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  • 体験型レストラン(特別な経験)からの考察 その2

    どうもこんにちは。前回の続きです。

     

    体験型レストラン(特別な経験)からの考察 その2
    飲食店での食事は体験・経験

    飲食店で食事をするという事は、それそのものが体験・経験なのですが、この話の重要な点はその非日常性や特別性にあります。
    そして、ここで考えたいのは、

    特別であればあるほどに「ビジネス」として優秀なのかどうか?という所です。

     

    しょっぱなから結論を申し上げますが、

    その特別さに対して十分な”対価”をお客さんが支払ってくれるなら全然あり!そうでもないなら、特別さを追求し続けるのもどうかと思いますよ。

    って感じです。

     

    演出にはお金がかかる

    特別さ、差別化、非日常を演出するためには「お金」がかかります。空間演出も立地条件もサービスの内容も他店との”違い”を明確に打ち出せるほどに特化するならば、それは非常にコストがかかる事です。

    まぁ、当然といえば当然です。なぜなら、

     

    コストをそんなに必要としない“差別化”というか“演出!”というのはどのお店でも頑張ってやってる事ですし、それは日々の“改善”の延長線上にあるものであって、その程度ではお客様目線で“特別!”とまでは思っていただけないのが現状です。

     

    となると、ですよ。

    飲食店たるもの常に”差別化”を意識しないといけないのは理解できますが、さて、どの程度、どのあたりで?というのが問題になってきます。

     

    ここから先は、お店の業態やスタイル、客層(ターゲット)などにもよって様々な戦略があると思いますが、

    お客さんとお店がWin-Winになるような「特別さ」を追求する事が、ビジネスとして優秀

    であると考えます。

     

    一例をあげると、先ほど書いた道とん堀さんのような、お客さん自身が調理するスタイルの「特別さ、演出、体験」は非常に良い戦略と言えます。

     

    従業員のコストが体験・経験に

    お好み焼きを食べるとして、一番時間がかかるのが「焼く」という作業です。

     

    これを通常の飲食店のオペレーションで考えると、下準備から焼成、盛り付けまでお店のスタッフが行います。当然ここには人件費という”コスト”が発生します。

    1枚焼くのに6分必要だとして、

    ●100枚/日やいたら600分=10時間

    ●時給1000円なら1万円/日のコストです。

     

    つまり、それだけで年間360万円のコストが必要という事になり、それは営業し続ける間ずっと必要となってくるものです。

     

    さらに言うとお客さんの注文数がそんなにない時でさえ、人件費は発生しますのでこれはもほぼ「固定費」となってお店の負担になります。

     

    お客さんにコストを背負ってもらう

    一方、そのコストをお客さんに背負ってもらった場合はどうでしょう?

     

    もちろんお客さんは人件費を負担するのではなく、焼くという”手間”を負担する訳ですが、

     

    ●それは「仕事」でしょうか?

    ●それとも楽しい「経験」でしょうか?

     

    ここが大きなポイントです。

    スタッフやお店にとっては、「仕事・労働」という扱いになる作業そのものが、お客さんにとってはとても楽しい「経験・体験」になる。

     

    これは完全に、Win=Winの関係です。お店は人件費を抑えられますし、お客さんは楽しく食事ができる。自分好みにアレンジもできるかも。

     

    体験・経験のために必要なコスト

    そのために必要になってくるのが、各テーブルに鉄板焼きの設備を導入するという「コスト」です。

     

    そのコストは初期投資に入ってくる部分ですが、先ほど計算したように、

    焼くという作業だけのコストも長期で見ると結構な金額になる事は解っているので、それを天秤にかけて計算する。

    と、いろいろと見えてくるかもしれません。もちろん、コストの計算だけではなく、演出やお客さんの楽しさなど、いろいろな面を考慮して下さいね。

     

    ちょっと話が初期投資のコストの方に偏りすぎなので元に戻しますが、

     

    ●特別な経験をしてもらう「コスト」と「楽しさ」
    ●それを楽しみたいと思うお客さんの頻度「リピート回数、率、頻度」

    これよーく考えて、お店の差別化やウリを明確に打ち出して行きたいところです。

     

    特に、お店のコストがお客さんの楽しみにつながるような、ビジネスとしてとても優秀なポイントを見つけることができれば収益にもつながる事でしょう。

     

    今までもこれからも、「差別化」という言葉は多くでてくるのですが、その差別化の中身を上記を踏まえ、十分に検討していただければと思います。

     

    では、今日はこのへんで。

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    UPDATE:
  • 体験型レストラン(特別な経験)からの考察 その1

    考えがまとまっている訳ではなく、自分なりに飲食店の今後について考えるための記事です。

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    先週末、釣堀にて自分で釣った魚を調理して食べるスタイルの釣り船居酒屋「ざうお」と、自分でお好み焼きや焼きそばを焼いて食べるスタイルの「道とん堀」に家族で行ったので、体験型の飲食店について少し考察してみたいと思います。

     

     

    体験型レストラン

    世の中には様々な「体験型のレストラン」がありますが、皆さんはどのようなお店に行った経験があるでしょうか?また、どの程度の「体験」をしたいと思っているでしょうか?

     

    道とん堀のように自分で調理するくらいの体験から、アミューズメント型で何かしらのテーマに完全に特化したような例えば監獄レストラン(ロックアップ)のような完全に「非日常」な体験をするものまで。

     

    それぞれ好みはあると思いますが、私が個人的にひとつ思うのは、

    すごく「非日常」を感じられる「体験(店舗)」に行くのは、本当にたまにで良いかな、という事です。

    上記2店舗の例で言うと、

     

    ●「道とん堀」:鉄板でお好み焼きや焼きそばを自分で焼く体験はそれほど非日常ではありません

     

    一方、

     

    ●「ざうお」:お店の中に釣堀があって釣った魚をその場で調理してもらって食べられるというのはとても非日常

     

    そんな特別な体験をしたい!と思ったらだんぜん「ざうお」の圧勝だと思います。

     

    お客さんにその特別な体験をするための設備にもとても資金が必要ですし、その結果として完全なる差別化に成功していると思います。

     

    差別化

    飲食店をはじめモロモロのビジネスを計画する際にもこの「差別化」というのはとても重要なキーワードとなっていますが、差別化すればするほど良いという分けでもないことが見落としガチなポイントです。

     

    あくまで個人的な意見ですが、私自身(家族含め)、「道とん堀」には子供連れで良く行きます。常連という程ではないですが1~2ヶ月に1回くらいは利用しています。

     

    一方、「ざうお」に行ったのは今回が初めてでした。TVやWebなどでそういったお店がある事は何年も前から知っていましたし、ぜひ行ってみたい!とも思っていましたが、始めて来店するまで数年の月日を要しました。行った理由も子供が「釣りしたい!」と言った事がきっかけで、近所の釣堀に行ってもイマイチ盛り上がらないし、もうすぐランチの時間だし、という感じの状況から過去の記憶をたどってお店を思い出し検索して伺いました。

     

    リピート

    ざうお」に行った感想としては、とてもユニークだし楽しいし料理も美味しい。というのが率直なところなのですが、ではすぐにリピートするか?と言われるとNo.です。

    なぜなら特別すぎて気楽に利用する感じになれないからです。

     

    もちろん、釣りをしなくても美味しい料理は注文できますし、その場合でも店員さんがイケスから生きた魚を捕まえて捌いてくれるのでライブ感もありますし何かダメな部分がある訳ではないのですが、なんか、一回行ったら満足してしまって。。。

     

    内装や飲食環境や体験を差別化しまくった「特化型」の飲食店は多数あれど、何十店舗もチェーン展開しているところは私が知る限りあまり多くありません。

    とても楽しく美味しく特別な体験ができ、満足して帰っているのに、なぜなのでしょう?

