理の観点からは逸れましたが、カフェを開業し経営していくという事業を計画していく段階で、ステータスの割り振りではないですが、どの経費にウェイトを置くか?(お客さんにとってのメリットとして)比重を強めるか?というのを十分に検討する必要があります。

    もちろん、どんなに立地が良くても不味ければ2回目はないでしょう。しかし、美味しくなくともやって行ける立地は存在しますし(基本的にリピートがない観光地のお店)、とても不便な場所で繁盛している飲食店もあります。

    自分のお店が提供するメリット、技術、資本力などのバランス、お客さんのニーズ、などなどを総合的に検討し、事業計画を立案していく必要があります。

    とは言っても、バランスだけ重視では特徴のないお店となってしまいますし、実質的に、本当の好立地というのはとても家賃や初期費用が高額でチェーン店並の資本力がないと契約すらできませんし、そもそも物件の空き情報が回ってくることもほぼないので、差別化を図りつつ、バランスを取りつつ。というのが重要になってきますね。

    さらには、経費の比率を考えつつ、損益分岐点の計算もしないといけません。損益分岐点(売上)というのは、その売上げを下回ると赤字という状態になる売上げの金額の事です。経費には大きく分けて二通りあり、
    ・売上げに関わらず必要となる経費(家賃や給与) 固定費
    ・売上げに連動して増えていく経費(主に材料費) 変動費

    売上げから変動費を引いた残りで、固定費を賄えないと「赤字」という事になりますので、どのようなバランスで経費を割り振っていたとしても、赤字であれば必ずどこかにしわ寄せが来ます。どこかにと言っても、材料費を払わないと食材を卸してもらえませんし、家賃を滞納すればすぐではないにしても将来的に追い出されて営業できなくなりますし、実質的にはオーナーの給与を減らす以外に道はないので、この損益分岐点というのは非常に重要であり、これを出来るだけ低く設定できるような事業計画が求められます。

    損益分岐点の計算方法やグラフについては、noteにたどり着ける方々なら検索ですぐに見つかるでしょうし、ここでは割愛させていただきます。

    カフェの基本的な数字の管理については、大きく分けて二つあります。
    ・損益分岐点を越える売上げ
    ・経費の配分(原価、人件費、家賃、その他諸経費)
    この2点が、カフェを経営していくうえで、また、事業計画を立案する上で基本および最重要事項となります。というのも、
    その、経費の配分(食材に振るのか?立地に振るのか?)、バランスによっておおよそのスタイルは計画の段階ですでに出来ているからです。

    飲食店というビジネスは、上手く行っている場合でも、売上げに対しての利益率は10%~20%程度です。
    30%を越えるようなお店は、ほんのわずかしかないでしょう。
    その理由は■5で書いたとおり、材料費と人件費とその他諸経費が結構な割合で掛かってくるからです。もちろん、原価率(原材料費率)が20%以下でもお客さんの満足度の高いお店はあります。(コーヒーをそれなりの単価で販売している)などは、原価率が10%程度に抑えられている場合もあるでしょう。
    コーヒー20円
    カップと蓋20円
    合計、40円の原材料費のものを400円(税別)で販売できれば、原価率は10%という事になります。
    だったらもっと利益残せる(営業利益率が50%を越える)んじゃないの?という考え方もできますが、コーヒーだけをガンガン売っていけるような立地の場合、お店の家賃というのがかなり重くのしかかってきます。ひとつ例をあげてみましょう。(おおよその推測)

    弊社のカフェであるEMPORIOは、東急東横線の学芸大学という駅から5分ほど歩いたところにあり、駅からEMPORIOカフェに到着するまでにはいくつかのカフェチェーンを横目に通り過ぎる必要があります。
    ちょうど真ん中あたりに、世界的なコーヒーチェーン店があります。そこの売上げや経費を推測してみます。(月次)

    ・売上げ 1000万円 (35万円/日 結構売れている方)
    ・原材料費 100万円(10%) 変動費
    ・人件費 300万円(30%) 変動費(一部固定)
    ・家賃 250万円(25%) 固定費
    ・その他諸経費 50万円(5%) 電気代とかもろもろ
    で計算すると、利益は、300万円(30%)ですが、
    ここからチェーン店の場合は、本社経費が必要になってきますし、FC店の場合には、3~5%程度のロイヤルティを本部に支払う必要があります。それでもこれだけ売れて、これだけ儲かればウハウハですね!
    が、しかし、売上げがこの半分しか行かない場合はどうでしょう?(標準的なお店はそんなもんです。)

    ・売上げ 500万円 (17万円/日 標準的なチェーン店)
    ・原材料費 50万円(10%) 変動費
    ・人件費 150万円(30%) 変動費(一部固定)
    ・家賃 250万円(50%) 固定費
    ・その他諸経費 25万円(5%) 電気代とかもろもろ
    で計算すると、利益は、25万円(5%)になってしまい、本社経費とかロイヤルティを支払ってしまうとほぼ利益がない状態になります。この場合の利益が出ていない主な原因は、
    ・家賃が重い
    ・売上げ不足
    の2つであるのは明らかですが、同じ売上げ500万円を家賃100万円くらいの立地で達成できるのであれば、とても優秀な繁盛店と言えるでしょう。仮に、家賃が100万円の立地で売上げ500万円だったとしたら、営業利益は175万円です。売上げ1000万円の時の300万円の利益に比べれば半分くらいしかありませんが、それでも毎月175万円残るのであれば、とても成績の良いお店である事に変わりありません。

    このように、売上げと経費はどちらか一方が重要という分けではなく、商品や業態、立地や店舗の広さ、内装、サービスなど様々なバランスの上において成り立っています。

    それを念頭に置いて、事業計画の作成に進んで行きたいと思います。

    UPDATE:
  • 開業&起業読本(カフェとか会社とか)その6 事業計画について

    ■6 事業計画は総合的なバランスで考える

    新しいビジネスをスタートさせるなら、事業計画書は必須です。自分ひとりではじめて、金融機関などから借り入れしたり投資家募ったりしない場合でも、やっぱり事業計画は立てるべきです。

