私\相棒 | 沈黙(協調) | 証言(裏切) |
沈黙(協調) |
(私:3年、相:3年) | (私:5年、相:0年(無罪)) |
証言(裏切) |
(私:0年(無罪)、相:5年) | (私:4年、相:4年) |
こんな図を書いて、ゲーム理論を説明してから、かれこれ9ヶ月は経とうかとしています。
ということで、再度ご説明申し上げますが、
これはいわゆる、囚人のジレンマという状況の図式で、詳しくは、2.29のブログを参照してください。
さて、
ご参照いただいたことを前提にして話を進めますが、
自分にとってBESTな選択は、裏切りです。これは、相棒にとっても同じです。
つまり、結果的に両者が裏切ることになり、私も相棒も4年の投獄を余儀なくされてしまう。
このように、「あらゆる条件において最良の結果になる」ように行動したはずなのに結果はどうもうまくない、というところが「ジレンマ」というゆえんである。
このジレンマに対して、上手に取り組んでいる組織を参考までに。
私\相棒 | 沈黙(協調) | 証言(裏切) |
沈黙(協調) |
(私:3年、相:3年) | (私:5年、相:組織の制裁) |
証言(裏切) |
(私:組織の制裁、相:5年) | (私も相も出所後組織の制裁) |
仮に、仲間を裏切った場合は、投獄は免れるとしても組織の制裁が待っていて、ひどい目に合わされるのが確実な状況。たとえ、両者が裏切り4年の刑期を終えて出所したとしても、組織の制裁が待っている。
このような状況は、ギャング的な組織だとよくある話ではないでしょうか?
つまり、この場合の最適な戦略は、両者「沈黙」であるのは間違いない。ということになります。
前途のジレンマ状態を作り出さないために、あらかじめルールが設定されている状況です。
このように、今後想定される問題やジレンマなどに対し、あらかじめルールを設定し、ルールを破った場合の制裁も明確にされていれば、防げるジレンマがある。ということです。
ビジネスにおいて、価格競争におちいった場合に、対処するのは非常に難しいですし、基本的に法を犯すことは許されませんので、明確な約束はカルテルとして罰せられます。
ただ、暗黙の了解というのはどこの世界にも存在するので、そういうものを大切にしていくのも、いわゆるビジネスなのかもしれません。
自分が参加しているゲームを、そういう組織は良く理解しているのかもしれませんね。