     

    飲食店の開業を考えている読者の方には、ぜひ私と一緒に考えていただければと思います。

     

    私なりの意見は、体験型レストラン(特別な経験)からの考察 その2にてお伝えしたいと思います。

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    UPDATE:
  • 開業&起業読本(カフェとか会社とか)その4 経営者になるために学ぶこと

    ■4 それでも開業するなら勉強しないとね。

    起業するにあたって、知っておいた方が良い知識はたくさんありますが、大きく二通りに分かれます。ひとつは守りの知識。基本的な経理の事、税金の事、法律の事、そういった「事業者」に課せられる義務の部分。従業員を雇うなら、労働基準法や社会保険についての知識もあった方が良いでしょう。もちろん、税理士さんや社労士さんに頼むのもひとつですし、私もそれぞれ専門家を顧問にしていますが、それでも代表者たるもの多少の知識は必要です。顧問の報酬を毎月何十万円も支払うのであれば、専門家たちはあなたの組織の事、会社の事について、かなり一生懸命考えてくれるかもしれませんが、必要最低限の報酬の支払いであれば、受けられるサービスも必要最低限になると考えるべきで、そうであれば自分の組織は自分で守らなくてはなりません。とは言っても、このnoteではそういう「当然知っておくべきこと」かつ「検索すればいくらでも出てくる」内容に関しては、割愛させていただこうと思いますので、ぜひご自身で勉強してみてください。

    守りの知識が上記であるならば、もうひとつは攻めの知識です。ビジネスをしていく上で、知らなくても問題にはならないが知っていれば得するような、そんな知識。このあたりを勉強しておきたいですね。あなたがどのようなジャンルで起業するかにもよりますが、一般顧客を対象とするビジネスの場合には、
    ・行動経済学(価格戦略やメニュー構成に多大な影響)
    ・ゲーム理論(交渉事が多いようなら)
    ・フェルミ推定(新しい事に挑戦するなら)
    ・確率論(起業なんてギャンブルですから)
    ・統計学(ある程度、数が取れるようになってから)
    あたりがとても重要になってきます。特に、行動経済学はお勧めです。なぜなら、あなたがビジネスをするという事は、商品やサービスに価格を設定するでしょうし、その価格設定という作業ひとつで、利益が何倍も変わる可能性があるからです。同じ商品、同じサービスでも、利益が出たり出なかったりする現実があるので、商品構成や価格設定はとても重要で、ぜひ学んでおいて欲しい部分です。

    ○4-1 行動経済学(お店が得する価格設定)
    行動経済学の専門書も沢山出ているので、ぜひいくつかの本を読んでいただきたいのですが、中でもお勧めは、「予想通りに不合理・ダンアリエリー」という書籍で、入門書としても優れていますし、結構奥深いので1冊読むだけでも、即座にビジネスに役立つと思います。ここでひとつ例を挙げましょう。

    A_あなたが欲しいと思っていた「ボールペン」が、今いるお店に¥1,000円で置いてありました。あなたはそれを手にとってレジに行こうと思った矢先、あなたの友人が、「そのボールペン、少し先の店でセールやってて¥500円で売ってたよ。」と言ったら、あなたはどうしますか?気にせずそのままレジへ行きますか?それとも、少し先の店(歩いて5分くらい)に行きますか?

    B_次に、あなたは以前から欲しかったPCを買おうとショップに来ました。店員さんと交渉の結果、10万円までまけてくれる事がわかりました。とその時、あなたの友人が、「少し先のショップ(徒歩5分)で、同じものを¥99,500円で売ってるよ」と言ったら、あなたはどうするでしょうか?

    AとBで回答の違いはありましたか?この際、細かな条件の設定はあまり気にせず、重要な点だけ考えるようにしてください。合理的に考えるとAでもBでも回答は同じになるはずです。なぜなら、考えるべきは徒歩5分と500円という2つの条件だけだからです。
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    その際、¥1,000円のものを買うのか、¥10万円のものを買うのかはまったく問題ではありません。そこに至るまでどんなに頑張って交渉していたとしても、それも終わった事です。

    あなたの回答を聞いてみたいですがそれはできないので、あくまで一般論を申し上げると、Aの場合は5分歩いて次の店に行き、Bの場合は移動せずそのまま購買する。という人が多いというのが現状です。なぜそうなるのが一般的なのでしょうか?それは、値引率が影響しています。Aの場合は50%OFF、いっぽうBは0.5%OFF。Aはとても得する感じがしますし、Bはそれほどでもないような印象を受けます。印象としてはそれが正解なのでしょうが、本来考えるべきなのは、5分歩けばあなたのお財布に歩かない場合に比べて、500円余分にお金が残る。という事です。つまり、あなたの5分に500円以上の価値があると考えるなら歩くべきではないですし、そこまでの価値はない。と考えるなら5分歩くべき。という判断をするのが合理的です。つまり、多くの人は、そのように常に合理的に行動する訳ではなく、印象やイメージ、雰囲気に結構左右されるよ。って事なので、それがどれくらいなのか?どのような場合にそうなるのか?なぜそうなるのか?とかをテーマにしているのが行動経済学です。

    ぜひ、興味を持ってもらいたいので、もうひとつだけ例題を。
    あなたは夏休みの休暇を利用して、パリかローマ、どちらかに行きたいと思っています。どちらの都市もそれぞれとても魅力的で、スケジュールの関係でどちらか一方しか行けません。そこで、なにか良いツアーはないかと旅行代理店に足を運びました。そこのスタッフさんが提案してくれたプランは2つ。

    A・4泊6日 パリ旅行 20万円
    B・4泊6日 ローマ旅行 20万円

    あなたは悩みます。上記2つは元々考えていたとおり甲乙つけがたく、価格も同じですし、宿泊予定のホテルもそれぞれ魅力的です。なにより、パリとローマにはそれぞれ別々の魅力があるので、合理的に比較検討できるような対象ではないからです。

    そんな時、スタッフさんがもうひとつプランを出してきました。

    C・4泊6日 ローマ旅行 20万円(朝食付き)

    「朝食が付いている・・・」

    いまさらですが、AとBには食事は付いていません。唯一Cだけが朝食付きです。

    さて、あなたはどのような印象を持ったでしょうか?
    「何も変わらない」「判断材料に変化はない」でしょうか?それは解りませんが、ひとつだけ確かな事があります。それは、

    「ローマ朝食付き」は「ローマ朝食無し」に対して、確実に優位に立っている。という事です。(せっかく旅行に行っているのに、朝ごはん食べないとか、朝起こされたくない。とか言う人はこの際無視してください。)

    ここで、再度整理して見てみましょう。

    A・4泊6日 パリ旅行 20万円
    B・4泊6日 ローマ旅行 20万円
    C・4泊6日 ローマ旅行 20万円(朝食付き)