    大きく分けて、事業計画書には2通りあります。
    A・ビジネスの概要と成長のロードマップがイメージしやすい、
    より本質的なもの
    B・売上げや経費が見えて、必要な資金が明らかに見えたり、利益の
    大きさがわかるもの

    とうぜん、この2つが相互にリンクしている必要がありますが、ビジネスにおいて重要なのはAの本質的なものの方です。こういっては何ですが、Bなんて、誰に見せるか?で、適当に数字いじれば良いんですから。重要なのは2~3ヶ月の内に破綻しない(キャッシュがある)状態を最低限保てるようにすること。

    だって、既存のビジネスでさえ、売上げ予測は当たる方が少ないですし、突発的な経費が出て行く事も多々あります。なのですから、これから始めようとする新しいビジネスの売上げなんて、正確に予測できる人はこの世に存在しませんし、出来るわけないのです。とは言っても、できないから書かないのではなく、本質的なロードマップのイメージから、なんとなーく、それとな~く数字(売上げや経費)をイメージしていく必要はあります。

    その上で、
    ・経営者が実質的なキャッシュフローを検討するためのシビアなもの
    ・借り入れの際、金融機関が納得する(担当が上司に説明しやすい)もの
    ・投資家が夢を見られるようなもの
    など、使い方に応じて数字をいじっていくのが起業家の腕の見せ所です。

    そのあたりの細かい調整方法やロジック(屁理屈)の建て方については、後日お伝えするとして、今日はそれらのベースとなる、なんとなーく数字を立ててバランスの取れた計画書を作成する手法をご紹介します。

    一応、このnoteは「カフェ経営」をテーマとしているので、カフェ(飲食店)の開業書籍などに書かれている一般的な方法をお伝えします。

    客席数(座席)×回転数(日)×客単価=日商 とか。
    例)
    10卓(20席)×3回転=60人(客数/日)×客単価¥1,000=¥60,000/日

    はい、1日に売上げ6万円のお店のできあがりです。
    1ヶ月に25日営業するなら、6万円×25日=売上げ150万円/月のお店
    という事になります。簡単ですね。

    さて、
    座席数はあなたが出店するお店に置いてある椅子の数なので、あなたが決められますし、工事が完了していたらもう明確です。(事実)

    次に、ひとつ飛ばして、
    客単価も、あなたが決めたメニュー(メニュー構成、単価)と、カフェという業態で一般的なお客さんが注文するメニュー数などから、おおよそ計算する事ができるでしょう。たとえば、
    ランチ¥1,000 コーヒーなどドリンク¥500 ディナー¥1,500
    の注文がバランスよくあるとすれば、客単価は¥1,000となります。実は、そう簡単なものではないのですが今はまぁ、良しとしましょう。

    次に、回転数です。これが問題であると同時に腕の見せ所となる部分なのですが、はっきり言って適当でOKです。回転数を考える必要はありません。回転数という観点からお店の流れを考えないといけない場面は、売上げがMAX(お店のキャパシティの限界)に達したときに、回転数を上げるための工夫をする必要があるだけで、計画の段階でそんな事考える必要はありません。(開店当初から行列が途切れないお店になる自信がある場合は考えてください)

    なぜ、計画の段階では回転数は適当で良いのか?

    簡単に言うと、回転数は結果であって「計画」していく類のものではなく(行列店以外)、そんな事に時間を使うよりもっと重要な事を検討して計画書を作成すべきであるため、適当で良いというのが本音です。

    ちょっと補足になりますが、お客さんの平均滞在時間が1時間で、営業時間が10時間であれば、MAXの回転数は10回転です。実際、これだけお客さんが来店されていて、なんとかもう少し売上げを伸ばしたい場合には、滞在時間を54分(10%減らす)工夫をすれば、11回転になりますし、売上げも10%UPするでしょうし、良い事ずくめです。(かなりの繁盛店)

    これは非常に論理的な考え方であり、効果があり、理にかなった手法ですが、MAX(またはMAX近く)まで回転しているお店以外は、回転数よりも、一人でも多くのお客さんを呼ぶために、何ができるか?何をすべきか?を考えるだけで十分です。

    平均的なカフェの場合、回転数は2~5回くらいでしょう。いつも満席の都市部チェーン店などは、10回転以上あるかもしれません。先に述べた世界的コーヒーチェーン店さんなどは、こんな感じでしょう。であれば、回転数を上げる、座席数を増やす(居心地は下げず)事により、売上げUPが見込めますね。

    ここで言いたいのは、まずは平均的な滞在時間から割り出される最大回転数の50%くらい(上記の例では5回転)までは、回転数はただの結果でしかない。そんな事より客数増やすための工夫に時間を使って、回転数とかあまり気にしないようにしましょうね。って事です。

    とは言っても、後々出てくる「融資を獲得する事業計画書」とかには回転数は重要になってきますので、なかった事にはしないでくださいね。

    さて、前置きがなが~くなりましたが、本題である「バランスの取れた事業計画」という部分に入って行きたいと思います。

    事業計画書を作成する上で必要なのは、売上げと経費のバランスです。当たり前ですね。そして、前項のカフェの基本的な数字のところでもお伝えしましたが、経費のバランス、食材に重きを置くのか?サービスか?立地か?という部分もとても重要なので、再認識しておいてください。ここからはその先の部分を考えて行きます。

    まず、他のお店と差別化できる、あなたがお客さんに提供できる他店には負けないメリットをあげてみてください。1つか2つでOKです。

    計画段階からの経費の割り振りでも考えたかもしれませんが、もう一度。そしてこれは、経費の側面から見るのではなく「お客様目線で」考えてください。

    「あなたがお客さん(来客予定、来客可能、見込み顧客など)だったとして、どのようなメリットがあるお店に魅力を感じるのか?」という観点です。

    カフェに対するお客さんのニーズも様々です。
    ・美味しいコーヒーなどが飲みたい 美味しいものが食べたい
    ・仕事の打ち合わせに使いたい
    ・歩くの疲れたから座りたい ちょっと時間を潰したい
    ・お友達と談笑したい お酒を飲みたい
    ・読書がしたい 仕事がしたい
    ・インスタ映えする写真が撮りたい
    ・カフェスタッフとお近づきになりたい    などなど・・・

