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  • 開業&起業読本(カフェとか会社とか)その4 経営者になるために学ぶこと

    ■4 それでも開業するなら勉強しないとね。

    起業するにあたって、知っておいた方が良い知識はたくさんありますが、大きく二通りに分かれます。ひとつは守りの知識。基本的な経理の事、税金の事、法律の事、そういった「事業者」に課せられる義務の部分。従業員を雇うなら、労働基準法や社会保険についての知識もあった方が良いでしょう。もちろん、税理士さんや社労士さんに頼むのもひとつですし、私もそれぞれ専門家を顧問にしていますが、それでも代表者たるもの多少の知識は必要です。顧問の報酬を毎月何十万円も支払うのであれば、専門家たちはあなたの組織の事、会社の事について、かなり一生懸命考えてくれるかもしれませんが、必要最低限の報酬の支払いであれば、受けられるサービスも必要最低限になると考えるべきで、そうであれば自分の組織は自分で守らなくてはなりません。とは言っても、このnoteではそういう「当然知っておくべきこと」かつ「検索すればいくらでも出てくる」内容に関しては、割愛させていただこうと思いますので、ぜひご自身で勉強してみてください。

    守りの知識が上記であるならば、もうひとつは攻めの知識です。ビジネスをしていく上で、知らなくても問題にはならないが知っていれば得するような、そんな知識。このあたりを勉強しておきたいですね。あなたがどのようなジャンルで起業するかにもよりますが、一般顧客を対象とするビジネスの場合には、
    ・行動経済学(価格戦略やメニュー構成に多大な影響)
    ・ゲーム理論(交渉事が多いようなら)
    ・フェルミ推定(新しい事に挑戦するなら)
    ・確率論(起業なんてギャンブルですから)
    ・統計学(ある程度、数が取れるようになってから)
    あたりがとても重要になってきます。特に、行動経済学はお勧めです。なぜなら、あなたがビジネスをするという事は、商品やサービスに価格を設定するでしょうし、その価格設定という作業ひとつで、利益が何倍も変わる可能性があるからです。同じ商品、同じサービスでも、利益が出たり出なかったりする現実があるので、商品構成や価格設定はとても重要で、ぜひ学んでおいて欲しい部分です。

    ○4-1 行動経済学(お店が得する価格設定)
    行動経済学の専門書も沢山出ているので、ぜひいくつかの本を読んでいただきたいのですが、中でもお勧めは、「予想通りに不合理・ダンアリエリー」という書籍で、入門書としても優れていますし、結構奥深いので1冊読むだけでも、即座にビジネスに役立つと思います。ここでひとつ例を挙げましょう。

    A_あなたが欲しいと思っていた「ボールペン」が、今いるお店に¥1,000円で置いてありました。あなたはそれを手にとってレジに行こうと思った矢先、あなたの友人が、「そのボールペン、少し先の店でセールやってて¥500円で売ってたよ。」と言ったら、あなたはどうしますか?気にせずそのままレジへ行きますか?それとも、少し先の店(歩いて5分くらい)に行きますか?

    B_次に、あなたは以前から欲しかったPCを買おうとショップに来ました。店員さんと交渉の結果、10万円までまけてくれる事がわかりました。とその時、あなたの友人が、「少し先のショップ(徒歩5分)で、同じものを¥99,500円で売ってるよ」と言ったら、あなたはどうするでしょうか?

    AとBで回答の違いはありましたか?この際、細かな条件の設定はあまり気にせず、重要な点だけ考えるようにしてください。合理的に考えるとAでもBでも回答は同じになるはずです。なぜなら、考えるべきは徒歩5分と500円という2つの条件だけだからです。
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    その際、¥1,000円のものを買うのか、¥10万円のものを買うのかはまったく問題ではありません。そこに至るまでどんなに頑張って交渉していたとしても、それも終わった事です。

    あなたの回答を聞いてみたいですがそれはできないので、あくまで一般論を申し上げると、Aの場合は5分歩いて次の店に行き、Bの場合は移動せずそのまま購買する。という人が多いというのが現状です。なぜそうなるのが一般的なのでしょうか?それは、値引率が影響しています。Aの場合は50%OFF、いっぽうBは0.5%OFF。Aはとても得する感じがしますし、Bはそれほどでもないような印象を受けます。印象としてはそれが正解なのでしょうが、本来考えるべきなのは、5分歩けばあなたのお財布に歩かない場合に比べて、500円余分にお金が残る。という事です。つまり、あなたの5分に500円以上の価値があると考えるなら歩くべきではないですし、そこまでの価値はない。と考えるなら5分歩くべき。という判断をするのが合理的です。つまり、多くの人は、そのように常に合理的に行動する訳ではなく、印象やイメージ、雰囲気に結構左右されるよ。って事なので、それがどれくらいなのか?どのような場合にそうなるのか?なぜそうなるのか?とかをテーマにしているのが行動経済学です。

    ぜひ、興味を持ってもらいたいので、もうひとつだけ例題を。
    あなたは夏休みの休暇を利用して、パリかローマ、どちらかに行きたいと思っています。どちらの都市もそれぞれとても魅力的で、スケジュールの関係でどちらか一方しか行けません。そこで、なにか良いツアーはないかと旅行代理店に足を運びました。そこのスタッフさんが提案してくれたプランは2つ。

    A・4泊6日 パリ旅行 20万円
    B・4泊6日 ローマ旅行 20万円

    あなたは悩みます。上記2つは元々考えていたとおり甲乙つけがたく、価格も同じですし、宿泊予定のホテルもそれぞれ魅力的です。なにより、パリとローマにはそれぞれ別々の魅力があるので、合理的に比較検討できるような対象ではないからです。

    そんな時、スタッフさんがもうひとつプランを出してきました。

    C・4泊6日 ローマ旅行 20万円(朝食付き)

    「朝食が付いている・・・」

    いまさらですが、AとBには食事は付いていません。唯一Cだけが朝食付きです。

    さて、あなたはどのような印象を持ったでしょうか?
    「何も変わらない」「判断材料に変化はない」でしょうか?それは解りませんが、ひとつだけ確かな事があります。それは、

    「ローマ朝食付き」は「ローマ朝食無し」に対して、確実に優位に立っている。という事です。(せっかく旅行に行っているのに、朝ごはん食べないとか、朝起こされたくない。とか言う人はこの際無視してください。)

    ここで、再度整理して見てみましょう。

    A・4泊6日 パリ旅行 20万円
    B・4泊6日 ローマ旅行 20万円
    C・4泊6日 ローマ旅行 20万円(朝食付き)

    BとCを比較した場合、明らかにCが優位に立っているように見える場合、Cを選択する可能性が高くなる傾向にあります。もちろん、AとCには具体的に比較できない要素が沢山あるので、たかだか4日間分の朝食が付いたからと言って差が明らかになる分けではないのですが、それでも、C>Bになった場合、先ほどまでA=Bで検討していた人にとっては、C>B=Aという印象を受けてしまうことが多いのです。

