スペシャリストという言葉は、聴いたり見たりする機会は多いですよね。直訳すると「専門家」ということですかね。何事でも、やはりTOPクラスを目指すことが、結構重要なことだと思います。
それは、まったくそのとおりだと思うのですが、
スペシャリストが1人で完結するプロジェクトもあれば、複数のスペシャリスト、しかも、違うジャンルのスペシャリストを複数束ねるスペシャリストは、それはスペシャリストなのか?なんなのか?
と、早口言葉並みに並べてみましたが、それをある専門化は、「ゼネラリスト」と、表現しておりました。
バブル以降、組織のスリム化が進む中で、真っ先に目をつけられたのが、いわゆる「中間管理職」の存在。実務をするわけでもなく、かと言って、経営者でもない。一見、リストラの対象となるのは当然のような状況が、そこにはありましたし、まだ、そういう風潮が続いているかもしれません。
しかし、有能な中間管理職は、複数のスペシャリストを束ね、相乗効果を発揮させるためのリーダーとして、そう、「ゼネラリスト」として、力を発揮する機会は、まだまだ数多く残されているのです。
スペシャリストは、自分の仕事のみを追及する。という基本姿勢があるからこそスペシャリストなのであって、他のスペシャリストのすることとの調整や、協力が、得意でない場合が多いのです。そこを、上手に調整する。それぞれのスペシャリストの意見や仕事の進行具合、問題などを包括的に把握し、理解し、次につなげ、メンバーの目標を統一化させ、ベクトルの方向を整え、力を集約させ、ひとつの成果を築く。
そのために、ゼネラリストの役割は必須です。ゼネラリストの言い方を変えるなら、それぞれのスペシャリストの仕事をスペシャリスト程ではないが理解しており、複数のスペシャリストを同時に包括的に把握し、調整し、相乗効果を発揮させるスペシャリスト。という感じですね。
大きな成果を発揮するチームのリーダー。プロジェクトリーダーや中小企業の経営幹部、もちろん、大企業でも。そういうゼネラリストが求められているのが、現代ではないか?と、勝手な解釈をしています。