    BとCを比較した場合、明らかにCが優位に立っているように見える場合、Cを選択する可能性が高くなる傾向にあります。もちろん、AとCには具体的に比較できない要素が沢山あるので、たかだか4日間分の朝食が付いたからと言って差が明らかになる分けではないのですが、それでも、C>Bになった場合、先ほどまでA=Bで検討していた人にとっては、C>B=Aという印象を受けてしまうことが多いのです。

    実際のところ、これを読んでいるあなたがどのような印象を持ったかはわかりませんが、あなたがもし旅行代理店を営んでいて、パリ旅行よりローマ旅行を販売した方が利益が大きい(朝食分など気にならないくらい)のであれば、顧客が判断に迷った場合にこの方法(戦略)が使えると、少しでも利益を増やす事が可能となります。

    もちろん、このような小細工をしたからと言って、全員がローマを選択するわけではありませんが、このような対応をしなかった場合よりはローマ旅行を増やす事につながるのは間違いないでしょう。

    同じ営業努力をかけるのであれば、儲かった方が良いですもんね。

    6/19 2018 追記
    ○4-2 ゲーム理論(交渉事を有利に進めるために)

    今回は、仕事で役立つ(プライベートでも)ゲーム理論というのをご紹介したいと思います。

    ゲーム理論とは、交渉事で「相手の立場に立って考える」事により、自分に有利な戦略を立てるための考え方。とでも覚えておいていただければ良いかとと思います。

    MITにおけるMBAの授業でも、とても人気があり、ビジネスを学ぼうとする人々にとってはぜひ知っておくべき知識なのですが、結構おくが深い話しになってきますので、あくまでここは「エッセンスのご紹介」程度にして興味を持っていただき、もっと知りたいという場合には、専門のHPや、書籍などで知識を深めていただければと思います。ゲーム理論に関する私のお気に入りの書籍は「戦略的思考とは何か―エール大学式「ゲーム理論」の発想法」というもので、今アマゾンを見たら、2006年に購入していたようです。ちょうど起業した年と同じでした。

    さて、前置きが長くなりましたが、ゲーム理論とは、合理的に未来を推量し戦略を立てるための手法、考え方の体系の事です。難しい言葉ばかり並べても仕方ないので、ここで簡単に例をあげてみようと思います。

    ここに、二人の子供がいます。その前にケーキが1つあります。仲良く半分こして食べて欲しいのですが、お母さんが慎重に切っても、「こっちの方が大きい!」と、すぐに喧嘩になってしまいます。さて、どうしたものでしょうか?

    もちろん、じゃんけんで勝った方が先にケーキを選べる。というのもフェアな方法かもしれませんが、できるだけ二人の不満を減らし、満足度を向上させるため、もう少し方法を考えてみましょう。

    まず、じゃんけんをして、勝った方が「ケーキを切る」ことができ、負けたほうが「切られたケーキのどちらかを選ぶ」事ができる。というルールにした場合はどうでしょう?

    じゃんけんに勝って、ケーキを切れる立場になってもケーキを獲得できるのは負けた人の後なので小さいほうが残るのは確実です。となると、じゃんけんに勝った人はできるだけ慎重に「等分」されるようにケーキを切る「必要性」が出てきますし、これはとても「合理的」な考え方と言えます。じゃんけんに負けた人は、勝った人より先にどちらかのケーキを選ぶ事ができるので、自分が小さい方のケーキに当たる可能性はほぼありません。

    このケースでは、最初のじゃんけんに「負ける」方がじゃっかん有利かもしれませんね。なぜなら、子供の場合は思ったとおりにちゃんと切れない可能性も十分に有り得ますから。

    とは言っても、この考察はこれでは終わりません。

    上記の考え方はあくまで、「大きい方のケーキが欲しい」というメリット(利得)を二人の子供が同じように持っている場合。には成立しますが、例えば二人とも、ちょっとしたケーキの大きさの違いは特に問題ではなく、実は、「ケーキを切る!」という行為そのものにも魅力を感じている場合もあります。

    子供というのは、実に意味不明なこだわりを持っている場合も多く、右足から階段を昇りたかったのに、ついうっかり左足から昇っちゃった。というだけでギャン泣きしたり、もう一度やり直そうとしたり、この世の終わりかのごとく振舞ったり、それはもう理解の範疇を超える行動をとったり要望があったりします。

    このケーキの例の場合、母親が企業側(顧客に満足を与えたい)で子供二人が顧客側としてですが、個客満足を高めるためには顧客のニーズをしっかりと把握しておいた方が良い事が伺えます。

    もちろん、
    ・大きいケーキ
    ・ケーキを切る事そのもの
    ・イチゴが乗っている方
    ・クリームが多い方

    などなど、要望もそれぞれですので、まず第一に考える事は、「大きい方が良い」という一面的な「利得」だけではなく、あなたの顧客が本質的に「利得」と考え求めているものはいったい何か?をしっかりと検討した上で、双方の利得が重なる部分は、お互いが妥協できる方法にて上手に分ける。利得が重ならない部分はそれぞれが満足するように、それぞれに分ける。もちろん、イチゴがゼロでもクリームがゼロでも良い事はないので、分け方のバランスや方法、選択の順番などを考慮して「ルール」を設定し、ゲームを開始させる。という事を念頭に置いてから、テーブルにケーキを登場させる事をお勧めいたします。

    ここで、出てきたキーワードの中からとても重要なものを少し整理してみます。
    ・利得
    ・ルール
    ゲーム理論において重要なのはこの2点です。

    一般的に「利得」は、ビジネスの世界に置いては「お金」および「時間」である事が多いです。
    貰うお金は多い方が良い。支払うお金は少ない方が良い。無駄に使う時間は少ない方が良く、楽しい時間は長い方が良い。

    一方、ルールはいくつかあるのですが、
    ・法律
    ・社会的な規範やマナー
    ・企業や店舗が独自に設定するもの(食べ放題の時間制限とか)
    ・そのゲームを楽しむため設定するもの(サッカーは手を使わないとか)
    などなどです。

    ゲーム理論の初歩の段階では、「利得」=「お金」という考え方で進めて行き、理解が深まってきたらその先の「満足」という感情の部分まで考えるようにすると、いろいろと使えるようになってくると思います。また、ルールに関しては、自分がルールを設定する立場になる事もしばしばあり、そのルール次第ではとても優位にビジネスを進める事も可能となってくる場合があります。

    逆の言い方をすると、そういう状況になれるように戦略を立てて行動する事が、ゲーム理論を上手に利用している事になりますので、自分がルールを決められるチャンスは逃さないように注意が必要ですし、ルールを設定する際はできるだけ慎重に対応する事が重要となってきます。

    では、もう少しビジネス寄りなゲーム理論の考え方について考察して行きましょう。

    ○ 神の見えざる手
    アダム・スミスという人が書いた「国富論」という本の中に「神の見えざる手」という有名な言葉が出てきます。簡単に説明すると、企業や店舗などが自由に競争する事により、消費者にとってお得な価格、かつ、企業にとって利益が出る価格になり、もちろん品質も消費者が満足行くレベルになる。って原理が働くよ。企業や店舗は自分のため、消費者も自分のために行動すれば、自動的(神の見えざる手によって)に求める品質、求める価格に収束していくよ。って事を例えているフレーズだと思ってください。