    実際のところ、これを読んでいるあなたがどのような印象を持ったかはわかりませんが、あなたがもし旅行代理店を営んでいて、パリ旅行よりローマ旅行を販売した方が利益が大きい(朝食分など気にならないくらい)のであれば、顧客が判断に迷った場合にこの方法(戦略)が使えると、少しでも利益を増やす事が可能となります。

    もちろん、このような小細工をしたからと言って、全員がローマを選択するわけではありませんが、このような対応をしなかった場合よりはローマ旅行を増やす事につながるのは間違いないでしょう。

    同じ営業努力をかけるのであれば、儲かった方が良いですもんね。

    6/19 2018 追記
    ○4-2 ゲーム理論(交渉事を有利に進めるために)

    今回は、仕事で役立つ(プライベートでも)ゲーム理論というのをご紹介したいと思います。

    ゲーム理論とは、交渉事で「相手の立場に立って考える」事により、自分に有利な戦略を立てるための考え方。とでも覚えておいていただければ良いかとと思います。

    MITにおけるMBAの授業でも、とても人気があり、ビジネスを学ぼうとする人々にとってはぜひ知っておくべき知識なのですが、結構おくが深い話しになってきますので、あくまでここは「エッセンスのご紹介」程度にして興味を持っていただき、もっと知りたいという場合には、専門のHPや、書籍などで知識を深めていただければと思います。ゲーム理論に関する私のお気に入りの書籍は「戦略的思考とは何か―エール大学式「ゲーム理論」の発想法」というもので、今アマゾンを見たら、2006年に購入していたようです。ちょうど起業した年と同じでした。

    さて、前置きが長くなりましたが、ゲーム理論とは、合理的に未来を推量し戦略を立てるための手法、考え方の体系の事です。難しい言葉ばかり並べても仕方ないので、ここで簡単に例をあげてみようと思います。

    ここに、二人の子供がいます。その前にケーキが1つあります。仲良く半分こして食べて欲しいのですが、お母さんが慎重に切っても、「こっちの方が大きい!」と、すぐに喧嘩になってしまいます。さて、どうしたものでしょうか?

    もちろん、じゃんけんで勝った方が先にケーキを選べる。というのもフェアな方法かもしれませんが、できるだけ二人の不満を減らし、満足度を向上させるため、もう少し方法を考えてみましょう。

    まず、じゃんけんをして、勝った方が「ケーキを切る」ことができ、負けたほうが「切られたケーキのどちらかを選ぶ」事ができる。というルールにした場合はどうでしょう?

    じゃんけんに勝って、ケーキを切れる立場になってもケーキを獲得できるのは負けた人の後なので小さいほうが残るのは確実です。となると、じゃんけんに勝った人はできるだけ慎重に「等分」されるようにケーキを切る「必要性」が出てきますし、これはとても「合理的」な考え方と言えます。じゃんけんに負けた人は、勝った人より先にどちらかのケーキを選ぶ事ができるので、自分が小さい方のケーキに当たる可能性はほぼありません。

    このケースでは、最初のじゃんけんに「負ける」方がじゃっかん有利かもしれませんね。なぜなら、子供の場合は思ったとおりにちゃんと切れない可能性も十分に有り得ますから。

    とは言っても、この考察はこれでは終わりません。

    上記の考え方はあくまで、「大きい方のケーキが欲しい」というメリット(利得)を二人の子供が同じように持っている場合。には成立しますが、例えば二人とも、ちょっとしたケーキの大きさの違いは特に問題ではなく、実は、「ケーキを切る!」という行為そのものにも魅力を感じている場合もあります。

    子供というのは、実に意味不明なこだわりを持っている場合も多く、右足から階段を昇りたかったのに、ついうっかり左足から昇っちゃった。というだけでギャン泣きしたり、もう一度やり直そうとしたり、この世の終わりかのごとく振舞ったり、それはもう理解の範疇を超える行動をとったり要望があったりします。

    このケーキの例の場合、母親が企業側(顧客に満足を与えたい)で子供二人が顧客側としてですが、個客満足を高めるためには顧客のニーズをしっかりと把握しておいた方が良い事が伺えます。

    もちろん、
    ・大きいケーキ
    ・ケーキを切る事そのもの
    ・イチゴが乗っている方
    ・クリームが多い方

    などなど、要望もそれぞれですので、まず第一に考える事は、「大きい方が良い」という一面的な「利得」だけではなく、あなたの顧客が本質的に「利得」と考え求めているものはいったい何か?をしっかりと検討した上で、双方の利得が重なる部分は、お互いが妥協できる方法にて上手に分ける。利得が重ならない部分はそれぞれが満足するように、それぞれに分ける。もちろん、イチゴがゼロでもクリームがゼロでも良い事はないので、分け方のバランスや方法、選択の順番などを考慮して「ルール」を設定し、ゲームを開始させる。という事を念頭に置いてから、テーブルにケーキを登場させる事をお勧めいたします。

    ここで、出てきたキーワードの中からとても重要なものを少し整理してみます。
    ・利得
    ・ルール
    ゲーム理論において重要なのはこの2点です。

    一般的に「利得」は、ビジネスの世界に置いては「お金」および「時間」である事が多いです。
    貰うお金は多い方が良い。支払うお金は少ない方が良い。無駄に使う時間は少ない方が良く、楽しい時間は長い方が良い。

    一方、ルールはいくつかあるのですが、
    ・法律
    ・社会的な規範やマナー
    ・企業や店舗が独自に設定するもの(食べ放題の時間制限とか)
    ・そのゲームを楽しむため設定するもの(サッカーは手を使わないとか)
    などなどです。

    ゲーム理論の初歩の段階では、「利得」=「お金」という考え方で進めて行き、理解が深まってきたらその先の「満足」という感情の部分まで考えるようにすると、いろいろと使えるようになってくると思います。また、ルールに関しては、自分がルールを設定する立場になる事もしばしばあり、そのルール次第ではとても優位にビジネスを進める事も可能となってくる場合があります。

    逆の言い方をすると、そういう状況になれるように戦略を立てて行動する事が、ゲーム理論を上手に利用している事になりますので、自分がルールを決められるチャンスは逃さないように注意が必要ですし、ルールを設定する際はできるだけ慎重に対応する事が重要となってきます。

    では、もう少しビジネス寄りなゲーム理論の考え方について考察して行きましょう。

    ○ 神の見えざる手
    アダム・スミスという人が書いた「国富論」という本の中に「神の見えざる手」という有名な言葉が出てきます。簡単に説明すると、企業や店舗などが自由に競争する事により、消費者にとってお得な価格、かつ、企業にとって利益が出る価格になり、もちろん品質も消費者が満足行くレベルになる。って原理が働くよ。企業や店舗は自分のため、消費者も自分のために行動すれば、自動的(神の見えざる手によって)に求める品質、求める価格に収束していくよ。って事を例えているフレーズだと思ってください。

