CDが売れない時代に突入していますね。
お友達のアーティストも、売れないのを前提に活動する。と、申しておりました。
たしかに。昔に比べるとCDは売れなくなってます。100万枚とか超えるのは、本当に稀になっちゃいました。音楽離れという訳ではないので、好みの多様化と、やはり、ITが影響しているようです。
まぁ、アート系っていうのは、そもそも生活必需品という訳ではなく、文化というか、文明の余力から発生する、それぞれの人生を豊かにできるツールだと言えるのですが、それだけに、お金の流れをちゃんとつくらないと、良い作品が、どんどん出にくくなってしまいます。
No Music No Life は、僕も大好きなコピーのひとつですが、一人ひとりがそう思うなら、経済的に貢献する仕組みにちゃんと参加しないとダメですね。
無料で配るとか、無料無料って、一見、なんか良さそうに見えますが、本質的にビジネスにおいて無料のものなんていうのはある訳ないので、お金がどういうルートを巡るか?というのと、どこの段階に一番多く落ちるのか?というだけの問題です。
付加価値を創造することと、それを伝達すること、知る事、手に入れる事には、すべてにおいてギャップが存在します。
その、ギャップを埋める行為も付加価値の創造だとも言えるのですが、この、付加価値がやっかいものでして、創造した付加価値に応じた利益がちゃんと分配される訳ではないんですよね。
で、IT社会です。
手軽にダウンロードできちゃいます。
法律を整備したり、社会環境を整えたりするより早く、情報は世界を駆け巡ります。
でもさ、付加価値をタダでいただいてばかりいないでさ、消費する前にさ、もう一回考えてみませんか?
正当なお金の流れとか、今後の未来の世界の事とか。
ゲーム理論で言う、裏切り戦略(自分さえよければ良い)は、結果的に、全体のパイを小さくしちゃう事もあるのだし。
で、常々思っているのが、
ニュースとか、著作権の発生しない情報の流通についてです。
たしかに、僕も、ポータルでニュースを見ます。便利です。新聞も取っていますが、Webでさくっと欲しい情報を手に入れる事の方が多いです。
だからって、ね、
新聞を取らない人が増えている。というのは、問題ありな訳です。
ポータルサイトが、取材してますか?熟練の記者の方々を抱えて、給料払っているのですか?と、思っちゃうわけです。コピーでしょ?
たしかに、コピーして配信してくれる事にも付加価値は存在します。でも、その付加価値以上の儲けを広告費などから上げている訳です。そして、その儲けは、取材したり記事を書いている人たちには届いていない。
で、新聞をとる必要がないと思う人が増えたらどうなります?
ニュースの量もクオリティーも、激減ですよ。だって、お金が回らないんだもん。
結果的に、損をするのは我々です。
って言う所まで考えたのなら、新聞は不要でWebだけで十分って言っても良いと思う今日この頃です。
まぁ、いつもこんな事ばっかり考えてる訳じゃないけどね。
not for sales Incorporated株式会社