    それを念頭に、次に進みたいと思います。
    あなたは、A店という電気屋さんの店長さんです。近隣に、B店とC店という同規模の電気屋さんもあり、最寄の「Z駅」からの距離はほぼかわりません。

    話を単純にするために、A店~C店を利用する顧客は、安ければどこでも良いと考えている。アフターサービスなどは気にしない。という状況を想像してください。また、電気製品というのはメーカーが作って販売店で消費者が購入するのが通常なので、どこで買っても品質は一定です。また、お店の情報は一瞬にして見込み顧客に知れ渡るとして下さい。

    さて、
    ここに話題の高性能掃除機「スーパーお掃除君」という商品があります。この「Z駅」近辺では、毎日300人「欲しい!」という顧客がおり、必ずA店~C店のいずれかで掃除機を購入します。

    もちろん、価格は安い方が良い。と全ての顧客が考えています。

    それぞれのお店で、¥10,000という価格設定で売られており、本日の販売実績は、
    ・A店 100個 100万円
    ・B店 100個 100万円
    ・C店 100個 100万円
    となりました。

    A店の店長さんであるあなたは考えます。
    「Z駅周辺の顧客は価格にとても敏感だから、9,900円という価格に設定すれば、全員A店で買い物してくれるんじゃないか?」「そうすれば、めっちゃ儲かるやん!」と。

    次の日、あなたは「スーパーお掃除君 ¥9,900」というPOPを店頭に掲げ、販売を開始したところ、通常の3倍の売上げとなりました。まさしく狙い通りです。この日の売上げは、
    ・A店 300個 297万円
    ・B店   0個   0万円
    ・C店   0個   0万円
    となり、あなたはウハウハですが、B店C店はたまったもんではありません。

    さて、A店の店長さんであるあなたは、この掃除機の価格を明日は幾らに設定しますか?

    B店、C店の店長さんもバカではありませんから、それぞれの店長さんの気持ちになって考えた上で、明日の価格を設定しなければなりません。

    朝、開店と同時に各店の価格が明らかになりました。
    ・A店 ¥9,500
    ・B店 ¥9,800
    ・C店 ¥9,000

    1日が終わって、結果はどうなったかと言うと、
    ・A店   0個   0万円
    ・B店   0個   0万円
    ・C店 300個 270万円

    となりました。では、明日はいくらに設定すればお客さんを全員奪えるのでしょうか?と、A~C店の店長は考えます。

    これがいわゆる「神の見えざる手」の効果で、A~C店それぞれが限界まで価格をおさえ、経費を節約し、ギリギリの価格に設定するようになる。さらに、実際は価格以外の部分でも顧客満足を見出し、駐車場を完備したり、わかりやすい説明のPOPがあったり、店員さんのサービスが良かったり、配送が無料だったり、保証が付いていたり。と、顧客満足を向上させるために日々努力している。また、実際には店舗の情報が見込み顧客全員にスムーズに行き渡る分けでもないので、少々の価格差なども大きな問題でもない。
    というのが、自由競争の原理です。
    ですが、これはほんの一面に過ぎません。

    ・合法的に、合理的に状況を変化させる

    こういった状況の中、キレもののB店の店長さんは考えました。

    今までは3店が仲良くバランス取ってやっていたのに、A店が¥9,900という価格を設定してきたばっかりに、競争が始まってしまい、結果として3店共に利益を失う格好になってしまった。このままでは3店共に利益がほぼなくなって疲弊してしまう。どこかが潰れるまで競争を続けるのか?それは厳しい。

    また、以前のように3店共にしっかりと利益を出せる価格にするにはどうすれば良いのか?

    もちろん、3店の店長が話し合いをして価格を設定すれば、それは「談合」という事になり「独占禁止法」という法律に違反してしまうかも。
    (ルール違反)(法的に、バレた場合顧客の信頼的にも・・・)

    そんな中、B店の店長は起死回生のナイスなアイデアを思いつきます!その方法とは・・・、

    次の日の営業前、B店のチラシがZ駅近辺に出回りました。そこには、

    B店
    スーパー掃除機君 ¥10,000
    もし、他店の価格がこれより安ければ同額まで値下げ対抗します!
    さらに、もし他のお店の方が安ければ、次回使える¥500のクーポンもプレゼントいたしますので、ぜひB店にてお買い求め下さい!

    とあります。
    A店の店長さんであるあなたも当然、営業前にこのチラシを目にします。

    もし、あなたが¥8,000という価格設定にしても、その価格を見たお客さんがB店に行けば、¥8,000で掃除機が購入でき、さらにB店で使える¥500のクーポン券まで貰える。¥7,000にしても同じ事。。。

    であれば、A店の店長さんはどうするのが「合理的」なのでしょうか?答えはもちろん、B店と同じ¥10,000という価格に設定するのが得策です。こうすれば、当初と同じようにA店で買う人、B店で買う人が分散するようになるからです。C店の店長もきっと同じように考えるでしょう。

    晴れてZ駅近辺の電気屋さん3店では「スーパー掃除貴君」は¥10,000という価格にて落ち着く事となりました。顧客は3店に分散して購入するようになります。さらには、他店対抗価格という、なんかお得な感じがするチラシも出回っているので、安く購入できている気持ちにさせられ、満足度も向上しちゃうかも、です。

    B店の店長さんは、本当に他店対抗しようと思ったのでしょうか?多分、本当だと思います。と同時に、業界が疲弊するだけの値引き合戦に終止符を打って、3店共に共存しつつ利益を伸ばして行こう!という考えも裏にあったのかもしれません。本当の目的は見えませんが、B店の店長さんは、法律や社会的なルールを変更する事なく、他の2店と相談する事もなく、値引き合戦の応酬という状況をチラシ1枚、情報ひとつで変化させる事に成功し、自店のみならず他店の利益UPにも貢献したのは事実です。

    もちろん、A店(あなた)もC店も、合理的に考え行動する。という期待の元に実施された戦略でもあります。

    このように、「他店対抗価格」が実施されるようになって、電気量販店は急速に成長しました。現在はあまり行われていない(行政の指導があったのかも)ですが、ゲーム理論的に非常に優れた戦略であった事は間違いありません。

    まだまだゲーム理論についてはお知らせして行きたい事がたくさんありますが、このnoteにおいては、とりあえずこれくらいで締めておこうと思います。

    ご興味もたれましたら、ぜひHPや書籍などで調べてみて下さい。交渉事において先読み推量は知っていて損の無い考え方です。[the_ad_placement id=”%e3%82%b3%e3%83%b3%e3%83%86%e3%83%b3%e3%83%84%e3%81%ae%e5%be%8c”]

    UPDATE:
  • 開業&起業読本(カフェとか会社とか)その6 事業計画について

    ■6 事業計画は総合的なバランスで考える

    新しいビジネスをスタートさせるなら、事業計画書は必須です。自分ひとりではじめて、金融機関などから借り入れしたり投資家募ったりしない場合でも、やっぱり事業計画は立てるべきです。

    大きく分けて、事業計画書には2通りあります。
    A・ビジネスの概要と成長のロードマップがイメージしやすい、
    より本質的なもの
    B・売上げや経費が見えて、必要な資金が明らかに見えたり、利益の
    大きさがわかるもの