    もちろん、一人の人がタイミングによって違うニーズを持っていたり、複数のニーズを持っていたりする場合もあります。それらのニーズに応えるため、どのようなお店(ハード面)をどのような立地(ハード面)にどのようなサービス(ソフト面)と商品(ハード&ソフト)にするのか?どのようにしてそれらのニーズを満たして満足して帰ってもらうのか?

    noteその1-1にも書きましたが、人間が持っているどのようなニーズも、それを突き詰めて行けばかならず「感情」に到達します。どのようなビジネスも「お金」を外して考える事はできないですが、最終的に得ようとしているのは、お客さんとお店側双方の「満足感」です。立地も内装も商品もサービスも価格設定も何もかも、そのすべてがお客さんとお店の双方の満足のために存在すべきであり、その最終的な目標に至る過程のひとつとして事業計画書の作成も存在している。とご理解ください。

    話は戻りますが、カフェに対する様々なニーズ(時と場合によって変化することも多々ある)に対し、その全てをバランスよく満たす事は不可能です。
    なぜなら、相反するニーズも多数存在するからです。
    例えば、カフェでゆったり読書したいというお客さんのニーズと、
    座席数を多くして売上げをUPしたい。というお店側のニーズは相反する部分があります。占有面積は狭くて良いから200円で少し座ってコーヒーを飲みたい。というニーズもあれば、すぐ近くに知らない人がいるのはイヤなので、500円で広いスペースを確保したい。というニーズもあり、それがターゲットが違うという分けではなく同一人物である場合もあり得ます。(仕事の合間か休日か?とか)

    事業計画を考えて行く上で必要な事は、
    ・確実に存在するであろうニーズを見つける
    ・そのニーズが来店可能な範囲に一定数以上存在しているかどうか?
    ・あなたのお店が、そのニーズを満たせる事を伝える手段
    ・それが、他のお店よりも「満足度」が高くなる「理由」=「差別化」
    このあたりです。

    まず、ここらを明確にして資源を投下しつつ必要であればスキルをUPさせ、その事実をお客さん(潜在顧客)に伝えるための方法考えましょう。

    ではひとつ例をあげて、弊社のカフェEMPORIOの場合を見てみましょう。

    学芸大学駅からEMPORIOカフェに来るまでには、
    ・ドトール
    ・スターバックス
    ・その他、喫茶店や飲食店
    など、多数の競合が存在しています。開業当初ももちろん存在していました。

    駅に近ければそれだけ潜在顧客数も多いですが、家賃も同じように高くなって行きます。いわゆる、必要な時に近くにあって使いやすく、コスパも良い(かどうかはわかりませんが)立地では、資本もノウハウもバイイングパワー(大量に食材を購入するので仕入れコストが安い)もあるチェーン店さんが存在しています。仮に、私が夢のような事業計画をもって大量の資金調達に成功し、初期費用が4000万円とか5000万円とか必要な物件にてカフェを開業したとしても、ブランド力、知名度、ノウハウ、バイイングパワーのどれをとってもチェーン店さんに勝てる要素はないのは自明で、かつ、高額な家賃を支払い続ける必要性から座席数を増やして居心地を低減させてでも売上げを追求しないと営業を続けられない可能性も高いです。結局、チェーン店さんと同じ土俵で同じニーズに対して訴求していく事になるでしょう。

    そこで、EMPORIOカフェを開業する当初より、
    チェーン店さんが座席数を増やして回転率を追求する経営をしているのであれば、我々は逆に、駅からは少し離れるけどその分家賃が安い物件にして、座席同士の間隔を広くし、なおかつソファー席にしてゆったりとした時間が流れるお店として、15分20分の空き時間にお茶したいと思った時には見向きもされないが、休日の午後のひとときにカフェで読書したい。とか、久しぶりに会う友人と、ランチもしつつその後お茶も飲みながら、ゆったり静かな空間でたくさんおしゃべりしたい。というようなニーズがある時に、一番に思い出してもらえるようなお店。というのを目指しました。

    いわゆるそれが、EMPORIOカフェという事業体のコンセプトの中核です。

    重要なのは、そういうニーズがある。とお客さんが認識した時点で記憶の中でそれに適したお店探しが始まる訳ですが、その際に1番になれるようなお店として存在する。という部分です。2番ではダメです。なぜなら、休日の午後、カフェでまったりとしたひと時を過ごしたらそのニーズは満たされる訳ですから、2番目に思い出したお店は「また、次回」となるかもしれませんし、次に同じニーズが出てきた際も2番になって、結局来店してもらえないかもしれないからです。

    つまりは、
    お客さんのニーズを明確にし、それを明確に満足させる差別化された強みを中心にし、そこに経営資源を集中しつつ、他の潜在的なニーズに対して不満を与えたり、お客さんの側に高いコストを要求しないようバランスの取れた事業計画を考える必要がある。という事です。

    バランスなのか?特化して差別化しろなのか?どっちやねん!という声も聞こえて来そうですが、順番としてはまず強みを生かす「差別化」を考えて、その強みを生かしたお店を経営していけるよう「バランス」を考える。という順です。

    ここからが今回お伝えしたい事の重要点なのですが、例えば経営資源を配分するとして、
    ・差別化された部分  50万円
    ・その他、バランスを保つ部分 50万円

    とする場合、売上げが100万円あれば良いですが、80万円しかない場合に、
    ・差別化された部分  50万円
    ・その他、バランスを保つ部分 30万円

    とするのか、
    ・差別化された部分  40万円
    ・その他、バランスを保つ部分 40万円

    とするのか?はたまた、なんとかアイデアをひねり出して、80万円しか行かないであろう売上げを100万円にするのか?