    それを念頭に、次に進みたいと思います。
    あなたは、A店という電気屋さんの店長さんです。近隣に、B店とC店という同規模の電気屋さんもあり、最寄の「Z駅」からの距離はほぼかわりません。

    話を単純にするために、A店~C店を利用する顧客は、安ければどこでも良いと考えている。アフターサービスなどは気にしない。という状況を想像してください。また、電気製品というのはメーカーが作って販売店で消費者が購入するのが通常なので、どこで買っても品質は一定です。また、お店の情報は一瞬にして見込み顧客に知れ渡るとして下さい。

    さて、
    ここに話題の高性能掃除機「スーパーお掃除君」という商品があります。この「Z駅」近辺では、毎日300人「欲しい!」という顧客がおり、必ずA店~C店のいずれかで掃除機を購入します。

    もちろん、価格は安い方が良い。と全ての顧客が考えています。

    それぞれのお店で、¥10,000という価格設定で売られており、本日の販売実績は、
    ・A店 100個 100万円
    ・B店 100個 100万円
    ・C店 100個 100万円
    となりました。

    A店の店長さんであるあなたは考えます。
    「Z駅周辺の顧客は価格にとても敏感だから、9,900円という価格に設定すれば、全員A店で買い物してくれるんじゃないか?」「そうすれば、めっちゃ儲かるやん!」と。

    次の日、あなたは「スーパーお掃除君 ¥9,900」というPOPを店頭に掲げ、販売を開始したところ、通常の3倍の売上げとなりました。まさしく狙い通りです。この日の売上げは、
    ・A店 300個 297万円
    ・B店   0個   0万円
    ・C店   0個   0万円
    となり、あなたはウハウハですが、B店C店はたまったもんではありません。

    さて、A店の店長さんであるあなたは、この掃除機の価格を明日は幾らに設定しますか?

    B店、C店の店長さんもバカではありませんから、それぞれの店長さんの気持ちになって考えた上で、明日の価格を設定しなければなりません。

    朝、開店と同時に各店の価格が明らかになりました。
    ・A店 ¥9,500
    ・B店 ¥9,800
    ・C店 ¥9,000

    1日が終わって、結果はどうなったかと言うと、
    ・A店   0個   0万円
    ・B店   0個   0万円
    ・C店 300個 270万円

    となりました。では、明日はいくらに設定すればお客さんを全員奪えるのでしょうか?と、A~C店の店長は考えます。

    これがいわゆる「神の見えざる手」の効果で、A~C店それぞれが限界まで価格をおさえ、経費を節約し、ギリギリの価格に設定するようになる。さらに、実際は価格以外の部分でも顧客満足を見出し、駐車場を完備したり、わかりやすい説明のPOPがあったり、店員さんのサービスが良かったり、配送が無料だったり、保証が付いていたり。と、顧客満足を向上させるために日々努力している。また、実際には店舗の情報が見込み顧客全員にスムーズに行き渡る分けでもないので、少々の価格差なども大きな問題でもない。
    というのが、自由競争の原理です。
    ですが、これはほんの一面に過ぎません。

    ・合法的に、合理的に状況を変化させる

    こういった状況の中、キレもののB店の店長さんは考えました。

    今までは3店が仲良くバランス取ってやっていたのに、A店が¥9,900という価格を設定してきたばっかりに、競争が始まってしまい、結果として3店共に利益を失う格好になってしまった。このままでは3店共に利益がほぼなくなって疲弊してしまう。どこかが潰れるまで競争を続けるのか?それは厳しい。

    また、以前のように3店共にしっかりと利益を出せる価格にするにはどうすれば良いのか?

    もちろん、3店の店長が話し合いをして価格を設定すれば、それは「談合」という事になり「独占禁止法」という法律に違反してしまうかも。
    (ルール違反)(法的に、バレた場合顧客の信頼的にも・・・)

    そんな中、B店の店長は起死回生のナイスなアイデアを思いつきます!その方法とは・・・、

    次の日の営業前、B店のチラシがZ駅近辺に出回りました。そこには、

    B店
    スーパー掃除機君 ¥10,000
    もし、他店の価格がこれより安ければ同額まで値下げ対抗します!
    さらに、もし他のお店の方が安ければ、次回使える¥500のクーポンもプレゼントいたしますので、ぜひB店にてお買い求め下さい!

    とあります。
    A店の店長さんであるあなたも当然、営業前にこのチラシを目にします。

    もし、あなたが¥8,000という価格設定にしても、その価格を見たお客さんがB店に行けば、¥8,000で掃除機が購入でき、さらにB店で使える¥500のクーポン券まで貰える。¥7,000にしても同じ事。。。

    であれば、A店の店長さんはどうするのが「合理的」なのでしょうか?答えはもちろん、B店と同じ¥10,000という価格に設定するのが得策です。こうすれば、当初と同じようにA店で買う人、B店で買う人が分散するようになるからです。C店の店長もきっと同じように考えるでしょう。

    晴れてZ駅近辺の電気屋さん3店では「スーパー掃除貴君」は¥10,000という価格にて落ち着く事となりました。顧客は3店に分散して購入するようになります。さらには、他店対抗価格という、なんかお得な感じがするチラシも出回っているので、安く購入できている気持ちにさせられ、満足度も向上しちゃうかも、です。

    B店の店長さんは、本当に他店対抗しようと思ったのでしょうか?多分、本当だと思います。と同時に、業界が疲弊するだけの値引き合戦に終止符を打って、3店共に共存しつつ利益を伸ばして行こう!という考えも裏にあったのかもしれません。本当の目的は見えませんが、B店の店長さんは、法律や社会的なルールを変更する事なく、他の2店と相談する事もなく、値引き合戦の応酬という状況をチラシ1枚、情報ひとつで変化させる事に成功し、自店のみならず他店の利益UPにも貢献したのは事実です。

    もちろん、A店(あなた)もC店も、合理的に考え行動する。という期待の元に実施された戦略でもあります。

    このように、「他店対抗価格」が実施されるようになって、電気量販店は急速に成長しました。現在はあまり行われていない(行政の指導があったのかも)ですが、ゲーム理論的に非常に優れた戦略であった事は間違いありません。

    まだまだゲーム理論についてはお知らせして行きたい事がたくさんありますが、このnoteにおいては、とりあえずこれくらいで締めておこうと思います。

    ご興味もたれましたら、ぜひHPや書籍などで調べてみて下さい。交渉事において先読み推量は知っていて損の無い考え方です。[the_ad_placement id=”%e3%82%b3%e3%83%b3%e3%83%86%e3%83%b3%e3%83%84%e3%81%ae%e5%be%8c”]