    とうぜん、この2つが相互にリンクしている必要がありますが、ビジネスにおいて重要なのはAの本質的なものの方です。こういっては何ですが、Bなんて、誰に見せるか?で、適当に数字いじれば良いんですから。重要なのは2~3ヶ月の内に破綻しない(キャッシュがある)状態を最低限保てるようにすること。

    だって、既存のビジネスでさえ、売上げ予測は当たる方が少ないですし、突発的な経費が出て行く事も多々あります。なのですから、これから始めようとする新しいビジネスの売上げなんて、正確に予測できる人はこの世に存在しませんし、出来るわけないのです。とは言っても、できないから書かないのではなく、本質的なロードマップのイメージから、なんとなーく、それとな~く数字(売上げや経費)をイメージしていく必要はあります。

    その上で、
    ・経営者が実質的なキャッシュフローを検討するためのシビアなもの
    ・借り入れの際、金融機関が納得する(担当が上司に説明しやすい)もの
    ・投資家が夢を見られるようなもの
    など、使い方に応じて数字をいじっていくのが起業家の腕の見せ所です。

    そのあたりの細かい調整方法やロジック(屁理屈)の建て方については、後日お伝えするとして、今日はそれらのベースとなる、なんとなーく数字を立ててバランスの取れた計画書を作成する手法をご紹介します。

    一応、このnoteは「カフェ経営」をテーマとしているので、カフェ(飲食店)の開業書籍などに書かれている一般的な方法をお伝えします。

    客席数(座席)×回転数(日)×客単価=日商 とか。
    例)
    10卓(20席)×3回転=60人(客数/日)×客単価¥1,000=¥60,000/日

    はい、1日に売上げ6万円のお店のできあがりです。
    1ヶ月に25日営業するなら、6万円×25日=売上げ150万円/月のお店
    という事になります。簡単ですね。

    さて、
    座席数はあなたが出店するお店に置いてある椅子の数なので、あなたが決められますし、工事が完了していたらもう明確です。(事実)

    次に、ひとつ飛ばして、
    客単価も、あなたが決めたメニュー(メニュー構成、単価)と、カフェという業態で一般的なお客さんが注文するメニュー数などから、おおよそ計算する事ができるでしょう。たとえば、
    ランチ¥1,000 コーヒーなどドリンク¥500 ディナー¥1,500
    の注文がバランスよくあるとすれば、客単価は¥1,000となります。実は、そう簡単なものではないのですが今はまぁ、良しとしましょう。

    次に、回転数です。これが問題であると同時に腕の見せ所となる部分なのですが、はっきり言って適当でOKです。回転数を考える必要はありません。回転数という観点からお店の流れを考えないといけない場面は、売上げがMAX(お店のキャパシティの限界)に達したときに、回転数を上げるための工夫をする必要があるだけで、計画の段階でそんな事考える必要はありません。(開店当初から行列が途切れないお店になる自信がある場合は考えてください)

    なぜ、計画の段階では回転数は適当で良いのか?

    簡単に言うと、回転数は結果であって「計画」していく類のものではなく(行列店以外)、そんな事に時間を使うよりもっと重要な事を検討して計画書を作成すべきであるため、適当で良いというのが本音です。

    ちょっと補足になりますが、お客さんの平均滞在時間が1時間で、営業時間が10時間であれば、MAXの回転数は10回転です。実際、これだけお客さんが来店されていて、なんとかもう少し売上げを伸ばしたい場合には、滞在時間を54分(10%減らす)工夫をすれば、11回転になりますし、売上げも10%UPするでしょうし、良い事ずくめです。(かなりの繁盛店)

    これは非常に論理的な考え方であり、効果があり、理にかなった手法ですが、MAX(またはMAX近く)まで回転しているお店以外は、回転数よりも、一人でも多くのお客さんを呼ぶために、何ができるか?何をすべきか?を考えるだけで十分です。

    平均的なカフェの場合、回転数は2~5回くらいでしょう。いつも満席の都市部チェーン店などは、10回転以上あるかもしれません。先に述べた世界的コーヒーチェーン店さんなどは、こんな感じでしょう。であれば、回転数を上げる、座席数を増やす(居心地は下げず)事により、売上げUPが見込めますね。

    ここで言いたいのは、まずは平均的な滞在時間から割り出される最大回転数の50%くらい(上記の例では5回転)までは、回転数はただの結果でしかない。そんな事より客数増やすための工夫に時間を使って、回転数とかあまり気にしないようにしましょうね。って事です。

    とは言っても、後々出てくる「融資を獲得する事業計画書」とかには回転数は重要になってきますので、なかった事にはしないでくださいね。

    さて、前置きがなが~くなりましたが、本題である「バランスの取れた事業計画」という部分に入って行きたいと思います。

    事業計画書を作成する上で必要なのは、売上げと経費のバランスです。当たり前ですね。そして、前項のカフェの基本的な数字のところでもお伝えしましたが、経費のバランス、食材に重きを置くのか?サービスか?立地か?という部分もとても重要なので、再認識しておいてください。ここからはその先の部分を考えて行きます。

    まず、他のお店と差別化できる、あなたがお客さんに提供できる他店には負けないメリットをあげてみてください。1つか2つでOKです。

    計画段階からの経費の割り振りでも考えたかもしれませんが、もう一度。そしてこれは、経費の側面から見るのではなく「お客様目線で」考えてください。

    「あなたがお客さん(来客予定、来客可能、見込み顧客など)だったとして、どのようなメリットがあるお店に魅力を感じるのか?」という観点です。

    カフェに対するお客さんのニーズも様々です。
    ・美味しいコーヒーなどが飲みたい 美味しいものが食べたい
    ・仕事の打ち合わせに使いたい
    ・歩くの疲れたから座りたい ちょっと時間を潰したい
    ・お友達と談笑したい お酒を飲みたい
    ・読書がしたい 仕事がしたい
    ・インスタ映えする写真が撮りたい
    ・カフェスタッフとお近づきになりたい    などなど・・・

    もちろん、一人の人がタイミングによって違うニーズを持っていたり、複数のニーズを持っていたりする場合もあります。それらのニーズに応えるため、どのようなお店(ハード面)をどのような立地(ハード面)にどのようなサービス(ソフト面)と商品(ハード&ソフト)にするのか?どのようにしてそれらのニーズを満たして満足して帰ってもらうのか?

    noteその1-1にも書きましたが、人間が持っているどのようなニーズも、それを突き詰めて行けばかならず「感情」に到達します。どのようなビジネスも「お金」を外して考える事はできないですが、最終的に得ようとしているのは、お客さんとお店側双方の「満足感」です。立地も内装も商品もサービスも価格設定も何もかも、そのすべてがお客さんとお店の双方の満足のために存在すべきであり、その最終的な目標に至る過程のひとつとして事業計画書の作成も存在している。とご理解ください。

    話は戻りますが、カフェに対する様々なニーズ(時と場合によって変化することも多々ある)に対し、その全てをバランスよく満たす事は不可能です。
    なぜなら、相反するニーズも多数存在するからです。
    例えば、カフェでゆったり読書したいというお客さんのニーズと、
    座席数を多くして売上げをUPしたい。というお店側のニーズは相反する部分があります。占有面積は狭くて良いから200円で少し座ってコーヒーを飲みたい。というニーズもあれば、すぐ近くに知らない人がいるのはイヤなので、500円で広いスペースを確保したい。というニーズもあり、それがターゲットが違うという分けではなく同一人物である場合もあり得ます。(仕事の合間か休日か?とか)