    このあたりを考えるのが、経営者の主な仕事と言っても過言ではないでしょう。

    そもそも、事業計画の段階で想定している売上げなど、前途の回転数同様「絵に描いた餅」でしかないのですから、正直、そんなに深く考える必要もこだわる必要もないのです。なんとなーくイメージして事業計画書を作成している際に、100万円くらい行ける感じがするのであればOKですし、80万円くらいかなぁ、と思うのであれば不足分を補うアイデアを検討すれば良いですし、50万円も行かない気がするのであれば、そもそもの事業計画(ビジネスプラン)から見直した方が良いと思います。

    事業計画書は、「仮に」「例えば」の積み重ねです。
    「仮に、700人くらいの潜在顧客が居て」
    「仮に、1週間に1回来店してくれるなら」=100人/日(来店)
    「例えば、こんな感じのメニュー構成と単価にすれば¥1,000/客」
    日商10万円行くなー。
    というのと、
    この物件(不動産情報を見て)は、30坪 60万円/月の家賃
    だったら、50席は確保できるなー。
    (これは、仮にの話しですが物理的に可能な具体的な仮)
    この物件の周りは、オフィスが多いからこういうニーズがあるなー。
    この物件の周りは、幼稚園が多いからママさんニーズが・・・
    とか、
    とてつもなく美味しいコーヒーを淹れられるから、普通は5分以内のカフェしか行かない人でも10分歩くだろう。
    店長イケメンだから、30分電車乗っても雑談しに着てくれるだろう。とか
    やっぱり、
    インスタ流行ってるから、インスタ映えするこのビジュアルのメニューを求めて、世界中からお客さんくるだろう。から、もっと駅から離れて同じ家賃でも広い物件にした方が売上げあがるだろう。
    けど、そうすると最初に考えた700人の潜在顧客が→500人くらいまで減りそうな感じがするけど、とか・・・。

    そんな感じで、強み、商品、物件(立地)、マーケティング、ターゲットニーズ、資本(お金)、などなどを行ったり来たりしながらバランス取りつつ、強みを活かし、弱みを見せない(知らせない、悟らせない)ためには、何ができるか?どこに出店すべきか?どういう商品をどういう価格設定にすべきか?見栄えは?材料の仕入れは?と、さらに行ったり来たりを繰り返しつつ、数字の折り合いをなんとなーくつけて行くのが、事業計画書の作成方法です。

    強引にまとめます。
    事業計画で最も重要なのは「売上げ」です。事業計画というより「事業そのもの」において最も重要な部分です。まずは売上げが上がらないとそもそもビジネスですらないですし、売上げというのは顧客がもたらしてくれるもので、こちらが意思決定する類のものではありません。

    つまり、一番不透明な「売上げ」が一番「重要」って事なので、そもそも事業計画の段階で一番見えにくい「売上げ」に関して細かく考えても時間の無駄だよ。って事です。

    考えないのではなく、細かく論理的に考えても仕方ない。って事です。もちろん、しっかり考えるんですよ。でもそれは、回転数とか適当な数字を持って来て、さも論理的に考えている「ふり」をするのではなく、自分が創ろうと思っているお店、ビジネスに対して、自分や自分のまわりの人、その立地近辺の方々になったつもりで想像し、どれくらいの人数がどれくらいの頻度で利用してくれるかなー?というイマジネーションをしっかり働かせ、そういう作業の中で見えてきた「新しいニーズ」「潜在的なニーズ」「問題点」などを洗い出し、さらなる具体的なイメージへと進化させるために考える。イメージ(想像)する。って事です。

    そのイメージは、決してファンタジーではなく、あなたの経験に基づいたリアリティのあるイメージであるべきなのは当然ですが。

    人間のイメージの力(ファンタジーではなく、リアリティ)はとてつもなくすごいのです。スーパーコンピューターをもってしても数時間もかかる計算を、なんとなーくさらっと近い答えを出せてしまうくらいですから。

    話は飛びますが、たとえば、
    野球をする人であれば、30M先の人とキャッチボールするのは十分に可能です。お互いそれなりの経験者なら、なんの問題もなくキャッチボールできるでしょう。しかし、それを綿密に落下地点を物理的な計算にて導き出そうとすると、膨大な量の計算が必要なのです。
    ・ボールの初速
    ・回転
    ・空気抵抗
    ・風
    ・ボールそのものの質量
    などなど、それを「計算」するとなると大変な労力を要するのですが、野球経験者がキャッチボールする時には「なんとなーく」でおおよその落下地点を予測し、落下時刻を想定して必要なスピードにて移動し、ほぼ間違いなくボールをキャッチします。投げるほうもさらっと投げていますが、腕を振る強さ、速度、ボールを離すタイミング、離す際の指の掛け方など、本来はとても細かな計算を必要とする作業をなんとなーくしています。

    この具体的な「なんとなーく」というのは、経験に裏づけられたリアリティのある「なんとなく」です。現実に即しているイメージが出来ているからボールを落とさずにキャッチボールする事が可能なのです。

    あなたは自分のビジネスをするのは初めてかもしれません。お店を開業してお客さんから売上げを貰う事も初めてかもしれません。ですが、お客としてたくさんのお店を「経験」した事実はあると思います。その経験からリアリティのあるイメージを湧かせて、強みに特化しつつ、不満を与えないバランスのとれた事業計画を、さまざまな部分にスポットを当てて行ったり来たりしながら、なんとなーく数字に置き換えて考えてみてください。

    その数字を眺めていると、また、なんとなーく違うアイデアが浮かんでくるかもしれませんから。

    思う事、伝えたい事をツラツラ書いているだけですが、無料とは言え読者の皆様の貴重な時間を頂戴しているので、ご興味持っていただける間に、出来る限り書き進めて行きたいと思っています。