    UPDATE:
  • 開業&起業読本(カフェとか会社とか)その3 起業なんてほとんどギャンブルみたいなもの

    目次(前半 その1)
    ■1 そもそも、なぜ起業するのか、したいのか?
    ■2 独立、起業なんかやめた方が良い?
    ■3 独立開業やベンチャービジネスなんて、ほとんどギャンブル?
    ■4 それでも開業するなら勉強しないとね。
    ■5 カフェの基本的な経営(数字の管理)について
    ■6 事業計画は総合的なバランスで考える
    ■7 それらを踏まえた基本的な資金調達の方法について
    http://www.notforsales.net/  会社のHP
    https://www.facebook.com/cafeEMPORIO/
    お店のFB
    http://www.emporio.tv/
    https://www.studio-gallery.tv/
    撮影スタジオWeb(カフェもスタジオとして利用)

    本日もご覧いただきありがとうございます。

    ■ 独立開業やベンチャービジネスなんて、ほとんどギャンブル?
    という点について書いて行きたいと思います。

    いろいろな意見があると思いますが、いろいろな社長さんや企業家とお話した経験や、起業~廃業(破綻)などの統計的な数字を元に自分なりに考えた答えは、
    「起業して成功するかどうかは、運の要素が50%(以上)」という結論です。

    なので、たいした特徴もなく、たいした努力もせず、すごい人脈があるわけでもノウハウがあるわけでもない場合でも、50%くらいの確率でビジネスが成功するかもしれませんし、逆に、上記全てをそれなりに持っていたとしても、50%くらいの確率で失敗するかもしれません。

    細かい数字はさておき、考え方としては間違っていないと思います。

    つまり、起業はほとんどギャンブル。というのは、その通り。という事になります。
    サラリーマンと違って、独立すれば、仕事をすればするほど報酬が増える!と思っている人がいますが、それは上手く仕事が回っている場合においてのみ有効な考え方で、独立した当初は業種業態にもよりますが、創業者は400H/月働いて、仕事していない時間も頭の中、仕事とお金に追われ息つく暇もないほど頑張っても、月末になると口座からお金が出て行く。時給にして、マイナス1,000円/H ?なんて事もざらにあります。

    独立したら、やったらやっただけ報われる!と思っているなら、その考えは頭の片隅に置いておいて、やったらやっただけ報酬が得られる仕組みなのか?どうすればその仕組みになるのか?さらには、どうすれば自分がやらなくても報酬が得られるような仕組みにできるのか?を考える事に時間を使いましょう。

    まぁ、どれだけ考えても、実行に移さなければ意味ないんですけどね。

    話は戻りますが、独立、起業が運によって大きく左右されるのであれば、努力は無駄なのか?という考えになるかもしれませんが、それは違います。

    運の影響は想像以上に大きいが、顧客のニーズやウォンツを考えたり、従業員の満足を考えたり、世の中の不満点を解消したり、無駄を省いたり。というような、ビジネスにおいて当たり前の事を当たり前に考える事、学ぶ事はとても重要ですし、沢山の知識や経験を踏まえる事で運の要素を1/2まで減らす事ができたり、キャッシュフローや資金を管理できる能力を向上させれば、運の要素が強い「くじ引き的な部分」いわゆる、トライアンドエラーを繰り返す事ができ、当たる確率を高められるようになりますし、くじ引きを引く回数も増やす事ができるようになります。

    ここで言っておきたいことは、
    例えあなたが、相当に優秀であり、かなり努力したとしても、あなたの努力には関係のない「運」の部分がどうなるかによって、その努力が報われない可能性も十分にある。という事です。ビジネスというのはそういうものです。

    今まで全然売れなかったのに、ちょっとしたきっかけで爆発的に売れるようになった商品はたくさんあります。ネーミングを変えただけで売れるものもあれば、なにも変えていないけど、いつの間にか主婦の間で話題になって、とか。

    いつ、当たりくじを引けるのかを見定めるのはなかなか難しいので、誰かの役に立つ、お金儲けできる!と思ってスタートしたビジネスは、余程環境が変わったり、太刀打ちできない競合が出てきた場合や当初の考えが明らかに間違っていたと解った場合以外は、「続ける」というのがとても大切だと思います。
    続ける事によって、「当たる」かもしれないくじ引きを引き続けるのです。

    事業を辞める=くじ引きを引くのをやめる

    事業を続ける=くじ引きを引き続ける

    事業を改善する=より当たりやすいくじ引きを探す、
    =くじ引きを引くコストを下げる

    世の中には、自分の頑張りではどうしようもない事など山のようにあります。我々もたまに屋外イベントに出店したりしますが、天候などはその最たるものです。雨と晴れでは、売上げ10倍違います。そんなこと、イベント申込の時点では誰にもわからないのですから、考えても仕方ないのです。

    経営者としてできる事は、
    雨と晴れの確率とそれぞれの売上げから期待値を算出し、コストとのバランスを見て判断するとか、雨なんか降るわけない!くらいの勢いをもって出店を決めるとか、そんなリスクは犯せないと思って辞退するか、複数回のイベントを総合的に考えてリスクを分散するか?くらいで、イベント当日の天候を左右することはだれにも出来ないのです。

    まぁ、ビジネスなんか半分「運」なのですから、上手く行った場合は謙虚に、上手く行かなかった場合でも「運」が悪かった、と思って次につなげればそれで良いと思います。

    次は、
    ■4 それでも開業するなら勉強しないとね。 に続きます。

    UPDATE:
  • 開業&起業読本(カフェとか会社とか)その1 なぜ起業したいのですか?

    ようこそ、not for sales Incorporated 株式会社のHPへ
    弊社のWebをご覧という事は、カフェ開業(飲食店)にご興味がおありの事と思います。そこで、本日からカフェ開業に役立つ内容の読み物を随時UPして行きたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。
    まずは、簡単に自己紹介を。
    私は東京都目黒区、東横線の学芸大学駅近辺にてEMPORIOカフェを運営しております、not for sales Incorporated 株式会社の代表、西脇と申します。2006年に独立開業(脱サラ)し、現在に至ります。これを書いているのは2018年春なので、もう13年目に突入している感じですね。カフェを運営しながらカフェ開業のコンサルティングをしているので、今まで沢山の開業の支援もしてきましたし、自社のカフェ運営においてもいろいろありました。そこで、これから自分のお店を出したい、持ちたいという、飲食業において独立を目指す方々に、何かしら有益なアドバイスができればという思いから、今までの経験や思う事をみなさんと共有し、少しでも有益な情報を提供して、その見返りに利益を頂ければと思っています。前半は基本的な飲食店の開業や経営について、中盤は集客や売上げUPのノウハウについて、後半はそれらを統括する意味も含めて、とにかく長く続けるための秘訣を書いて行こうと思います。長くなるかと思いますが、お付き合いいただければと思います。

    目次(前半 その1)
    ■1 そもそも、なぜ起業するのか、したいのか?
    ■2 独立、起業なんかやめた方が良い?
    ■3 独立開業やベンチャービジネスなんて、ほとんどギャンブル?
    ■4 それでも開業するなら勉強しないとね。
    ■5 カフェの基本的な経営(数字の管理)について
    ■6 事業計画は総合的なバランスで考える
    ■7 それらを踏まえた基本的な資金調達の方法について

    ■1 そもそも、なぜ開業するのか、したいのか?
    実のところ、ここは有料にしたいくらいの内容を書くつもりですが、直接カフェの開業や経営に関係するところではないですし、哲学や信念の範囲に入りそうな感じもするのですが、と言っても、店舗の開業というのは人生を賭けた大勝負ですから、ここを避けて通る訳にもいかず、冒頭に持ってこざるを得ないので、仕方なく無料で公開しようと思います。

    では、まず質問です。

    ○あなたはなぜ、カフェ(飲食店)を開業したいのでしょうか?

