前回に引き続き、自己紹介です。
前回の内容を必要以上にしっかりと読まれた方は、お気づきかもしれませんが、24歳で現場監督を辞めて、27歳でベンチャー企業に入社するまで、空白の3年間があります。
簡潔に言うと、社会的には”無職”、通称”プー太郎”でした。
仕事を辞めた当初はまだ余裕もあったので、海外留学している友人のお宅に3ヶ月以上も滞在させてもらってブラブラしたりもしましたし、基本的には自由になる時間がたくさんあるので、朝から晩まで興味ある本を読み続けたり、それはもう、まさしくぷー太郎でした。もちろん、生きて行かないといけないので、なにかしらお仕事はしていましたよ。倉庫でアルバイトしたり、普通の手堅い最低限の収入を得つつ、安く買って高く売るという、商売じみた事もいろいろやりました。売るものによって、売る場所やターゲットが変わるので、より効率的に売れるようにいろいろ考えて。
今思えば、その期間で学んだ事はすごくたくさんあるような気がしています。とりあえず、お金がないので、極力お金を使わないようにする方法もそうですし、ちょっとした事から、誰かのニーズを満たす事によってお金を手に入れるアイデアを思いつく重要性とか、リスクやリターンを考えて判断するチカラとか。たくさん失敗もしましたが、それも今となっては良い思いでかと。。。ハードだと言えばハードですし、ゆるいと言えばゆるい3年間でした。面白い話もいくつかありますが、とても会社のブログには書けないので、それはまた、仲良くなった時にでも聞いてくださいな。
というのが、おおよその設立までの過去の経歴です。そういった過去の経験の上に、コンサルタントとしてなによりも重要な”お客さん”や”消費者”の、意思決定や行動の分析というか理解というか、科学的な根拠による対策というのを学ぶ必要性を感じ、どれだけの本を読んだかわかりませんが、行動経済学とか行動分析学とか、ゲーム理論とか、マーケティングとか、ブランディングとか、プライシングとか、なんとか戦略とかとか、ちょっと飛んでるようにも見えるかもしれませんが、遺伝子の本とか、量子力学の本とか、まぁ、そんな感じの本を読み漁っている訳です。
今の立場や役割がどうあれ、「知らない事は罪」という言葉をいつも心に置くようにしています。確かに、知らなければ直接損してしまう事はあまりないと思います。というか、損している事に気づかなかったり、それを人のせいにできたりしますもんね。ですが、もし、知っていたら儲けられた、誰かを助けられた、無駄を省けた、他の事に時間を使えた。などという状況は、どれだけ知っていても必ず発生すると思うのです。それらを出来る限り軽減していくための作業が”知る事”だと思っていますので、引き続き、がんばって行きたいと思っちょります。
とりあえず、簡単な自己紹介としてはそんな所です。
あと、こちらのブログもそうですが、講師やコンサルタントをしていて気をつけている事は、サカナを与えるのではなく、サカナの釣り方を教える。手法を伝えるのではなく、その手法が良いと思われるにいたった科学的根拠や原因を伝える。手段ではなく、手段を展開できるだけの情報を伝える。応急処置ではなく、より深い問題解決ができる能力を高めるように。と言った感じです。
そういうのが、役に立つと思うんですよねー。その中身を理解しないで手法だけ講じても、その時しか使えませんが、なぜそれをするのか?を、理解していれば、次回、状況が変わっても、その応用で対応できる可能性が格段に高まると思っています。
なので、読んでいる方、講義を聞いている方の中には、もっと「すぐに使えるような”やり方”を」という希望もあるかもしれませんが、すこし回り道をして、そのやり方を発見できるための能力を高める事につながると思って、お付き合いいただければと思っております。
手段は今使えても、すぐに使えなくなってしまう可能性が多いにありますが、理解は、時に間違っている事もあるかもしれませんが、より深くなっていく性質のもので、それが深くなればなるほど、より良いアイデアを思いつく可能性はどこまでも高くなると思います。
もちろん、時間とのバランスもあるので、私が思う手法や手段をそのまま提案して、そく実践する事もありますが、より効果を継続したり発揮したりするためには、そのやり方がベストだと思っています。
おっと、今日もずいぶんと長くなってしまいました。ので、このへんでね。