飲食店開業までの道のり【開業フロー11:開店準備】です。
開店準備とひとことで言うと簡単ですが、実際、その内容は多岐にわたります。
まずは、工事には含まれていない厨房機器類(調理道具)を一式そろえる必要があります。とうぜん、食器類(テイクアウト専門なら包材類)も。さらには、消耗品と言われるような資材も。もちろん、原材料も仕入れないといけませんね。このあたりもしっかりと考えておかないと、引き渡しが終わってすぐに準備!という具合にはなかなかいかないものです。
と、お金で買う事のできるモノをまずは書き出してみましたが、もちろん開店準備はこれだけにとどまりません。一人だけでお店を切り盛りするなら必要ありませんが、他の誰かに手伝ってもらう(雇用する)場合には、求人から教育までを、お店がオープンするまでに仕上げておかなくてはなりません。だって、お客様はなかなか厳しいですから、新しいお店だから多めに見てくれる部分があったとしても、度が過ぎると二度と来てくれないばかりか、その事をお友達にお話して盛り上がってしまうので・・・。
そういうソフト面の準備も、お店や道具というハードがそろわないと、全てをできる訳ではないところがツライところですが、お店のルールや、調理に関してのマニュアルは作成しておいた方が無駄が少ないですよね。
また、実際に販売するとなると、多くの飲食店ではレジを使います。このころには販売する商品やその価格なども決定しておかなければなりませんし、それらを全てレジに登録しておかなければレジはちゃんと使えません。ある程度の事は工事が完了しなくてもできる部分なので、前倒ししてやっておきたいですね。
他にもいろいろ細かい事はあるにせよ、とりあえず、これで、「いらっしゃいませ!」から、「ありがとうございました!」まで、一通りシミュレーションできるようになりましたかね?OKなら、とりあえず、日々の業務はできそうですが、果たしてそれだけで大丈夫でしょうか?
お店なんて、やってみなけりゃ分からない。とは言うものの、やるからには計画や目標は必要ですし、管理もしなければ経営とは言えませんね。わからないのは十分承知ですが、それでも、売上目標は初日からちゃんと用意しておいてください。もちろん、月次の目標も。さらには、売れても利益が出なければ意味がないので、原価計算や人件費の管理なども、オープンまでにはしっかりと。棚卸も毎月の事ですので、仕入れ材料のリストは作成しておきましょう。
まぁ、細かいことを言い出せばきりがないですし、どれだけ準備して計画しても、オープン前やオープン当初がハードなのにはかわりないですけどもね。。。
お店の家賃が発生している事でしょうから、引き渡し後は、1日でも早くお店をオープンさせたいものですよね。そのためにも、ご準備を怠りなく。