    飲食店の開業に興味ない方も中にはいらっしゃるかと思いますが、無料とは言え、あなたの貴重な時間を使ってこの文章を読んでいるのですから、なにかしら理由があるのだと思います。

    もし、カフェ開業(経営)に失敗しても、あなたの人生にたいした影響がない方(いわゆる、お金持ちの方)以外は、この質問に明確に答えていただきたい!そして、その答えがこれから10年以上経過した後でも変わらない自信がある!と思える方のみ先を読む事をお勧めします。それ以外の方は、もう一度、ご自信の人生観や価値観としっかり向き合うことをお勧めします。

    ここ、大切なところなので少し回り道をします。ご自身の信念や哲学をしっかりお持ちの方は読み飛ばしていただいて結構です。

    人は最期は必ず死にます。
    これに、いまのところ例外はありません。
    つまり、人生とはその全てが途中経過な訳ですが、あなたは人生に何を求めますか?
    ・なぜあたなはその仕事をしているのですか?
    ・なぜあなたはお金が欲しいのですか?
    ・なぜあなたはその服を着ているのですか?
    ・なぜあなたは、この文章を読んでいるのでしょうか?
    ・なぜあなたは、自分の飲食店を開業したいと思っているのでしょうか?
    他にもたくさんの「なぜ」がありますが、基本的にだれにでも当てはまる「お金」を例にとって、「なぜ」を考えてみましょう。

    なぜ、お金が欲しいのか? → そのお金で得られるものは?
    「美味しい食事」「快適な住居」「格好良い衣服」「高級車」「アクセサリー」「行きたいところに旅行に行ける」など、お金を使って得られるものもあれば、お金があるという「安心感」や仕事(お金)に縛られない「自由」などもお金によって得られる効用のひとつです。このように、お金を使って得られるものも多岐にわたり、使わなくても口座にあるだけで効果を発揮する。お金ってすごいですね。
    では、「快適な住居」や「高級車」などあなたが思った「お金が欲しい理由」に対して、さらに「なぜ?」を考えて欲しいのですが、その前に、上にあげた、お金をもらって得られるものの中で、ひとつだけそれ以上「なぜ?」を繰り返せない答えがあります。それ以上繰り返せないというのはつまり、「結論」という事です。どれだかおわかりでしょうか?その答えは「安心感」です。「安心」という感情を得たい。という部分はこれ以上「なぜ?」を繰り返せない結論になっています。「なぜ、安心感を得たいのか?」と質問を繰り返したところで、「安心できたら安心でしょ!不安がない状態って良いでしょ!」という回答くらいしか出しようがないので。

    では、結論に至っていないもの、たとえば「アクセサリー」についても考えてみましょう。「なぜ、アクセサリーが欲しいのですか?」「キレイなものが好き」「自分をさらにキレイに見せられる」「自分のブランド価値をあげられる」など、理由はさまざまかと思いますが、さらにその答えに「なぜ」を繰り返すと、行き着く先はたぶん、「優越感」「安心感」「満足感」などが得られるから。という答えのはずです。その他の「住居」や「高級車」「旅行」などの回答も、「なぜ?」を繰り返して行くと必ず「感情」になるはずです。

    このように、人のどのような希望も最終的には「感情」に収束します。人間なのですから感情に収束しないと、何かがおかしいのであり、それはあたりまえのことなのです。この考え方は当たり前の事なのですが、普段から意識している方は少ないようなので、ここで改めて認識していただいた上で、「なぜ、カフェを開業したいのか?」という質問に対し、最終的に自分の納得できる感情の答えにたどり着ける方は、次に進んでください。カフェを開業したい理由は人それぞれで良いのですが、その理由が自分の内面から出てきたものでないなら、再度検討し直すことをお勧めします。

    ご自信の感情と向き合い、晴れて心の底から「カフェを開業したい!」と思っているそこのあなた!

    そんなあなたに、カフェ開業~経営の現実を突きつけるため、私の経験から「独立、起業なんかやめた方が良い?」を書き進めて行きたいと思います。
    次回をご期待ください!

    UPDATE:
  • EMPORIOカフェがXP支払いを導入した理由とは?

    EMPORIOカフェ 代表より     経験を価値にする  Discover Experience Points (XP)

     

    経験を共有する経済を容易にするために、XPは作り出されました。現実世界でXP報酬受け取り、XPにていろいろなサービスや商品、経験を購入できるような経済圏を作ることにより、今日における難解で複雑な現実世界特有の問題のいくつかに対する具体的な解決策を提供します。

    ホワイトペーパーにある「XP」の目的を要約すると、だいたいこんな感じになるかと思います。

     

    ご存知の通り、いわゆるロールプレイングゲームの世界では、プレイヤーは何らかの経験をし、経験値やお金を稼ぎ、それを利用して食料や新たな武器を購入したり宿屋に泊まったりして、その世界での生活をより豊かなものにしていきます。XPもきっといわゆる「勤労や投資などの経済活動」によってのみ報酬を得るのではなく、もっと身近な「経験」からも報酬が得られるような、楽しい世界を目指しているものと考えています。

     

    デジタルゲーム(以降RPG)の世界においては、全てがデジタルデータであるため資源はほぼ無限に存在します。経験値が欲しければ、無限に出てくるモンスターを倒し続ければ少しずつでも確実に経験値を獲得して行く事が可能です。上手い下手はあるかもしれませんが、頑張れば誰でも強く、お金持ちになれ、ゲームを始めた頃にはまったく歯が立たなかった強敵にも楽々勝てるようになります。敵を倒せばすぐに与えられる報酬。目に見えて確実に成長していくプレイヤー。とても楽しいですよね。そして、その世界には様々な住人が居て、経済活動を行っています。世界を救うために戦っている主人公からお金を取って武器を売る商人や宿屋の店主などがそれです。このように、デジタルゲームの世界ではデータの中においてですが、ひとつの経済圏がしっかりと成立しています。

     

