ラ・カンパネラという曲をご存知でしょうか?
パガニーニが書いたものらしいですが、よく耳にするのはリストがピアノ用に書いたものです。
で、何日か前の深夜テレビでやっていた事そのままなのですが、
リストはすごくピアノが上手だったようですね。(パガニーニしかりですが)
上手だと、どうしてもその技法というか、自分の上手さの表現に走ってしまいがちになる。そんな感じで番組は進行していきます。
で、確信に迫るのですが、
リストは、この「ラ・カンパネラ」と言う曲を、生涯に渡り3回書いているようで、現在聞かれるのは、最後に作ったものが多いです。
というのも、1・2作目は、技法にばかり走りすぎており、あくまで演奏者としては一流どころか、超一流の演奏力が求められ、それを表現するには最適の曲。という感じだそうです。
つまり、曲そのものとして、人々の心に響くものが無い。
ピアノの演奏が上手い人。としては記憶に残るかも。
それに対し、
3番目の曲は、曲を聞かせるという部分においてのレベルが高い。なぜなら、聞かせることを、聞く人のことを念頭に書いたから。結果「名曲」として、後世に残る。
もちろん、3番目の曲も非常に高い演奏レベルを求められることに違いはないそうですが、その技術が「聞く」ために使われている。必要だ。という感じのまとめ方でした。
こういうのって、デザインにも言えるし、ほかの事でも言えるのかな?と。
技術や技法は、目的のための手段であり、目的そのものではない。といった感じでしょうか?
また、目的を明確にすることにより、さらに技術も磨かれる。という感じかな?と、思っております。
しかし、良い曲やなー。格好良い!