東京からロサンゼルスまで、はたして何kmでしょうか?
という質問があった場合、あなたならどうしますか?
ってのを、前々回のMBAセミナーでやりました。もちろん、知っていれば即答できますが、知らない場合でも、なんとか近い答えを導く方法はないものでしょうか?
たとえば、地球の円周の距離を知っているとか、アメリカの東西の距離を知っている。とかです。
もちろん、東京=大阪の距離を知っていても使えそうですが、何倍かにするとき、かなり誤差が出てしまいそうですね。
違う方面から、成田からロスに飛行機で行った事がある場合なら、飛行機の速度と飛行時間を掛ける事でも、かなりイイ線行きそうです。
さて、あなたならどのような方法で近いであろう答えを導き出すでしょうか?
おおざっぱ、おおよそで結構ですので、数字(km)でどうぞ。
正解は、およそ9,000km程度です。
さて、上記のような思考過程により、回答を導いたとしたら、
地球の円周の距離、約40,000kmの1/5~1/4くらい。としたら、8,000~10,000kmくらい。となり、そこそこ近い数字ですね。1/3や1/6という場合でも、13,000~6,660kmと、そこまで外れないので、悪くないと思います。
また、東京=大阪の距離 約400kmを知っていた場合は、22倍くらいになるので、この22倍という数字をおおよそで導くのは、なかなか難しいかと思われますね。おおざっぱに、10倍~30倍くらいだとあたりをつけた場合には、4,000~12,000kmという範囲に答えがおさまりますね。
次に、飛行機の速度と飛行時間から導こうとした場合、気流の関係もありますが、ジェット機の速度を1,000km/h、飛行時間を10時間と仮定した場合には、10,000kmくらい。というのが、すぐに導き出せる答えであり、そこまでハズれてないという感じです。
このように、まったく知らない質問であっても、知っている知識から、おおよその解答を短時間で導き出すチカラというのは、非常に多くの場面で有効に使えます。
知らないことを、「知らない」とあきらめてしまうのではなく、知っていることから導きだそうとする努力が、脳のシナプスを活性化させ、あたらしいアイデアを生む時の助けにもなるようです。
勘の重要性は、以前にもこちらのブログで書いたかと思いますが、その勘の根拠となる知識が正確であればあるほど、多ければ多いほど、「勘」により導き出される答えも、正確なものに近い可能性が高いはずです。
と言うことで、
さまざまな、一見使えそうにない知識も、知らないよりは知っている方が価値があると思うので、たくさん読書して、たくさん人の話に耳を傾け、記憶の本棚にストックしていきましょー。
という結論でいかがでしょうか?
ちなみに、
東京からアンカレッジ(アラスカ)までは、5568km。東京からホノルルまで6210kmで、一番近い米国は、ハワイではなくアラスカでした。(最近、アラスカに住みたいという方とお話をする機会がありました)
まぁ、直行便がないので、移動時間となると割増になるみたいです。
1年OFFを取るなら、アラスカを拠点にして、動くのも「あり」かも。。。
さらに、ちなみに、ですが、
地球1周が40、000kmというのは、ほぼ正しいのですが、実は前後関係が逆なのです。言い方を変えると、40,000kmになるのは、当然という事です。
なぜなら、
1メートルを定義する時、北極点から赤道までの距離の1000万分の1ということで!ってのが起源なので、やや変形しているとは言え、その4倍が円周の距離であるのは、当然と言えるでしょう。
現在の測定だと、実際には、赤道付近の円周が約40077キロメートルで北極や南極を通る円周が約40009キロメートルだそうです。