    では、現実世界とRPGの決定的な違いはなんでしょうか?ゲームの世界では成立する仕組みが、現実世界においては不可能だと考えられる主な要因はいったいなんなのでしょうか?それはもちろん、資源がデジタルデータではなく現実的な物質であったり、プログラムではなく本当の人間の存在している。と言うところだと思います。RPGではプレイヤーが頑張ればプログラムが報酬を与えてくれますが、現実世界ではそのような報酬を与えてくれる存在などおらず、経験値を具体的な価値あるものとして獲得できるはずもない。資本主義の世の中において、ゲームのプログラムのような、利益だけを与えてくれるものなど存在しない。そこが、現実世界とRPGの大きな違いだと思います。そして、誰もが現実世界がゲームのような楽しい世界になる。という希望を持つことすら忘れています。

     

    ゲームと現実は違う。現実世界では資源は有限であり、何かを経験したからと言って報酬が貰えるような仕組みなど存在せず、報酬を獲得するためには基本的には働いたり投資したりするしか方法はない。やりたいことを仕事にできている人はラッキーで、多くの人々は生活のために労働し、そうして得た報酬によってやりたいことをやったり美味しい物を食べたりする。そういうふうに考えるのが普通でしょう。私もまったくその通りだと思います。現実世界において、たしかに資源は有限です。RPGのようにプログラムさえあれば何でも生み出せる世界とは違います。でも少し待ってください。本当に、RPGのプログラムのように、無償でプレイヤーにメリットを与えてくれるような存在はいないのでしょうか。無限とは言わないまでも豊富な資源を提供してくれる存在はいないのでしょうか。私はそういう存在が身近にあることにやっと気がつきました。皆様ももうお気づきだと思います。その資源、報酬を与えてくれる存在とは、「地球であり、宇宙」です。地球上の生きとし生けるものに対し一方的に報酬を与え続けている存在、それが地球です。人間は地球から与えられる資源がないと生きていけません。太陽から与えられる資源(エネルギー)がないと生きていけません。本来、誰のものでもないはずの地球の資源を、人が考えたルールによって誰かの所有物として扱っているだけです。それが、今の現実世界であり、資本主義の現状であると思いますが、この点については信条や主義主張などの話しになってややこしくなりそうなので、これ以上ここではお話しを控えます。皆さんに知っておいて欲しいと思う重要な点は、資源を無償で提供してくれる何かは、この現実世界にしっかりと存在している。という事です。また、AIの進化も報酬を与えてくれる存在になりうると考えられます。しかしAIがどれほど進化しようとも、現在のシステムのままだとその利益を享受するのは一部の資本家だけかもしれません。そのような現状の中、通貨発行権の一部でも人々の手に取り戻すことにより、富が大資本や既得権益構造などに偏るのを少しでも抑えるようにすることが、ブロックチェーン誕生の理由なのかもしれません。

    少し話しが逸れましたが、つまり、RPGのように、経験を価値にして得た対価(XP)によって様々なサービスを受けたり商品を購入してその経験値を別の人に渡し、受け取った商売人がそれを給与としてスタッフに支払う。スタッフもまた、勤労によって得た報酬だけでなく、様々な経験を通してXPを獲得してそれを使う。という循環(経済活動)を可能にするための源泉となる資源はこの地球に存在している。この事実は、冒頭に述べた、「今日における難解で複雑な現実世界特有の問題のいくつかに対する具体的な解決策を提供する。」という、XPの目指す方向性と完全に一致すると考えます。なので、遠いですがその理想的な目標に共感できたので、EMPORIOカフェはXPを支援することにしました。

     

    今現在、最も有名なビットコイン(BTC)をはじめ様々な暗号通貨が存在します。それぞれ目的が異なったり、性能が違ったりいろいろ特徴はあります。そのような中でXPはまだまだ知名度も低いこれからの存在です。吹けば飛ぶかもしれません。ブロックチェーンの仕組みを使わないようなコインも存在してきて今はまさに混沌とした手探りの状態です。全てがデジタルデータなので、できる事できない事はコインによって違いはあれど、基本的な扱い方は大差ないように思います。(これはとても技術的な事なので専門家にお任せします)ですが、まず何より大切にしたいと思っているのがその暗号通貨誕生の目的であり、理念であると私たちは考えています。もちろん、その他の要因も無視はできませんが、理想を共有できない友人と協力関係を築くことは簡単な事ではありません。

     

    いつでも理想と現実には距離があります。人々の理想に近づこうという努力に対する既存システムからの大きな抵抗もあります。ですが、理想に近づくためにできる事は、まず1歩目を踏み出すことです。私たちは、より明るい未来にするための1歩を踏み出すことにしました。新たな取り組みですのでご不便おかけすることも多々あるかとは思いますが、応援して頂けるとたいへんありがたいです。稚拙な長い文章をお読みいただきありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。

     

    EMPORIOカフェ

    not for sales Incorporated 株式会社 代表取締役 西脇 建治    2018年 1月

    UPDATE:
  • nfs事業紹介

    弊社の事業内容をご紹介したいと思います。

    EMPORIOカフェダイニング

    学芸大学駅から徒歩5分ほど、駒沢通り沿いにあるカフェです。2Fソファー席でゆったりできます。

     

    STUDIO CAKE (EMPORIOカフェ 屋上SORA)

    カフェと同じロケーションにある撮影スタジオです。

    カフェはドラマなどでも良くご利用いただくので、TVなどでご覧になった方も多いかもしれません。

    エンポリオカフェの上階にあたる3FがスタジオCAKEとなっており、白壁に自然光(照明設備もあり)で、良さげな写真が撮れるので、こちらはファッション誌関連のご利用が多いですね。

    現在、個人の団体の方向けに、(撮影会+パーティー・オフ会)がセットになったプランを企画中です。近日中に発表できると思いますので、幹事の方やレイヤーの方、ご期待ください。(現在はまだプランとしてはありませんが、撮影+パーティー、打ち上げなどはいつでもセットでご利用いただけます。ぜひ、お問い合わせください)

     

    EMPORIO EXPRESS 代官山

    EMPORIO EXPRESS 代官山 アサイーボウル通信販売BASE

    こちらは学芸大学EMPORIOカフェの姉妹店。同店で人気のアサイーボウルの専門店で、テイクアウト、通信販売&Uber EATSなどでご利用いただけます。ヤフーショッピングでもご利用いただけます。

     

    そして、本社及びデザイン、プロデュース、コンサルティング部門、

    飲食店の開業支援

    (事業計画、融資支援、グラフィックデザイン、店舗デザイン設計・施工、店舗企画、商品開発などトータルプロデュースなど)を行っています。

     

    開業支援につきましては、個人店の出店やコンサルもさせていただいておりますが、弊社創業当初(2006年)の頃に比べると、個人店の方の出店相談が少なくなって来ている印象です。そして、弊社としても企画内容などにもよりますが、余程の好条件立地(物件)でない限りは、開業をお勧めできないケースが増えてきています。