    UPDATE:
  • 開業&起業読本(カフェとか会社とか)その2 独立開業なんてやめた方が良いですよー

    本日も昨日に続き、カフェ開業に関する記事です。
    ■2 独立、起業なんかやめた方が良い?
    について書いて行きたいと思います。

    目次(前半 その1)
    ■1 そもそも、なぜ起業するのか、したいのか?
    ■2 独立、起業なんかやめた方が良い?
    ■3 独立開業やベンチャービジネスなんて、ほとんどギャンブル?
    ■4 それでも開業するなら勉強しないとね。
    ■5 カフェの基本的な経営(数字の管理)について
    ■6 事業計画は総合的なバランスで考える
    ■7 それらを踏まえた基本的な資金調達の方法について
    http://www.notforsales.net/  会社のHP
    https://www.facebook.com/cafeEMPORIO/

    https://www.studio-gallery.tv/
    撮影スタジオWeb(カフェもスタジオとして利用)

    ■2 独立、起業なんかやめた方が良い?
    正直なところ今の世の中、飲食店で独立とか流行らないよー。ハイリスク・ローリターンですよー。もっと良い独立の方法あるでしょー。って個人的には思っています。人口が減少していく現代の日本において起業するというのは、それなりにリスクがあることを覚悟した方が良いと思います。

    若い起業家さんやフリーランスで成功されている方は、起業や独立を勧める方が多いように見えますし、私自身も30歳の時にサラリーマン(ベンチャーでしたが)を辞めて独立した方ですので、こういう生き方は嫌いではないですが、時代を考えると、安易にお勧めするものでもないと思っています。

    というのも、人生には様々なシアワセの形があると思うからです。ツマラナイと思う仕事を頑張って、家族を養っていくのも良いと思いますし、休日の趣味のために、それなりの仕事をそれなりに頑張るのも悪くないと思うからです。

    人生において、仕事に投入する時間と労力はかなり大きいので、もちろん好きな事を仕事に出来ればそれは素晴らしい事ですし、目指すべき理想だと思いますが、「■3 独立開業やベンチャービジネスなんて、ほとんどギャンブル?」でも後ほど触れるのですが、頑張ったら必ず報われる訳でもなく、失敗した場合の再チャレンジも簡単ではない上に、成功する可能性もかなり低いし、さらには一見成功しているように見える10年以上続くお店でさえも、中の人は必死で働いていろいろなモノを犠牲にしている可能性もある。と考えると、独立、起業なんかやめた方が良いと思いませんか?

    残念ですが、それが現実であり事実です。正確な数字は不明ですし細かく調べるつもりもありませんが、独立開業した人の内5年以上事業を継続できる割合は50%にも満たないそうです。10年以上続くのは10%とも言われています。日本は資本主義社会ですので、お金のあるところにお金は集まっていくシステムです。個人の貯金と借入金(人生を左右するような金額)を合わせて思い切って初期投資したとしても、そんなものは大資本からみれば帳簿の端数であり、お小遣い程度の金額です。それくらい大資本と個人の差は大きいのです。そういった現実をしっかりと理解していますか?

    何を隠そう、私はそういう現実をしっかり知った上で2006年に会社を設立し、EMPORIOカフェを開業しました。

    なぜでしょうか?

    私自身、自分の事を有能だと信じ、10年以上続けられるわずか10%の中に入れると思っていたのでしょうか?

    はい、そうです。自惚れていた上に世間知らずでした。

    さらに、
    私自身、ツマラナイと考える仕事を生業にして何十年も勤務していく事は「格好良くない」と思っていました。
    自分の人生哲学において、自分自身のことを格好良いと思えないような事に多くの時間を割いた人生なんてイヤだ!というのがあったからです。反対に、愚痴を言い続けながらサラリーマンを続けている人を見ると「格好良くない!」と思っていましたが、これは後に考え方が変わります。それは、守るべきものの存在によってです。

    起業した時は独り身だったので、その時は「事業がダメになったら、債権者にごめんなさいして、自己破産して、付き合い続けたい人のお金だけなんとか返せれば良い」という考えだったので気軽に起業したのですが、家族ができるとそうも言ってられなくなり、嫌々でも今の仕事を続けている人の考えも少しわかるようになり、日本全体で見ると明らかにマイナス面が多いと思われる、既得権益の構造やお役人の天下りなどがなくならない理由も良く解るようになりました。

    話が少し逸れましたが、
    そんな現実を知った上で、あなたはまだ起業したいのでしょうか?自分のビジネス、お店、会社を持ちたいと思うのでしょうか?

    ここで思いとどまれる人は、普通の神経の持ち主だと思うので思いとどまりましょう。

    ここまで言っているのに、独立開業する気持ちが一向に揺るがないそこのあなた!あなたは人の話を聞きませんね。正確には、話しは話しで理解しているが、自分には別の考えがある。のかもしれません。それがあなたの人生哲学なのかも、美学なのかもしれません。理由なんかなんでも良いのですが、起業なんかするな!という、現代においてはまっとうと思えるアドバイスを聞き流せる、またはそのアドバイスの上を行く考えを持っている、または、なにか大きく勘違いしたり、自惚れたり、思い上がったりしている人は、起業に向いていると思います。

    そんなあなたは、ぜひ、
    「■3 独立開業やベンチャービジネスなんて、ほとんどギャンブル」に進んでください。もう少し、役に立つ話しをしたいと思います。

    UPDATE:
  • 開業&起業読本(カフェとか会社とか)その1 なぜ起業したいのですか?