    事業計画を考えて行く上で必要な事は、
    ・確実に存在するであろうニーズを見つける
    ・そのニーズが来店可能な範囲に一定数以上存在しているかどうか?
    ・あなたのお店が、そのニーズを満たせる事を伝える手段
    ・それが、他のお店よりも「満足度」が高くなる「理由」=「差別化」
    このあたりです。

    まず、ここらを明確にして資源を投下しつつ必要であればスキルをUPさせ、その事実をお客さん(潜在顧客)に伝えるための方法考えましょう。

    ではひとつ例をあげて、弊社のカフェEMPORIOの場合を見てみましょう。

    学芸大学駅からEMPORIOカフェに来るまでには、
    ・ドトール
    ・スターバックス
    ・その他、喫茶店や飲食店
    など、多数の競合が存在しています。開業当初ももちろん存在していました。

    駅に近ければそれだけ潜在顧客数も多いですが、家賃も同じように高くなって行きます。いわゆる、必要な時に近くにあって使いやすく、コスパも良い(かどうかはわかりませんが)立地では、資本もノウハウもバイイングパワー(大量に食材を購入するので仕入れコストが安い)もあるチェーン店さんが存在しています。仮に、私が夢のような事業計画をもって大量の資金調達に成功し、初期費用が4000万円とか5000万円とか必要な物件にてカフェを開業したとしても、ブランド力、知名度、ノウハウ、バイイングパワーのどれをとってもチェーン店さんに勝てる要素はないのは自明で、かつ、高額な家賃を支払い続ける必要性から座席数を増やして居心地を低減させてでも売上げを追求しないと営業を続けられない可能性も高いです。結局、チェーン店さんと同じ土俵で同じニーズに対して訴求していく事になるでしょう。

    そこで、EMPORIOカフェを開業する当初より、
    チェーン店さんが座席数を増やして回転率を追求する経営をしているのであれば、我々は逆に、駅からは少し離れるけどその分家賃が安い物件にして、座席同士の間隔を広くし、なおかつソファー席にしてゆったりとした時間が流れるお店として、15分20分の空き時間にお茶したいと思った時には見向きもされないが、休日の午後のひとときにカフェで読書したい。とか、久しぶりに会う友人と、ランチもしつつその後お茶も飲みながら、ゆったり静かな空間でたくさんおしゃべりしたい。というようなニーズがある時に、一番に思い出してもらえるようなお店。というのを目指しました。

    いわゆるそれが、EMPORIOカフェという事業体のコンセプトの中核です。

    重要なのは、そういうニーズがある。とお客さんが認識した時点で記憶の中でそれに適したお店探しが始まる訳ですが、その際に1番になれるようなお店として存在する。という部分です。2番ではダメです。なぜなら、休日の午後、カフェでまったりとしたひと時を過ごしたらそのニーズは満たされる訳ですから、2番目に思い出したお店は「また、次回」となるかもしれませんし、次に同じニーズが出てきた際も2番になって、結局来店してもらえないかもしれないからです。

    つまりは、
    お客さんのニーズを明確にし、それを明確に満足させる差別化された強みを中心にし、そこに経営資源を集中しつつ、他の潜在的なニーズに対して不満を与えたり、お客さんの側に高いコストを要求しないようバランスの取れた事業計画を考える必要がある。という事です。

    バランスなのか?特化して差別化しろなのか?どっちやねん!という声も聞こえて来そうですが、順番としてはまず強みを生かす「差別化」を考えて、その強みを生かしたお店を経営していけるよう「バランス」を考える。という順です。

    ここからが今回お伝えしたい事の重要点なのですが、例えば経営資源を配分するとして、
    ・差別化された部分  50万円
    ・その他、バランスを保つ部分 50万円

    とする場合、売上げが100万円あれば良いですが、80万円しかない場合に、
    ・差別化された部分  50万円
    ・その他、バランスを保つ部分 30万円

    とするのか、
    ・差別化された部分  40万円
    ・その他、バランスを保つ部分 40万円

    とするのか?はたまた、なんとかアイデアをひねり出して、80万円しか行かないであろう売上げを100万円にするのか?

    このあたりを考えるのが、経営者の主な仕事と言っても過言ではないでしょう。

    そもそも、事業計画の段階で想定している売上げなど、前途の回転数同様「絵に描いた餅」でしかないのですから、正直、そんなに深く考える必要もこだわる必要もないのです。なんとなーくイメージして事業計画書を作成している際に、100万円くらい行ける感じがするのであればOKですし、80万円くらいかなぁ、と思うのであれば不足分を補うアイデアを検討すれば良いですし、50万円も行かない気がするのであれば、そもそもの事業計画(ビジネスプラン)から見直した方が良いと思います。

    事業計画書は、「仮に」「例えば」の積み重ねです。
    「仮に、700人くらいの潜在顧客が居て」
    「仮に、1週間に1回来店してくれるなら」=100人/日(来店)
    「例えば、こんな感じのメニュー構成と単価にすれば¥1,000/客」
    日商10万円行くなー。
    というのと、
    この物件(不動産情報を見て)は、30坪 60万円/月の家賃
    だったら、50席は確保できるなー。
    (これは、仮にの話しですが物理的に可能な具体的な仮)
    この物件の周りは、オフィスが多いからこういうニーズがあるなー。
    この物件の周りは、幼稚園が多いからママさんニーズが・・・
    とか、
    とてつもなく美味しいコーヒーを淹れられるから、普通は5分以内のカフェしか行かない人でも10分歩くだろう。
    店長イケメンだから、30分電車乗っても雑談しに着てくれるだろう。とか
    やっぱり、
    インスタ流行ってるから、インスタ映えするこのビジュアルのメニューを求めて、世界中からお客さんくるだろう。から、もっと駅から離れて同じ家賃でも広い物件にした方が売上げあがるだろう。
    けど、そうすると最初に考えた700人の潜在顧客が→500人くらいまで減りそうな感じがするけど、とか・・・。

    そんな感じで、強み、商品、物件(立地)、マーケティング、ターゲットニーズ、資本(お金)、などなどを行ったり来たりしながらバランス取りつつ、強みを活かし、弱みを見せない(知らせない、悟らせない)ためには、何ができるか?どこに出店すべきか?どういう商品をどういう価格設定にすべきか?見栄えは?材料の仕入れは?と、さらに行ったり来たりを繰り返しつつ、数字の折り合いをなんとなーくつけて行くのが、事業計画書の作成方法です。

    強引にまとめます。
    事業計画で最も重要なのは「売上げ」です。事業計画というより「事業そのもの」において最も重要な部分です。まずは売上げが上がらないとそもそもビジネスですらないですし、売上げというのは顧客がもたらしてくれるもので、こちらが意思決定する類のものではありません。