    上にもあります弊社カフェEMPORIOは、おかげさまで11年目の中ごろで、多くのお客様にご愛顧いただいておりますが、もし、今、ゼロからこの立地にて同じ業態で開業するか?と言われると、やや微妙というのが正直なところです。

    それはやはり、社会環境の変化というのが大きな原因です。

    いくつか例を挙げると、チェーン店の増加、消費性向の低下、カフェの乱立と言ったところかと思いますが、個人が飲食店を開業する事のハードルは、年々高くなっていると感じています。

    それらの詳しい説明は、また日を改めてこちらに書こうと思いますが、このご時勢、飲食店で起業する場合には、よほど慎重になられた方が良いかと思います。初回相談は無料ですので、開業したいけど少し不安がある。という方はいつでもご連絡ください。お話しをお伺いした上で、良いアドバイスができるかもしれませんし、開業を考え直されるようなお話になるかもしれませんが、宜しければぜひ。

    とは言うものの、大きな資本のある企業様からの案件は増えています。カフェや飲食のノウハウがないが、カフェを出したい。というようなニーズは結構あるようです。カフェそのものの売上げや利益もあるのでしょうが、そういった企業のご担当の方々のお話を聞いていると、カフェという「顧客との接点・窓口」を持ち、顧客とコミュニケーションをとったり、情報を提供したり、という「場や機会」としてのカフェという位置づけが多いようです。

    そういう所から考えても、カフェならびに飲食店は、単に料理や飲み物、座席を提供するだけではなく、プラスアルファのメリットを提供する必要がある時代になってきているのかもしれません。そのメリットとは、「顧客・顧客とコミュニケーションをとりたい企業様」のどちらか、または双方。という事になります。

    なかなか難しい時代になってきています。この流れは止まりそうもなく、年々加速するばかり。

    さぁ、2018年はどんな年になるのでしょうか?2017年も残すところあと1ヶ月、ゲンキ良く行きましょう!

    UPDATE:
  • たぶん簡単にわかる経済の仕組み(簡易版)

    経済のない1日はない。そんなコピーが昔ありましたね。まぁ、まさにその通りなのですが・・・。

    して、経済とはなんぞや?

    私は学者ではないので、キチンと説明する事はできないかもしれませんが、私なりに皆さんにお伝えしたいと思います。経済とは、一言でいうと『交換』って感じですかね。

    経済の本とかに良く出ている例ですが、
    いま、掃除と料理という仕事がそれぞれあるとします。そして、ここに2人の人が。仮にAさんとBさんと言う事で。
    隣り合う同じ間取りの部屋で、それぞれ同じものを料理して食べるとして、
    Aさんは、掃除をするのに3時間、料理をするのに5時間かかります。
    Bさんは、掃除をするのに5時間、料理をするのに3時間かかるとしてください。
    このとき、それぞれの仕事を一人で勝手にやるとすると、それぞれ8時間必要な訳ですが、
    AさんがBさんの部屋を掃除して、BさんがAさんの分の料理も作るとしたら、それぞれ作業時間は6時間で済む訳で、それぞれ2時間節約する事が可能になります。これは非常に効率的ですね。

    これが、なにかしらを交換してそれぞれにメリットがある。という基本的な経済の考え方になります。ほら、分かりやすい。
    ここから話をさらに進めますが、仮に、どちらの仕事においても、Aさんの方がBさんより早くできてしまう場合を考えてみましょう。
    Aさんは、掃除をするの3時間、料理をするのに2時間かかります。
    Bさんは、掃除をするのに4時間、料理をするのに5時間かかるとしてください。
    この場合でも、AさんとBさんは仕事を交換した方が得になります。
    なぜなら、このままだと、Aさんは5時間、Bさんは8時間の労働が必要になりますが、Aさんは料理だけをする事により、5時間を4時間に短縮できますし、Bさんはもちろん、9時間かかる仕事を掃除4H×2=8Hに短縮する事が可能になります。
    これが、経済の面白い所でして、貿易をして世界全体が潤う事が可能だという考え方の源泉になっているようです。

    もちろん、現代の経済はこんなに単純な話ではなく、いろいろなモノが複雑に絡み合っていますが、基本的には、自分の得意な事で他人に貢献する事により自分自身も利益を得る。という事になるかと思います。

    参考になったかなー?

    UPDATE:
  • あらためてドラッカーを読んでみたり

    たいへんご無沙汰しております。

    大阪に新規出店(ほぼ自社のお店)のため、なにかと忙しくしておりまして・・・。と、まずは言い訳から。こちらのお店の内容は、近日中に御報告いたしますが、とっても大阪は日本橋、千日前通り沿いのなかなかの立地に出店いたします。

    業態やロゴマークなども、近日中にお披露目いたしますので。

    お店の進行状況ですが、工事も90%完了しておりますのでご期待ください!

    さて、タイトルにあるドラッカーについて。
    以前からなのですが、気に入っているフレーズがあって、再読している際に改めてであったので、思い出したように書いてみようかな、と。多分、以前にもこちらのブログに似たような事を書いた記憶はあるのですが、遠い昔の事なので。。。その言葉とは、
    「仕事がすべてではないかもしれない。だが、まず第一に仕事である。」

    ドラッカーが言う仕事は、ビジネスというかお金儲けだけにあてはまる訳ではないです。そのあたりは誤解のなきように。

    って事で、また、近々こちらのブログでお会いしましょう。

    UPDATE:
  • プロデュースのやり方

    さて、弊社のプロデュース業務についてのお話ですが、基本的にはケースバイケースで、お客様(クライアント様)のご要望にお応えする感じになっているのですが、それだと伝わらない部分もあるかと思いますので、簡単にご説明を。

    お客様やクライアント様によって、扱っている商品やサービス、また、ターゲットとなる客層など、ほんとうにそれぞれあるかと思いますが、B to C、つまりエンドユーザー様が顧客になる場合には、その方々が何を求め、購買の際に何と比較し、なにによって満足度を高めるのか?という部分を追求していく作業は、どの業界もさほど変わらないと思っております。

    ・なんらかのコストを削減するのか?(節約)
    ・なんらかの時間を削減するのか?(便利)
    ・専門性の高さにより、有益な情報を提供するのか?
    ・単純に、美味しいのか?格好良いのか?楽しいのか?

