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カフェを開業するにあたり考える事はいろいろあります。
構想段階なら、メニューやサービス、なんとなくの立地や物件の形(お店の広さ、規模)、着たいユニフォームなんかも考えたりしますよね。
それがより具体的になって来て、計画の段階になってくるとやはり、
飲食店(カフェ)を開業し経営して行くという先の長い「ビジネス」をするのですから当然の事です。
私はビジネスの目的は99%お金だ!と言っているのではありません。ビジネスにおいてお金を回し続けて行く事は目的ではなく必要最低限の約束事でありその先の目標に到達するための「手段」であるとお伝えしたいのです。
ですが、その先の「目標」というのは開業する方それぞれ違うでしょうし、何をもってシアワセかも人によって違いますしお手伝いできるかどうかもわかりません。なのでここではお手伝いできる、飲食店経営の数字(お金)管理の部分についてお話したいと思います。
タイトルにもありますが、お金を管理して行く場合に計算書、計画表を目的によって作成していくのが通常ですが、
●まずはどれから手をつければよいでしょうか?
もちろん、すべて重要なのは言うまでもないですが
なぜ「月次の損益計算をお勧めするか?」というと、
といった理由からです。
どのようなビジネスも最初はおぼろげな「構想:イメージ」からスタートしますが、飲食店(カフェ)を開業しようとしているあなたも同じように「これから開業するお店のイメージ」を頭に描いている事と思います。
大切なのはそのイメージの中身です。
今年1店舗目を出して3年後には2店舗目を、10年後には10店舗を経営している「イメージ」を持つ事も大切ですが、まずはそのお店の「中身」の部分をしっかりとイメージし、たとえば「とある1日の営業」という感じでより具体的に「数字」に落とし込んでみましょう。
●どのような立地でどのような客層をターゲットにしていますか?忙しくなる時間帯は何時くらいでしょうか?
●どのようなメニュー構成でどのような客単価になりそうですか?原価率は何%くらいになりそうですか?
●そのお店を営業するのに、スタッフな何人くらい必要そうですか?
という質問をしてみて、それを下記のような回答として導き出します。
■売上部門
→ 1日の売上はどれくらいになるでしょう?(平日と休日に差はありますか?)(定休日はありますか?)→月商へ
経費部門
→ 家賃はどれくらいでしょう?
→ 光熱費はどれくらいでしょう?
→ 人件費はどれくらいでしょう?(2018年現在、東京都の最低時給はほぼ¥1,000/Hです)
→ 原材料費はどれくらいでしょう?
→ 他に掛かる経費はどれくらいでしょう?(保険、開発費、物流費、倉庫費、広告宣伝費、交通費などなど)
正確でなくて良いのです。正確な数字などこの段階で出せる訳ないですし、売上に関しては10年営業を続けているお店でさえ正確な数字(これから頑張る「今日の売上」)なんてわからないのですから。(さまざまな外的要因にも左右されますし)
要は、
という作業をして欲しいのです。
■経費部門
例えば
とまぁ、計画段階でもそこそこあたりをつける事は可能です。
一方難しいのが売上の計画です。
こちら「計画」とは言うもののチェーン店でも無い限り過去のデータから導き出せるようなものでもないので「予測」とした方が良さそうです。では、その予測の仕方とはどのような方法でしょうか?
売上予測(月次)の部分に関しては下記のように考えてみてください。
1日の営業をイメージし、
それを、平日、土日の違いを踏まえて足し算し、定休日も考慮して合計すれば「月商」という事になります。
これで、飲食店(カフェ)の月次の損益計算が出来るようになりました。
売上から必要な経費を全部引いて、お金が残っていれば「黒字=利益が出ている」。マイナスなら「赤字=損失が出ている」という事になります。
すでに開業しているのであれば「赤字」の部分はどうにかして補わないとお店が続けられなくなります。通常はオーナーさんの給与を削ってでも支払いに充てます。これが「事業をする」という事の意味です。
黒字の場合は税金の事はさておきオーナーの取り分となり、赤字の場合はオーナーの給与から引かれる。という単純な話です。が、ここではまだ「計画」の段階なので「赤字」の場合はどのようにすれば「黒字」に出来るのか?を考えるきっかけにすればよいですし、「黒字」の場合でもこの黒字をもっと大きくする方法は?と考える土台にすれば良いと思います。
ではそろそろあなたが構想しているお店の月次の計画を考えていただきたいのですが、その前にひとつだけお知らせしておきたい事があります。損益分岐点という考え方です。
損益分岐点というのは、
この損益分岐点を考えるためには、経費を2つの性質によって仕分けする必要があります。
その2つとは、
(家賃や社員給与など営業や繁盛の有無に関わらず毎月必ず同じ額支払うべきもの)
(原材料費や忙しい時だけ入ってもらうアルバイトの人件費など、売上が増えれば同じように増加していくもの)
です。
固定費が50万円、変動比率が50%、売上100万円の時
変動費=50万円(売上100万円×変動費率50%)
となり、
ですので100万円が損益分岐点という事になります。
同じお店ががんばって売上200万円になったなら、
変動費=100万円(売上200万円×50%)
となりますので、利益が50万円残る計算になりますね。
そのような計算を、売上と経費とあと少々を入力するだけで自動で損益分岐点を導き出しグラフにもしてくれる便利なスプレッドシートを公開いたしますのでご興味ある方はDLしてご利用ください。
期限2018/08/15 まで
おなじもの
ではではー。