PCが登場して、ひとり1台みたいな時代になってから、10年以上経過していますね。
ひとりが処理する情報の量は、格段に多くなったと思うのですが、所得などから見た場合、その生産性は向上しているとはいいがたいのが、ここ10年の日本。というか、世界の先進国でしょうか。
日本にいたっては、バブル後の10年が、「失われた10年」とも言われているので、もう、15年以上も生産性を向上させられていない。という感じにも受け取れます。
より多くの人々の”生活水準の向上”を実現するには、生産性を向上させる以外にないと思うのですが、なかなか簡単ではないようです。
農業革命・産業革命の時代には、それに伴い莫大な富が築かれ、社会に蓄積し、人々の生活水準の向上に大きな影響があったと思うのですが、情報革命といわれる昨今の現状は、情報量が増え、その処理量も増えたが、生活水準の向上につながるような、実質的な富の創出には至っていない。というのが現状でしょうか。
だから、株価も何十年も前の水準だったりするのかもしれません。
情報や金融(デリバティブ)が世界中を駆け回る事そのものが、革命的に生活水準を向上させるものではなかった。という結論が出ているのが、”今”だと思います。
情報を処理し、それから何か新しいものを創り出す”人”側の能力不足の可能性が高い気がしている今日この頃です。
ただ多くの情報に触れるだけの毎日より、そのたくさんの情報から、新しい何かを生み出すことに尽力する毎日になれば良いですな。