    もちろん、どれか一つという訳ではなく、様々な要素が複合されている場合もたくさんあるかと思います。とは言うものの、そういう顧客の購買行動や意思決定や趣向や傾向などの部分を、まず理解し、分析し、学習したものをベースに、弊社のお客様やクライアント様が提供したい、または得意としている分野の商品やサービスを、いかに顧客の手元に届けるか?というのを、一緒になって考えて、狙うポジションや、投下可能な予算や、時間的なコストなどのバランスを考慮し、必要な部分は制作したり、必要なサポーター(業者)さんを紹介したり、進行を管理したり、コストを削減したりするようなお仕事だと思っています。

    弊社のクライアント様には、たとえば1つ130円の蒸しぱんを、気軽な感じで購入していただけるように販売されている方もいらっしゃいますし、何千万円もする高額な不動産をエンドユーザーの方に販売されている会社さんもいたりします。蒸しぱんなら、何度も買って頂くために!と、いろいろ考える必要がありますし、不動産の場合は、一生に何度もない買い物のお手伝いを、弊社のクライアント様に御依頼いただき、最終的に満足行く物件を購入していただくためには?という事を考えないといけないので、ずいぶん差があるように感じますが、平たく言えば、顧客の購買行動や意思決定をより深く理解していれば、選択される可能性を向上させることが可能だと思っております。

    マーケティングの用語でAIDAやAIDMAモデルとか言うのがありまして、詳しくはWikiって頂きたいのですが、

    Attention(注意)
    Interest(関心)
    Desire(欲求)
    Memory(記憶)
    Action(行動)

    というのがありまして、当然なのですが、上から順番に起こって行く訳ですが、デザインって、どの段階においても重要だと思う訳です。なので、しっかりとした戦略に基づいて、ターゲットをしっかりと見定めた上で、ターゲットとのアクセスポイントを考慮し、限られた予算の範囲内で、出来る限りコストパフォーマンスの高い提案をしていく。ただ、格好良いデザインを追求するというのではなく、効果のある、結果の出るデザイン、結果につながる戦略を、お客様といっしょに考えて行きたいと思っております。

    お客様、クライアント様、引き続きよろしくお願いします。
    not for sales Incorporated株式会社

    UPDATE:
  • 読書をしなくて良いほどの時間がない。。。

    私は、成功する秘訣とか、裏技とか知りません。

    飲食店開業の専門校へ行って、えらそうに講義したり、お金をいただいて飲食店(既存・新規)のコンサルティングもしていますが、必ず成功する方法を知っている訳ではありません。なので、もし、それをご存じの方がいらっしゃったら、ぜひ、私に教えてください。

    にもかかわらず、なぜ講義したり、コンサルタントとして仕事ができているのか?と、申しますと、単純に、たくさんの方々の意見や、自分の経験や、そしてなによりも、本を読んで得た情報の合わせ技的な、知識の集約に依る所が大きいです。

    それらのすべては、確実に成功するノウハウではなく、一般的な状況、またはケースに応じての対策などを施し、成功の可能性を高める施策。という感じです。どのような状況でも、ビジネスであれば要因の全てを完全に把握するのは無理だと思うのですが、重要なポイントをピックアップして、コスト(主に、お金と時間)に対してパフォーマンスが大きく、実践可能な”行動”を提案する。という感じです。

    あくまで、可能性の追求なので、失敗する事もたくさんありますが、それでも、もしそのコストが微々たるものであれば、追求しない手はないと思いますし、そういうものの積み重ねで、可能性を1%ずつでも向上する事ができれば、これはしめたものかと。

    そんな感じで捉えております。なので、私には”読書”による知識の吸収が欠かせず、聞いた話と自分の経験からだけでそのレベルに持って行くには、あまりにも時間が足らな過ぎると思っています。

    100人の方の知識や経験の集大成をじっくり聞く、しかも、それぞれの分野の1級の、となると、10年かかっても100万円出してもかなり難しいと思うのですが、これが本だと、1冊2000円でも20万円で、そして、1週間に1冊のペースで読んだとしても、2年もかからず、しかも、自分の都合の良い時に知識を吸収できる訳です。

    もちろん、仕事などが忙しくて、読書する時間がなかなか取れない状況もあるかもしれませんが、それでもなお、読書の時間を取るようにしないと、そうやって知識を得ている方々に遅れを取りまくる感じがしてなりませんので、帰宅が夜中の1時でも、基本的には読書するようにしています。

    という事で、成功する秘訣というものがあり、それが何かと聞かれたら、私は迷わず”読書する事”と答えると思います。

    とは言うものの、結構偏りがあるんですけどね、読んでいる本の種類には。まぁ、興味ある分野を追求する方がモノ覚えが良いので、良いのではないかな?と。

    UPDATE:
  • 経営者になった理由的な

    突然ですが、
    私が経営者になった理由を述べます!

    深い意味はないです。最近のやや難しい系のタイトルと内容は、見えないチカラが働いているものとご理解ください。

    さて、その理由ですが、まず第一に、経営者になりたかった。というのがあります。これが大きいですね。なんでかと申しますと、いくつか理由がある訳ですが、

    ・自分のチカラを試したかった
    ・最終的な判断(人に任せるというのも含めて)と、それに伴う責任を負えるから。(その方が面白い)
    ・儲かりそう
    ・格好良い
    ・時間的な自由が利く

    そんな感じでしょうか。で、経営者になって5年以上経つ訳ですが、実際の所はどうでしょうか?

    まぁ、だいたい上記の目的は、現在進行形ですがズレてなくはないと思っています。ですがやはり、経営者って思った以上に大変だな、と。そう、やっぱり、責任の部分において、責任を果たすために全ての労力を捧げる覚悟が必要だなー、と。そこまで考えてなかったなー、と。

    ビジネスって、どうしても運の要素があります。なので、どれだけがんばってもダメな時はダメだと思います。ですが、ダメかどうかも分からない。というのが運であり、確率であり、ビジネスなので、であれば、成功する可能性の追求をやめてはいけないと思う訳です。
    可能性の追求とは何か?ダメだと思わず、可能性を信じてあと1日続ける事であったり、同じ業務を低コストでできるようにする工夫であったり、まぁ、そんな事です。はっきり言って、かなり地味な日々の行いです。

    それはそれは、地味ですよー。そして、当たり前すぎて面白みには欠けるかもしれません。もちろん、社運を左右するような決断も経営者には求められる場面もあり、それはとてもストレスでもあり面白くもあるのですが、そういうのって、業務の1%にも満たないくらいの少ない機会だと感ではないかなぁ、と。

    なので、私が個人的に思う経営者の醍醐味ですが、それはもう、日々の地味な仕事が報わていると感じる時、すなわち、今日もこうして会社が存続できている状態を再確認した時。ですかね。もちろん、さっきも書いたように、大きな決断が”成功した”と思えるような時も嬉しさはありますが、目先のひとつひとつの事に一喜一憂するのではなく、長い視点を持って考えると、このようになります。

    あとはなんでしょうね?
    責任が重い分、なんとなく、生きてる感あるんじゃないかな?と。もちろん、責任が重いと言う事は、それだけ大変なのは事実ですので、危機に瀕しそうな場合には、その他の全てに対して会社を優先する事を強いられます。というか、強いられる訳ではないですが、優先しない場合の責任もまた、負わなくてはなりません。

    そういうの、向いていない人には向いていないと思うのですが、エキサイティングな人生を求めている人にはぴったりの職業だと思いますよ。

    店舗デザイン・カフェプロデュースならnot for sales Incorporated株式会社

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