    ようこそ、not for sales Incorporated 株式会社のHPへ
    弊社のWebをご覧という事は、カフェ開業(飲食店)にご興味がおありの事と思います。そこで、本日からカフェ開業に役立つ内容の読み物を随時UPして行きたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。
    まずは、簡単に自己紹介を。
    私は東京都目黒区、東横線の学芸大学駅近辺にてEMPORIOカフェを運営しております、not for sales Incorporated 株式会社の代表、西脇と申します。2006年に独立開業(脱サラ)し、現在に至ります。これを書いているのは2018年春なので、もう13年目に突入している感じですね。カフェを運営しながらカフェ開業のコンサルティングをしているので、今まで沢山の開業の支援もしてきましたし、自社のカフェ運営においてもいろいろありました。そこで、これから自分のお店を出したい、持ちたいという、飲食業において独立を目指す方々に、何かしら有益なアドバイスができればという思いから、今までの経験や思う事をみなさんと共有し、少しでも有益な情報を提供して、その見返りに利益を頂ければと思っています。前半は基本的な飲食店の開業や経営について、中盤は集客や売上げUPのノウハウについて、後半はそれらを統括する意味も含めて、とにかく長く続けるための秘訣を書いて行こうと思います。長くなるかと思いますが、お付き合いいただければと思います。

    目次(前半 その1)
    ■1 そもそも、なぜ起業するのか、したいのか?
    ■2 独立、起業なんかやめた方が良い?
    ■3 独立開業やベンチャービジネスなんて、ほとんどギャンブル?
    ■4 それでも開業するなら勉強しないとね。
    ■5 カフェの基本的な経営(数字の管理)について
    ■6 事業計画は総合的なバランスで考える
    ■7 それらを踏まえた基本的な資金調達の方法について

    ■1 そもそも、なぜ開業するのか、したいのか?
    実のところ、ここは有料にしたいくらいの内容を書くつもりですが、直接カフェの開業や経営に関係するところではないですし、哲学や信念の範囲に入りそうな感じもするのですが、と言っても、店舗の開業というのは人生を賭けた大勝負ですから、ここを避けて通る訳にもいかず、冒頭に持ってこざるを得ないので、仕方なく無料で公開しようと思います。

    では、まず質問です。

    ○あなたはなぜ、カフェ(飲食店)を開業したいのでしょうか?

    飲食店の開業に興味ない方も中にはいらっしゃるかと思いますが、無料とは言え、あなたの貴重な時間を使ってこの文章を読んでいるのですから、なにかしら理由があるのだと思います。

    もし、カフェ開業(経営)に失敗しても、あなたの人生にたいした影響がない方(いわゆる、お金持ちの方)以外は、この質問に明確に答えていただきたい!そして、その答えがこれから10年以上経過した後でも変わらない自信がある!と思える方のみ先を読む事をお勧めします。それ以外の方は、もう一度、ご自信の人生観や価値観としっかり向き合うことをお勧めします。

    ここ、大切なところなので少し回り道をします。ご自身の信念や哲学をしっかりお持ちの方は読み飛ばしていただいて結構です。

    人は最期は必ず死にます。
    これに、いまのところ例外はありません。
    つまり、人生とはその全てが途中経過な訳ですが、あなたは人生に何を求めますか?
    ・なぜあたなはその仕事をしているのですか?
    ・なぜあなたはお金が欲しいのですか?
    ・なぜあなたはその服を着ているのですか?
    ・なぜあなたは、この文章を読んでいるのでしょうか?
    ・なぜあなたは、自分の飲食店を開業したいと思っているのでしょうか?
    他にもたくさんの「なぜ」がありますが、基本的にだれにでも当てはまる「お金」を例にとって、「なぜ」を考えてみましょう。

    なぜ、お金が欲しいのか? → そのお金で得られるものは?
    「美味しい食事」「快適な住居」「格好良い衣服」「高級車」「アクセサリー」「行きたいところに旅行に行ける」など、お金を使って得られるものもあれば、お金があるという「安心感」や仕事(お金)に縛られない「自由」などもお金によって得られる効用のひとつです。このように、お金を使って得られるものも多岐にわたり、使わなくても口座にあるだけで効果を発揮する。お金ってすごいですね。
    では、「快適な住居」や「高級車」などあなたが思った「お金が欲しい理由」に対して、さらに「なぜ?」を考えて欲しいのですが、その前に、上にあげた、お金をもらって得られるものの中で、ひとつだけそれ以上「なぜ?」を繰り返せない答えがあります。それ以上繰り返せないというのはつまり、「結論」という事です。どれだかおわかりでしょうか?その答えは「安心感」です。「安心」という感情を得たい。という部分はこれ以上「なぜ?」を繰り返せない結論になっています。「なぜ、安心感を得たいのか?」と質問を繰り返したところで、「安心できたら安心でしょ!不安がない状態って良いでしょ!」という回答くらいしか出しようがないので。

    では、結論に至っていないもの、たとえば「アクセサリー」についても考えてみましょう。「なぜ、アクセサリーが欲しいのですか?」「キレイなものが好き」「自分をさらにキレイに見せられる」「自分のブランド価値をあげられる」など、理由はさまざまかと思いますが、さらにその答えに「なぜ」を繰り返すと、行き着く先はたぶん、「優越感」「安心感」「満足感」などが得られるから。という答えのはずです。その他の「住居」や「高級車」「旅行」などの回答も、「なぜ?」を繰り返して行くと必ず「感情」になるはずです。

    このように、人のどのような希望も最終的には「感情」に収束します。人間なのですから感情に収束しないと、何かがおかしいのであり、それはあたりまえのことなのです。この考え方は当たり前の事なのですが、普段から意識している方は少ないようなので、ここで改めて認識していただいた上で、「なぜ、カフェを開業したいのか?」という質問に対し、最終的に自分の納得できる感情の答えにたどり着ける方は、次に進んでください。カフェを開業したい理由は人それぞれで良いのですが、その理由が自分の内面から出てきたものでないなら、再度検討し直すことをお勧めします。

    ご自信の感情と向き合い、晴れて心の底から「カフェを開業したい!」と思っているそこのあなた!

    そんなあなたに、カフェ開業~経営の現実を突きつけるため、私の経験から「独立、起業なんかやめた方が良い?」を書き進めて行きたいと思います。
    次回をご期待ください!

    UPDATE:
  • EMPORIOカフェがXP支払いを導入した理由とは?