    つまり、一番不透明な「売上げ」が一番「重要」って事なので、そもそも事業計画の段階で一番見えにくい「売上げ」に関して細かく考えても時間の無駄だよ。って事です。

    考えないのではなく、細かく論理的に考えても仕方ない。って事です。もちろん、しっかり考えるんですよ。でもそれは、回転数とか適当な数字を持って来て、さも論理的に考えている「ふり」をするのではなく、自分が創ろうと思っているお店、ビジネスに対して、自分や自分のまわりの人、その立地近辺の方々になったつもりで想像し、どれくらいの人数がどれくらいの頻度で利用してくれるかなー?というイマジネーションをしっかり働かせ、そういう作業の中で見えてきた「新しいニーズ」「潜在的なニーズ」「問題点」などを洗い出し、さらなる具体的なイメージへと進化させるために考える。イメージ(想像)する。って事です。

    そのイメージは、決してファンタジーではなく、あなたの経験に基づいたリアリティのあるイメージであるべきなのは当然ですが。

    人間のイメージの力(ファンタジーではなく、リアリティ)はとてつもなくすごいのです。スーパーコンピューターをもってしても数時間もかかる計算を、なんとなーくさらっと近い答えを出せてしまうくらいですから。

    話は飛びますが、たとえば、
    野球をする人であれば、30M先の人とキャッチボールするのは十分に可能です。お互いそれなりの経験者なら、なんの問題もなくキャッチボールできるでしょう。しかし、それを綿密に落下地点を物理的な計算にて導き出そうとすると、膨大な量の計算が必要なのです。
    ・ボールの初速
    ・回転
    ・空気抵抗
    ・風
    ・ボールそのものの質量
    などなど、それを「計算」するとなると大変な労力を要するのですが、野球経験者がキャッチボールする時には「なんとなーく」でおおよその落下地点を予測し、落下時刻を想定して必要なスピードにて移動し、ほぼ間違いなくボールをキャッチします。投げるほうもさらっと投げていますが、腕を振る強さ、速度、ボールを離すタイミング、離す際の指の掛け方など、本来はとても細かな計算を必要とする作業をなんとなーくしています。

    この具体的な「なんとなーく」というのは、経験に裏づけられたリアリティのある「なんとなく」です。現実に即しているイメージが出来ているからボールを落とさずにキャッチボールする事が可能なのです。

    あなたは自分のビジネスをするのは初めてかもしれません。お店を開業してお客さんから売上げを貰う事も初めてかもしれません。ですが、お客としてたくさんのお店を「経験」した事実はあると思います。その経験からリアリティのあるイメージを湧かせて、強みに特化しつつ、不満を与えないバランスのとれた事業計画を、さまざまな部分にスポットを当てて行ったり来たりしながら、なんとなーく数字に置き換えて考えてみてください。

    その数字を眺めていると、また、なんとなーく違うアイデアが浮かんでくるかもしれませんから。

    思う事、伝えたい事をツラツラ書いているだけですが、無料とは言え読者の皆様の貴重な時間を頂戴しているので、ご興味持っていただける間に、出来る限り書き進めて行きたいと思っています。

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    UPDATE:
  • EMPORIOカフェがXP支払いを導入した理由とは?

    EMPORIOカフェ 代表より     経験を価値にする  Discover Experience Points (XP)

     

    経験を共有する経済を容易にするために、XPは作り出されました。現実世界でXP報酬受け取り、XPにていろいろなサービスや商品、経験を購入できるような経済圏を作ることにより、今日における難解で複雑な現実世界特有の問題のいくつかに対する具体的な解決策を提供します。

    ホワイトペーパーにある「XP」の目的を要約すると、だいたいこんな感じになるかと思います。

     

    ご存知の通り、いわゆるロールプレイングゲームの世界では、プレイヤーは何らかの経験をし、経験値やお金を稼ぎ、それを利用して食料や新たな武器を購入したり宿屋に泊まったりして、その世界での生活をより豊かなものにしていきます。XPもきっといわゆる「勤労や投資などの経済活動」によってのみ報酬を得るのではなく、もっと身近な「経験」からも報酬が得られるような、楽しい世界を目指しているものと考えています。

     

    デジタルゲーム(以降RPG)の世界においては、全てがデジタルデータであるため資源はほぼ無限に存在します。経験値が欲しければ、無限に出てくるモンスターを倒し続ければ少しずつでも確実に経験値を獲得して行く事が可能です。上手い下手はあるかもしれませんが、頑張れば誰でも強く、お金持ちになれ、ゲームを始めた頃にはまったく歯が立たなかった強敵にも楽々勝てるようになります。敵を倒せばすぐに与えられる報酬。目に見えて確実に成長していくプレイヤー。とても楽しいですよね。そして、その世界には様々な住人が居て、経済活動を行っています。世界を救うために戦っている主人公からお金を取って武器を売る商人や宿屋の店主などがそれです。このように、デジタルゲームの世界ではデータの中においてですが、ひとつの経済圏がしっかりと成立しています。

     

    では、現実世界とRPGの決定的な違いはなんでしょうか?ゲームの世界では成立する仕組みが、現実世界においては不可能だと考えられる主な要因はいったいなんなのでしょうか?それはもちろん、資源がデジタルデータではなく現実的な物質であったり、プログラムではなく本当の人間の存在している。と言うところだと思います。RPGではプレイヤーが頑張ればプログラムが報酬を与えてくれますが、現実世界ではそのような報酬を与えてくれる存在などおらず、経験値を具体的な価値あるものとして獲得できるはずもない。資本主義の世の中において、ゲームのプログラムのような、利益だけを与えてくれるものなど存在しない。そこが、現実世界とRPGの大きな違いだと思います。そして、誰もが現実世界がゲームのような楽しい世界になる。という希望を持つことすら忘れています。

     

    ゲームと現実は違う。現実世界では資源は有限であり、何かを経験したからと言って報酬が貰えるような仕組みなど存在せず、報酬を獲得するためには基本的には働いたり投資したりするしか方法はない。やりたいことを仕事にできている人はラッキーで、多くの人々は生活のために労働し、そうして得た報酬によってやりたいことをやったり美味しい物を食べたりする。そういうふうに考えるのが普通でしょう。私もまったくその通りだと思います。現実世界において、たしかに資源は有限です。RPGのようにプログラムさえあれば何でも生み出せる世界とは違います。でも少し待ってください。本当に、RPGのプログラムのように、無償でプレイヤーにメリットを与えてくれるような存在はいないのでしょうか。無限とは言わないまでも豊富な資源を提供してくれる存在はいないのでしょうか。私はそういう存在が身近にあることにやっと気がつきました。皆様ももうお気づきだと思います。その資源、報酬を与えてくれる存在とは、「地球であり、宇宙」です。地球上の生きとし生けるものに対し一方的に報酬を与え続けている存在、それが地球です。人間は地球から与えられる資源がないと生きていけません。太陽から与えられる資源(エネルギー)がないと生きていけません。本来、誰のものでもないはずの地球の資源を、人が考えたルールによって誰かの所有物として扱っているだけです。それが、今の現実世界であり、資本主義の現状であると思いますが、この点については信条や主義主張などの話しになってややこしくなりそうなので、これ以上ここではお話しを控えます。皆さんに知っておいて欲しいと思う重要な点は、資源を無償で提供してくれる何かは、この現実世界にしっかりと存在している。という事です。また、AIの進化も報酬を与えてくれる存在になりうると考えられます。しかしAIがどれほど進化しようとも、現在のシステムのままだとその利益を享受するのは一部の資本家だけかもしれません。そのような現状の中、通貨発行権の一部でも人々の手に取り戻すことにより、富が大資本や既得権益構造などに偏るのを少しでも抑えるようにすることが、ブロックチェーン誕生の理由なのかもしれません。

