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経営による資産構築とその後について。

先日のブログで、経営者の仕事とは「資産構築であ~る!」的な事を書きました。

その資産とは、有形の目に見えるもの(不動産とか、在庫とか)だけではなく、無形のもの(ノウハウとか、仕組みとか)も含まれ、どちらかと言うと、今後は後者の方が重要なんじゃないかな?って感じの事も書きました。

さて、景気悪いですよね?今の日本。

いろいろな指標を見ても、やっぱり、そう感じます。

やはり、景気というのは商売に影響を及ぼします。業種にもよりますが、大きな影響を受ける業界だと、この時期、どう持ちこたえるのか?というのが経営命題になるって感じでしょうか。

景気が悪い = お金が儲からない 時! 持ちこたえるためには、資産を切り崩すという選択も必要になってきます。コツコツ積み上げてきた資産(将来的にお金が儲かる原資全般)を切り崩すのは、正直つらいです。

上手くいけば、本当だったら今後、楽に収益化できたかもしれないひとつの事業(資産)を、目先の現金(収益)のために切り崩す(方向転換する)。これは、経営者としてもかなりツライ事なのですが、それでも、将来がバラ色であろうと「今」の存続が危ういのであれば、それはやむを得ない判断です。

今日のキャッシュがなければ存続できない。存続できていない明日の資産など価値がないのですから・・・。

なので、資産を切り崩してでも存続を優先する。という選択は間違っていないのですが、ここで注意しておきたいのが、会社は組織である!という所です。

経営者のみのひとり会社なら、自分の判断がイコール行動になるので問題ないのですが、それ以外の会社(組織)の場合には、上記に書いたような判断の意識の共有が必須になります。

と言うのも、たとえば、いろいろな事業部がある場合など、事業部ごとに会社のためと思っていろいろな資産を構築して行っているはずです。(でないと、おかしい)
その、それぞれの築いてきた資産を、会社(組織)の現状と今後の方向性への深い理解を得られないまま、切り崩し始めたら、その事業部はどうなるでしょうか?

無形資産というのは、言い方を変えると「効率的な仕組み」とも言える訳で、それを切り崩すという事は、非効率になる。と言う事を意味します。

より効率的になるべく、日々努力しているはずの、会社(組織)が非効率に向かうというのは、一見、矛盾しているようにも感じますが、そうではなく、単純に、視点の違いによるものです。

その資産が生み出す効率性による利益は、今すぐのものではなく、長期的な視点に立っていて、たとえば、これから1~2年はあんまり儲からないけど、その後は飛躍的に収益に貢献する。みたいな場合。

本来は、このまま同じ内容で成長させて、1~2年後の収益増大を目指すべきであり、それがその事業(資産)のあるべき姿なのですが、今、お金が必要なのであれば、1~2年後の収益の機会を一旦あきらめてでも、資産を切り崩してでも、今を大切に(短期的な視点)しないといけない。それが、存続を最優先させるという選択だと思います。

もちろん、本来は、今だけを見ていて良い訳でもないですし、将来への希望がなければ今を生きる事もツライのが人間ってものですが、背に腹は代えられません。

資本主義のルールの下に存在している会社(組織)なのであれば、今のキャッシュは最低条件。資金のない理想や理念など存続の余地がありません。

という事を、その事業部全体が理解していれば、その事業部が築いた資産を切り崩す事に納得してくれると思いますし、納得が得られないなら、モチベーションの低下は避けられません。

まぁ、その判断の正当性を納得してもらうと同時に、他の事業部の働きや収益性なども気になるのが普通ですし、経営者としては、日ごろから事業部同士の連携や、会社としての方向性と各事業部の役割や存在意義などを明確にしておく必要があるかもしれませんね。

と言う事で、景気悪いかもしれませんが、頑張って乗り越えましょ!という事を書いてみました。

余談ですが、いわゆる「ベンチャー企業」には、もともと資産などない。景気には規模が小さすぎるので正直、そんなに左右される訳ではないのですが、存続そのものに必要なキャッシュもない。という、「ないない」の状態からスタートしている会社が多くあります。

ないない。という状態でも、今日のキャッシュがないと存続できない訳でして・・・。

創業より5年以上存続できるベンチャー企業は数%程度というのも、納得できますね。。。

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