    EMPORIOカフェ 代表より     経験を価値にする  Discover Experience Points (XP)

     

    経験を共有する経済を容易にするために、XPは作り出されました。現実世界でXP報酬受け取り、XPにていろいろなサービスや商品、経験を購入できるような経済圏を作ることにより、今日における難解で複雑な現実世界特有の問題のいくつかに対する具体的な解決策を提供します。

    ホワイトペーパーにある「XP」の目的を要約すると、だいたいこんな感じになるかと思います。

     

    ご存知の通り、いわゆるロールプレイングゲームの世界では、プレイヤーは何らかの経験をし、経験値やお金を稼ぎ、それを利用して食料や新たな武器を購入したり宿屋に泊まったりして、その世界での生活をより豊かなものにしていきます。XPもきっといわゆる「勤労や投資などの経済活動」によってのみ報酬を得るのではなく、もっと身近な「経験」からも報酬が得られるような、楽しい世界を目指しているものと考えています。

     

    デジタルゲーム(以降RPG)の世界においては、全てがデジタルデータであるため資源はほぼ無限に存在します。経験値が欲しければ、無限に出てくるモンスターを倒し続ければ少しずつでも確実に経験値を獲得して行く事が可能です。上手い下手はあるかもしれませんが、頑張れば誰でも強く、お金持ちになれ、ゲームを始めた頃にはまったく歯が立たなかった強敵にも楽々勝てるようになります。敵を倒せばすぐに与えられる報酬。目に見えて確実に成長していくプレイヤー。とても楽しいですよね。そして、その世界には様々な住人が居て、経済活動を行っています。世界を救うために戦っている主人公からお金を取って武器を売る商人や宿屋の店主などがそれです。このように、デジタルゲームの世界ではデータの中においてですが、ひとつの経済圏がしっかりと成立しています。

     

    では、現実世界とRPGの決定的な違いはなんでしょうか?ゲームの世界では成立する仕組みが、現実世界においては不可能だと考えられる主な要因はいったいなんなのでしょうか?それはもちろん、資源がデジタルデータではなく現実的な物質であったり、プログラムではなく本当の人間の存在している。と言うところだと思います。RPGではプレイヤーが頑張ればプログラムが報酬を与えてくれますが、現実世界ではそのような報酬を与えてくれる存在などおらず、経験値を具体的な価値あるものとして獲得できるはずもない。資本主義の世の中において、ゲームのプログラムのような、利益だけを与えてくれるものなど存在しない。そこが、現実世界とRPGの大きな違いだと思います。そして、誰もが現実世界がゲームのような楽しい世界になる。という希望を持つことすら忘れています。

     

    ゲームと現実は違う。現実世界では資源は有限であり、何かを経験したからと言って報酬が貰えるような仕組みなど存在せず、報酬を獲得するためには基本的には働いたり投資したりするしか方法はない。やりたいことを仕事にできている人はラッキーで、多くの人々は生活のために労働し、そうして得た報酬によってやりたいことをやったり美味しい物を食べたりする。そういうふうに考えるのが普通でしょう。私もまったくその通りだと思います。現実世界において、たしかに資源は有限です。RPGのようにプログラムさえあれば何でも生み出せる世界とは違います。でも少し待ってください。本当に、RPGのプログラムのように、無償でプレイヤーにメリットを与えてくれるような存在はいないのでしょうか。無限とは言わないまでも豊富な資源を提供してくれる存在はいないのでしょうか。私はそういう存在が身近にあることにやっと気がつきました。皆様ももうお気づきだと思います。その資源、報酬を与えてくれる存在とは、「地球であり、宇宙」です。地球上の生きとし生けるものに対し一方的に報酬を与え続けている存在、それが地球です。人間は地球から与えられる資源がないと生きていけません。太陽から与えられる資源(エネルギー)がないと生きていけません。本来、誰のものでもないはずの地球の資源を、人が考えたルールによって誰かの所有物として扱っているだけです。それが、今の現実世界であり、資本主義の現状であると思いますが、この点については信条や主義主張などの話しになってややこしくなりそうなので、これ以上ここではお話しを控えます。皆さんに知っておいて欲しいと思う重要な点は、資源を無償で提供してくれる何かは、この現実世界にしっかりと存在している。という事です。また、AIの進化も報酬を与えてくれる存在になりうると考えられます。しかしAIがどれほど進化しようとも、現在のシステムのままだとその利益を享受するのは一部の資本家だけかもしれません。そのような現状の中、通貨発行権の一部でも人々の手に取り戻すことにより、富が大資本や既得権益構造などに偏るのを少しでも抑えるようにすることが、ブロックチェーン誕生の理由なのかもしれません。

    少し話しが逸れましたが、つまり、RPGのように、経験を価値にして得た対価(XP)によって様々なサービスを受けたり商品を購入してその経験値を別の人に渡し、受け取った商売人がそれを給与としてスタッフに支払う。スタッフもまた、勤労によって得た報酬だけでなく、様々な経験を通してXPを獲得してそれを使う。という循環(経済活動)を可能にするための源泉となる資源はこの地球に存在している。この事実は、冒頭に述べた、「今日における難解で複雑な現実世界特有の問題のいくつかに対する具体的な解決策を提供する。」という、XPの目指す方向性と完全に一致すると考えます。なので、遠いですがその理想的な目標に共感できたので、EMPORIOカフェはXPを支援することにしました。

     

    今現在、最も有名なビットコイン(BTC)をはじめ様々な暗号通貨が存在します。それぞれ目的が異なったり、性能が違ったりいろいろ特徴はあります。そのような中でXPはまだまだ知名度も低いこれからの存在です。吹けば飛ぶかもしれません。ブロックチェーンの仕組みを使わないようなコインも存在してきて今はまさに混沌とした手探りの状態です。全てがデジタルデータなので、できる事できない事はコインによって違いはあれど、基本的な扱い方は大差ないように思います。(これはとても技術的な事なので専門家にお任せします)ですが、まず何より大切にしたいと思っているのがその暗号通貨誕生の目的であり、理念であると私たちは考えています。もちろん、その他の要因も無視はできませんが、理想を共有できない友人と協力関係を築くことは簡単な事ではありません。

     

    いつでも理想と現実には距離があります。人々の理想に近づこうという努力に対する既存システムからの大きな抵抗もあります。ですが、理想に近づくためにできる事は、まず1歩目を踏み出すことです。私たちは、より明るい未来にするための1歩を踏み出すことにしました。新たな取り組みですのでご不便おかけすることも多々あるかとは思いますが、応援して頂けるとたいへんありがたいです。稚拙な長い文章をお読みいただきありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。

     

    EMPORIOカフェ

    not for sales Incorporated 株式会社 代表取締役 西脇 建治    2018年 1月

    UPDATE:
  • 本年もたいへんお世話になりました。

    2017年は、皆様にとってどのような年だったでしょうか?