    少し話しが逸れましたが、つまり、RPGのように、経験を価値にして得た対価(XP)によって様々なサービスを受けたり商品を購入してその経験値を別の人に渡し、受け取った商売人がそれを給与としてスタッフに支払う。スタッフもまた、勤労によって得た報酬だけでなく、様々な経験を通してXPを獲得してそれを使う。という循環(経済活動)を可能にするための源泉となる資源はこの地球に存在している。この事実は、冒頭に述べた、「今日における難解で複雑な現実世界特有の問題のいくつかに対する具体的な解決策を提供する。」という、XPの目指す方向性と完全に一致すると考えます。なので、遠いですがその理想的な目標に共感できたので、EMPORIOカフェはXPを支援することにしました。

     

    今現在、最も有名なビットコイン(BTC)をはじめ様々な暗号通貨が存在します。それぞれ目的が異なったり、性能が違ったりいろいろ特徴はあります。そのような中でXPはまだまだ知名度も低いこれからの存在です。吹けば飛ぶかもしれません。ブロックチェーンの仕組みを使わないようなコインも存在してきて今はまさに混沌とした手探りの状態です。全てがデジタルデータなので、できる事できない事はコインによって違いはあれど、基本的な扱い方は大差ないように思います。(これはとても技術的な事なので専門家にお任せします)ですが、まず何より大切にしたいと思っているのがその暗号通貨誕生の目的であり、理念であると私たちは考えています。もちろん、その他の要因も無視はできませんが、理想を共有できない友人と協力関係を築くことは簡単な事ではありません。

     

    いつでも理想と現実には距離があります。人々の理想に近づこうという努力に対する既存システムからの大きな抵抗もあります。ですが、理想に近づくためにできる事は、まず1歩目を踏み出すことです。私たちは、より明るい未来にするための1歩を踏み出すことにしました。新たな取り組みですのでご不便おかけすることも多々あるかとは思いますが、応援して頂けるとたいへんありがたいです。稚拙な長い文章をお読みいただきありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。

     

    EMPORIOカフェ

    not for sales Incorporated 株式会社 代表取締役 西脇 建治    2018年 1月

    UPDATE:
  • 本年もたいへんお世話になりました。

    2017年は、皆様にとってどのような年だったでしょうか?

    良かった方、いまいちだった方、とくに変わらなかった方など、いろいろおられるでしょうが、2018年が皆様にとって、良き1年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

    さて、弊社として、2018年はどのようにしていくか?少し前からいろいろ考えておりました。2006年から事業をスタートしてはや11年が経過し、そろそろいろいろ時代に合わせて大きな変化をする頃合かと。

    という事で、EMPORIOカフェ(学芸大学)を来年の初旬に少しイメチェンしようかと思っております。詳細はもう少し詰めてから発表したいと思いますが、現在の雰囲気は損なうことなく、しかし、最先端の設備を取り入れ、お客様がEMPORIOカフェ(学芸大学)にて過ごす時間がより一層、良いひと時になるようにして行きたいと思います。

    スタジオCAKEやカフェのHPも、近日中にリニューアルしようかと思っています。

    では、本年も大変お世話になりました。

    来年も、よろしくお願い申し上げます。

    良いお年を!

    not for sales Incorporated 株式会社

    西脇 建治

    UPDATE:
  • この世が仮想現実である可能性について

    オカルトな話でしょうか?

    いえ、可能性としてはありえる話のようです。

    映画、マトリックスのように、人間(の本体)が培養されているかどうかはさておき、現代物理学の限界(理解できない点)と、PCの性能向上による処理能力の増加(の予測)に基づいたお話です。

    まぁ、この世がナチュラルだろうがVRだろうが、今を生きる我々にとってはどちらであっても関係なく、今日できることを今日頑張る。以外に、特にどうという事はないのですが。

    しかし、量子の性質。粒子であり波である。観測しているときは粒子として、観測していないときには波としての性質を現す。や、量子もつれ、対の関係にある量子の一方の回転方向を観測によって確認すると、もう一方の回転方向(逆)も自動的に決まる。その時間差は距離に関係なく「同時」であり、理論上の最高速である「光速」を越えた手段によって情報が伝達される。

    この2点において、現代物理学が納得の行く答えを出せないがゆえ、この世が仮想現実であるという説も否定はできない。という感じですね。

    本当のところは、どうなんでしょう?

    さっきも書いたように、本当のところを知ったところで我々にはどうすることもできないのですが、純粋に興味はあります。

    まっ、仮想現実だと証明されてしまったら、さらに高次の疑問である、創ったのはだれ?という問いに興味がうつって行くだけなのですが。

    という事で、カフェEMPORIOで美味しいラテでも頂いてこようとおもいます。

    ちなみに、本日カフェEMPORIOにWiFiを導入しました。メンバー様だけにPWをお知らせしています。ご利用の際にはスタッフまで。

    UPDATE:
  • ご無沙汰しております

    かなり長い間、更新をサボっておりました。

    もちろん、お仕事は日々させていただいていたので、今日も無事にこうして更新できるわけですが。

    最近は、NDA(守秘義務)契約を締結した上でのお仕事なども多く、結果としてこちらのブログに仕事関連の情報を掲載する訳にもいかず。。。

    と、言い訳をしてみたりする今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?

     

    最近、一冊の本を読みました。

    ビジネス書とか、そういう関連ではなく、文学です!とは言っても、敷居の低い「児童文学」の中でも非常に有名な、エンデの「はてしない物語」を読んでみたのでした。

    なかなか面白かったですよ。そして、児童文学と言う割りには、結構奥が深く、オトナでもいろいろ考えることのできる作品でした。

    子供の頃、TVにて映画「ネバーエンディングストーリー」を見た記憶はなんとなくあるのですが、Webなどの情報によると、映画と本は別物で、実際、作者が映画を提訴する。みたいな事件もあったようです。まぁ、映画の記憶といえば、ピンク色の変なドラゴン(?)が出てたくらいしか残っていなかったので、純粋に読書を楽しめました。

    という事で、今後はもう少し頻繁にこちらのブログを更新して行こうと、心に誓ったのでした。 では、また。

    UPDATE:
  • 本年も大変お世話になりました。

    今年も、たくさんの方々のおかげで、なんとか無事に年を越せそうです。残すところあとわずかですが、みなさま、良い年をお過ごし、お迎えください。

    UPDATE:
  • ホームページが新しくなりましたね。

    こちらのページをご覧の皆様。

    いつもお世話になっております。

    忙しいからと、つい、先延ばしになっておりました、弊社Webサイトがついにリニューアルされました。同じく、なかなか掲載できていなかった実績集なども随時アップして行く予定です。

    今後とも、not for sales Incorporated 株式会社をよろしくお願い申し上げます。

    代表取締役 西脇 建治

    UPDATE:
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    飲食店舗の開業に関わるほとんど全てのことを自社でお手伝いできることがnot for sales Inc.の強みです。 上記以外のことでもお手伝い・関連会社のご紹介などできる場合もあります。 また、これまでの経験を生かした飲食店以外の制作実績も多数ございます。詳しくは「WORKS」をご覧ください。