    良かった方、いまいちだった方、とくに変わらなかった方など、いろいろおられるでしょうが、2018年が皆様にとって、良き1年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

    さて、弊社として、2018年はどのようにしていくか?少し前からいろいろ考えておりました。2006年から事業をスタートしてはや11年が経過し、そろそろいろいろ時代に合わせて大きな変化をする頃合かと。

    という事で、EMPORIOカフェ(学芸大学)を来年の初旬に少しイメチェンしようかと思っております。詳細はもう少し詰めてから発表したいと思いますが、現在の雰囲気は損なうことなく、しかし、最先端の設備を取り入れ、お客様がEMPORIOカフェ(学芸大学)にて過ごす時間がより一層、良いひと時になるようにして行きたいと思います。

    スタジオCAKEやカフェのHPも、近日中にリニューアルしようかと思っています。

    では、本年も大変お世話になりました。

    来年も、よろしくお願い申し上げます。

    良いお年を!

    not for sales Incorporated 株式会社

    西脇 建治

    UPDATE:
  • たぶん簡単にわかる経済の仕組み(簡易版)

    経済のない1日はない。そんなコピーが昔ありましたね。まぁ、まさにその通りなのですが・・・。

    して、経済とはなんぞや?

    私は学者ではないので、キチンと説明する事はできないかもしれませんが、私なりに皆さんにお伝えしたいと思います。経済とは、一言でいうと『交換』って感じですかね。

    経済の本とかに良く出ている例ですが、
    いま、掃除と料理という仕事がそれぞれあるとします。そして、ここに2人の人が。仮にAさんとBさんと言う事で。
    隣り合う同じ間取りの部屋で、それぞれ同じものを料理して食べるとして、
    Aさんは、掃除をするのに3時間、料理をするのに5時間かかります。
    Bさんは、掃除をするのに5時間、料理をするのに3時間かかるとしてください。
    このとき、それぞれの仕事を一人で勝手にやるとすると、それぞれ8時間必要な訳ですが、
    AさんがBさんの部屋を掃除して、BさんがAさんの分の料理も作るとしたら、それぞれ作業時間は6時間で済む訳で、それぞれ2時間節約する事が可能になります。これは非常に効率的ですね。

    これが、なにかしらを交換してそれぞれにメリットがある。という基本的な経済の考え方になります。ほら、分かりやすい。
    ここから話をさらに進めますが、仮に、どちらの仕事においても、Aさんの方がBさんより早くできてしまう場合を考えてみましょう。
    Aさんは、掃除をするの3時間、料理をするのに2時間かかります。
    Bさんは、掃除をするのに4時間、料理をするのに5時間かかるとしてください。
    この場合でも、AさんとBさんは仕事を交換した方が得になります。
    なぜなら、このままだと、Aさんは5時間、Bさんは8時間の労働が必要になりますが、Aさんは料理だけをする事により、5時間を4時間に短縮できますし、Bさんはもちろん、9時間かかる仕事を掃除4H×2=8Hに短縮する事が可能になります。
    これが、経済の面白い所でして、貿易をして世界全体が潤う事が可能だという考え方の源泉になっているようです。

    もちろん、現代の経済はこんなに単純な話ではなく、いろいろなモノが複雑に絡み合っていますが、基本的には、自分の得意な事で他人に貢献する事により自分自身も利益を得る。という事になるかと思います。

    参考になったかなー?

    UPDATE:
  • TREE7様オフィス新装工事完了

    『街コン!』でおなじみの、株式会社TREE7様のオフィスの新装工事が完了しましたー!

    not for sales Inc.は、設計デザイン、施工の両方を担当させていただきました。ありがとうございます。

    30坪は、さすがに広々ですねー。自社オフィスでもあるのですが、コワーキングスペースとしても貸し出すそうで、たくさんの方々に喜んで頂けるスペースとして、今後、ますますご発展していただければと思います。

    さて、写真。
    IMG_0055.jpg

    こんな感じのスケルトンの物件に、工事開始!おしゃれなオフィスになりますように。

    IMG_0058.jpg

    床の下地を組んでます。まだ、序盤ですねー。

    IMG_0066.jpg

    床の次は、壁と建具の枠。コワーキングスペースから、応接室を眺めた写真。

    IMG_0098.jpg

    床の仕上を貼り終えて、ワックスをかける感じです。大きな金属製っぽい扉が重厚感あって良いですねー。

    IMG_0106.jpg

    家具(テーブル・椅子)を入れて、照明を点灯して、完成!窓ガラスもピカピカです。
    ちょっと逆光で、イスの色が見えにくいですが、シンプルな空間に、モダンでカラフルな椅子。しっかりおしゃれオフィスにできました。

    設計から、内装工事完了まで、約1ヶ月程度でしょうか。。。あっという間でした。
    ここに、まだまだ什器類や、コピー機などが入ってきて、ますますオフィスらしくなり、使いやすさとおしゃれさを兼ね備えてくることでしょう。

    EMPORIOカフェからも近いので、ちょくちょくお邪魔したいと思います!

    UPDATE:
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    飲食店舗の開業に関わるほとんど全てのことを自社でお手伝いできることがnot for sales Inc.の強みです。 上記以外のことでもお手伝い・関連会社のご紹介などできる場合もあります。 また、これまでの経験を生かした飲食店以外の制作実績も多数ございます。詳しくは「WORKS」をご覧ください。